起承転結は実在するのか
こんばんは。
大嘘つきと書いてクラと読む、KURAです。
いやー、すみません。
ハーメルンで東方の小説漁ってたらいつの間にか二週間ほど経ってました。
弁明の言葉が見つかりませんっ!
「ふぅー……ん」
蚊の飛ぶような声を発したのは鴉だ。
彼は地中深くにいる。
機械で穴を掘らせ、即興ながらも拠点を作ったのだ。
おびただしい数のモニターが目を光らせ、配線は海の流れのように縦横無尽に走っている。
「チェックと思ったんだけどな。……王手だった」
数個の操作パネルを弄くり、またモニターを見落とさないよう見回していく。
鴉は国のなかに機械をばらまき、監視し、さらに攻撃している。
毒をまき、不安を煽り、暗い夜道は獣の口へと繋がるようになる。
鴉が国を滅ぼす時の常套手段だ。
だが今回はそうもいかなかった。
今少しずつとはいえ、まいているはずの毒は効果を失っている。
効果を確認するために寄生させている機械の通信を受信しているモニターがそれを物語っていた。
だが、何故?
鴉の脳内はそれを考えていた。
毒は鴉が直々に脳裏に頼んだ特別製の毒だ。
解毒薬など脳裏しかもっていないはず。
しかも鴉がこの毒を使った時、つまりは前回の国滅ぼしは生存者は居なかったし、死体も全て焼却した。
無かったことにしたはずなのだ。
「……ッ!」
鴉が少し考えていたため俯いた頭を戻すとそこにはニッコリと笑ってこちらを見ている少年の顔があった。
彼の機械は小さい。しかも見つからないためにあらゆる対策をしているはずだ。
しかも、考えていた、とはいえ彼は己自身がこの非常事態に気付いていなかったこと自体に非常に驚いた。
彼はどれだけ考えていようとプロフェッショナルだ。
自分がそんなミスをするとは思えなかった。
だが、している。
目の前の顔は笑っている。
「みーつけた」
「……何者?」
すぐさまマイクを起動させ、声を届かせる。
「……何者? 酷いなぁ、この前会ったばかりじゃないか。相方、元気?」
「千変万化……ッ!」
「正解。コッチの国は君なんだね。いやー、たまたま知っている薬が効くなんて人生って奇だよねー。いやー、奇跡って怖い」
「ふざけんなっ! たまたま!? アレは脳裏のだぞ!? そんなこと……ありえるわけが……ない……ッ!」
珍しく声を荒げる鴉。
こんな姿は付き合いの長い脳裏、鎖鬼の二人でも片手で数えられる位しか見たことがないほど珍しい光景だった。
だがそれも仕方のないとも言えることだった。
脳裏は天才。
これは鎖鬼、鴉の認識だ。
彼の作る毒は使いやすい。
しかも、解析され、解毒されることは滅多にない。
あるしたら、脳裏の計算内だ。
だから使っているし、腕は信用している。
その毒が、だ。
たまたま知っていた薬が、たまたま効いた。
ただソレだけの話、なんて言われたところで信じられるわけがない。
「あ、そ。君、地中にいるんだろ? 気を付けた方が良いぜ? なんか今日の地盤は嫌な感じがする。ま、塩くらい貰っときな。じゃあね!」
ぐしゃり、小さい鴉の機械は簡単に握りつぶせる。
未だ混乱している鴉か疲れたように椅子にもたれ掛かる。
だが衝撃で椅子が倒れた。
何事かと目をパチクリとさせながら鴉は揺れる拠点の中で現状を解析する。
「地震……?」
それしか言いようがなかった。
鴉が椅子を盾にし、体へとダメージを軽減させるなか、鴉の拠点は見るも無惨な状態へと姿を変えていった。
モニターは落ち、配線は千切れ、行き場のなくした電気が溢れている。
少しずつ揺れがおさまり、ようやく地面に平穏が訪れた。
はぁ、と少し深めのため息を鴉が吐く。
「脱出装置起動」
そうボソリと呟くと鴉の体を機械が包み、地上へと向かって射出された。
なにかしらの問題が起きた時用の脱出装置だ。
何があっても壊れないように、何があろうとも使えるようにしていたため、こんな状況でも使えたようだ。
「……楽しいねぇ。これで死ねたら神なのに。これだから人生っていうクソゲーは」
独り言を誰に聞かせるでもなく話す。
鴉が地上へとたどり着き、日の光を浴びる。
鴉は眩しそうにしながらもあるスイッチを押した。
「……はぁ、大損だよ」
その瞬間、鴉が国にばらまいてた小さな機械たちは爆散した。
火薬が少量のため誰かを殺すまでもなく、ただただ機械達の稼働を止めた。
「本気、だそうかな」
ある日国を襲った大地震。
だが、この地震はたまたま死傷者は0人であり、たまたま建物の倒壊等も無かった、という。
この奇跡は戦争で疲弊した国民の心をまた奮い立たせるのに十分だった。
作者は大嘘つきなのでまた週一できてなかったらまーた嘘ついてるよあのイカ野郎とでも思っててください。




