炸裂音と悲鳴
こんにちは!
今週もギリギリですみません。
KURAです。
えーっとちょっと少ないですけど今日から私が寝るまでにかけてもう一話更新されるので許してください。
え? 今日しろ? 誤差ですよ!
「うーん、僕こういうの得意じゃないんだけどなぁ」
「僕も」
二人は壁を背にして銃の発砲音を聞きながらも話す。
たまに、手にしている銃を音のする方向へうつが、あまり精度ではなく弾幕をはることを意識しているようだ。
「やれるけど好きじゃないんだよねぇ。しかも変な命令まで下ってるし」
二人の頭にある男の言っていた言葉が出てくる。
『週に一回、護衛じゃなく前線にいってもらいたいんだ。それも蹂躙は控えてもらいたい。戦争も一種の政治でね。早く、圧倒的に勝てばいいって話じゃあないんだ。わかるよね?』
なんて話していたなぁと思い浮かべて、二人からため息がもれる。
彼らはたしかに強い。
脳裏は戦場を管理して、勝ちまでの最適解まで走りきるだろう。
鴉は一人いるだけで戦場を二転三転もさせるほどの技術を持っている。
だが、彼らは人間だ。
「僕達だって死なない訳じゃあないのにねぇ。限に僕らの同業者もめっきり見なくなったし、友達はくたばった奴の方が多い」
「待たれてるね」
「あら、珍しい。ま、そだね。あちらでもバカやってるさ」
スッと一瞬空を見て、クスリと笑うと脳裏は体を伸ばして、大きく笑う。
「さて、人生なんて博打なんだ!素寒貧になるまで遊ぼうぜ!」
「プレイ、ゲーム」
一瞬の発砲音の隙間に二人は飛び出す。
弾が当たらないと信じているのではなく、弾が当たっても良いと笑いながら。
細身の脳裏が踊る。
姿勢を低く走り、相手の陣営まで行くと驚きの顔を咲かせる的を容赦なく撃ちはじめた。
これはゲームじゃなく現実であり、血飛沫と硝煙の香りは相手の動きを鈍らせるには十分である。
そして、血飛沫や煙に慣れきり、命を分の悪い賭けにベッドすることなど当然のような脳裏には十分すぎる時間である。
「政治を語るんじゃねぇよ若僧が。この僕がこの渦をもっと回してやるよ。戦を舐めんじゃないよ」
国という戦場に渦が巻きはじめた。
「楽しく、やろうか」
しかも二つも。
小柄な体が戦場を縦横無尽に跳ね回る。
しかし、脳裏のように低く射線を避けるわけでもないため普通に当たる。
だが、彼は骨の折れそうな衝撃であろうそれをものともしない。
ネタバラシをするならば防弾と、衝撃吸収を利用し、ダメージを九割九分なくしているのだが、まぁそれでも痛い中笑いながら進むのは彼が狂人であるからだろう。
そして、撃たれながらも笑い、進む姿は手を震わせるのに十分であり、例え訓練で、いつも通りの戦場であたるものだったとしても、当たらない。
そして待つのは、死ただ一つである。
「いいよね、チートがなくて。チートはあるけど」
また、いつもの言葉の足りない独り言を言うと、また兵士のいる方向へと走り出した。
ここはある秘密の場所。
当事者以外誰も知らない。知っても、いない。
ある男二人がただ話すためだけの場所。
「どうなっている!」
「……こちらも頭を抱えているのだ」
一人は彼の国の王ヴェルグリントリン。
彼は机にある書類を見て、苦虫料理を見ているかのような目である。
「我らが契約はどうした! 共倒れになるつもりか!?」
「ええい! うるさい! 文句はあやつら二人に言え! 私だって手綱の握れんバカどもに!」
「くっ……他人事のように……! 殺されているのは我が国の民達だぞ!」
そう、もう一人の男は彼の国と戦争状態の国の王である。
名をルットヴィヒ。
立場場対立状態の彼らがこの場で会話している理由。
会話しなければならない理由。
それは、政治である。
「我らが国が存続するためには戦争しなければならないのだ!
我が国が敗けて滅ぼうとも貴様の国は時期に滅びる。だからこその契約ではなかったのか」
そうルットヴィヒは叫ぶ。
聞くヴェルグリントリンは頭をかきむしりがらも叫び返す。
「知っておるわ。忠告もした。だが、あの様だ!」
「……あやつらを殺さねばならん」
静かに、ルットヴィヒは話す。
目を閉じて、謀略を組み立てるように。
ヴェルグリントリンは少し驚いた顔で正気をとう。
何故ならば彼らは悪名高い何でも屋であるからだ。
「やるしかろう。我らの国を守るのだ」
「……国が滅ぶならば、是非もなし、か」
「ふぅん」




