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狂人三人組の面白い毎日  作者: KURA
血と硝煙と博打
30/61

渦巻きに向かう二人の狂人

こんばんはー。

KURAです。

ビミョーに書きにくかったのでちょっと違和感あるかもしれません。

「……ずっとコレやだなぁ」


鴉がふと呟く。

飛行機の中にたった二人しかいない空間ということもあり少し響く。


「しょうがないでしょ? 僕達は誰がみてもわかるように脳裏や鴉じゃないといけないんだから」


二人はいつもの仕事服、つまりはいつもの仮面を着けていた。

依頼されたため傭兵として移動しているのだが依頼人の意向もあり素顔を知らぬ者にもわかるようにしろ、とのことらしい。


脳裏が頬杖をしながらふと、外を見てみると目的地である国が見えてきていた。


「……どうやらもうそろそろ到着みたいだよ」


「……んー、そっか。どんくらい楽しい?」


「さて、やってみないとわかんないでしょ。……ま、情報としては良さそうだよ」


「ふーん、死ぬ?」


「死ねば?」


「君がね」


なんてちょっとした口喧嘩をしていたら着陸しているようだ。

止まると二人は立ち上がり、ぐぐっと同時に体を伸ばしたあと、鴉はあくびをし、脳裏は指の骨を鳴らしていた。


「さーて、やっていこうか」


「うん」


二人は飛行機から出て、封鎖されている空港を歩く。

鴉は歩きながらゴソゴソと懐を探るとある一つのスイッチを取り出した。


「あれ、やるの?」


「義理はない」


「そ」


カチリ、容赦なく押されたそのスイッチはすぐさま捨てられ、他の誰でもない鴉に踏まれて、無惨に壊された。


「たーまやー」


脳裏の呑気なその言葉と一緒につい今さっき二人と空の旅行をしていたはずの飛行機は一瞬の徒花はと成り下がった。


「お待ちしておりました傭兵様」


「……そ」


「気にしないで。こういうやつだから、んで、君が案内人かい?」


「はい。こちらへ」


初老で目に傷をつけ、正装をした男に話しかけられ、そして案内される。

鴉はチラリと見ただけで興味を失ったかのように他の所に視線を移した。

脳裏は仮面をしているのにさらに笑顔の仮面を張り付けて、笑顔の声で対応している。



一時間ほど案内されながら歩くと大きな建物が見えてきた。

この国はいまだ王政であり、その王がいる場所だ。


「……ふーん」


「大きいねぇ」


「はい。ヴェルグリントン陛下のいらっしゃる所ですから」


「そういえば君って騎士かなにか?」


「……ハハ、こんなロートルを捕まえて何をおっしゃる」


「あれ、そう? 僕の目も鈍ったかなぁ」


好好爺のような笑顔で対応された脳裏。

裏の方か、なんて考えながらも三人は王のいる城へと足を運んでいった。


「この扉の先です。くれぐれも失礼のないようにお願いいたします」


「……………………うん。わかってるよ。鴉、君こういうの苦手だろ? 僕に任せときなよ」


「バカ」


「……?」


「ああ、気にしないで。コイツ変人なんだ」


鴉の突然の罵倒に案内人が怪訝な顔をするが、すぐさま脳裏がフォローを入れた。

そうして、扉を開けようとして、あら? 僕名前聞いたっけ? 等と考えて扉を開ける手を止めた。


「そういや、君、名前は? 案内してくれたからさ。聞いときたくて」


「ではハンター、と。旧友にはそう呼ばれていました故」


「ありがとね」


一瞬だけ目を細くして考えたあと扉をあけた。

待っていたのは一人の男。

王とわかる豪華な服装に王冠をつけ、不機嫌そうにしている。


「……きたか」


「……?」


脳裏があることに気付く。

あ、これ演技だ、と。裏の職業柄、演技もすることはあるし、見抜く目も培っている。

そして、王の演技はあまり上手くないためすぐさまわかった。


「……大丈夫。僕は気にしないよ?」


「あ、やっぱそう? あの名高い何でも屋なら見抜くし気にしないと思ったんだよねー!」


男は自らが座っていた椅子に王冠を起き、今さっきまでの重い態度ではなく軽く二人に近寄ってきた。

金の髪を持ち、顔も整い、さらに軽く、重い王の雰囲気も持つ。王らしき王。それが彼であろう。


「驚いたね。君みたいなのがまだいたんだ」


「残念ながらね。導くのなんて性に合わないんだけどなぁ」


「君はピッタリだと思うけどね。そういえば依頼人との関係は? 君みたいなのとは全然関係なさそうだけど」


「飲み友達さ。抜け出して、飲んでたところを突撃したのさ」


「ふぅん。まぁ、いいや。金は貰ってるし、やれることならやるよ」


二人はペラペラと喋り、友達かのように仲良さげである。

その間鴉は興味無さげに空を見てあくびをしていたが。

そして王は要望を話す。


「とりあえず俺の護衛かな」


「ありゃ、てっきり僕は戦場のど真ん中に投入されると思ってたんだけどね」


「そこまで激化してないんだよね。ま、時が来たらそうなるんじゃない」


「んじゃあよろしくお願いするよ。王さま?」


「うん、こちらこそよろしく。何でも屋?」


二人の双方の印象は全く一緒になっていた。

食えない奴。仲良くしながら明るく、話ながらもどちらも腹は見せなかったようだ。


「じゃあハンターに部屋にでも案内してもらってね。護衛は明日からでいいから」


「わかった。んじゃまた明日ね」


「また明日」


二人は挨拶をして、脳裏はまた来た道を戻っていく。

そして鴉も無言でついていく。


脳裏は仮面の下でこれから来る楽しさへの期待で笑いを浮かべながら。

……あれ、あんまり物語進んでないな。

…………まぁ、いいか。

次も読んでくださいねー。

ではまたー。

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