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狂人三人組の面白い毎日  作者: KURA
テンペスト・ストーム・嵐
24/61

サーカスに秩序はあるか

こんばんは。

KURAです。

頭痛がする……。


鳴り響く爆発音。

定期的? 否。

不規則に鳴り響く爆発音、それはピロン(仮)が二人により爆発させられているのである。

鎖鬼は糸を、脳裏は投擲物や銃等で、遠くからピロンを殺害し、爆発するからだ。

だが止まぬ笑い声、止まず増え続けるピロン(仮)。


どこのホラーゲームだというようなこの舞台も幕が降り始める。


ピロン達が声を揃える。


「じゅーう」


どこからともなく聞こえてきたその声にビクリと肩を震わせた二人。

顔を見合わせる。

二人の頭に浮かぶのは制限時間という概念。


二人は互いに互いの方向に走り出す。

対応しやすいように、利用しやすいように。


「きゅーう」


イラつくほど呑気に響き渡るその声はやまない。

止まることも緩まることも噛むことも、ない。

あたかも順調、自信満々に、常識のように響く。


「はーち」


二人は完全に合流した。

そして鎖鬼は糸を、腕を、最大限に使用し周りを、遠くを、爆音と爆炎に変えていく。


そして脳裏は周りを見渡し、巻き込まれない程度の距離にいるピロンを銃にて撃ち抜き、巻き込まれる距離にいるピロンは蹴り飛ばしたあと撃ち抜いた。


「なーな」


これまで三秒。

常人にはあっという間に感じられる時間。

二人とピロンはどう思ったか。

ただ言えることは鎖鬼はクソッタレと思っていたし脳裏は冷や汗を流しながらクソヤロウと心の中で呟いていたに違いない。


「ろーく」


四秒たった。

十秒からだったのであと一秒で半分だ。

ピロン(仮)達には変わりはない。

近づかなければユラユラと動きニタァと笑っているだけだ。

まず十秒と言っていたからといって十秒から0とは限らない。

ペテンかもしれない。

だが疑うよりも先に殺さなければという焦りが二人を支配する。


「ごーお」


突如ピロン達はこちらを導かれたようにジョロンと目を向けた。

その目は黒く輝いているようだがそんなことはどうでもいい。

問題は身体が動こうとしていることだ。

足を踏み出そうとしていることだ。

進行方向? 決まっている。導かれたように見た二人の方向だ。


「よーん」


ピロン達は弾き出された。

磁石顔負けの弾かれ方だ。

そして二人に群がる姿は某ゲームのゾンビ顔負けだ。

唾も垂らさず血も出ていない。

ゾンビ等には到底およばない恐怖を纏う容姿だろう。

だが忘れないでほしい。

ピロン達には黒く輝いているような瞳が、口裂け女もこれに比べたらプロポーズしたくなるような裂けてないのに、決して裂けてはない普通の口のはずなのに禍々しい笑みが、あるのだ。

恐怖を纏うその人間なのかよくわからない者は今二人に駆け出した。


「さーん」


「クソッタレェェ!」


糸が舞う、爆炎と共に。


「ヤッバイ……かなぁ? これぇ……!」


銃声と爆音が和音を奏でる。


「にーい」


全方位そして高低差を付けて突っ込んでくるピロン達になすすべもなく捕まってしまう。

たまらず冷や汗を流す二人。


「どうする!」


「……無理じゃない?」


「いー」


それは突如起こった。

爆音。

いや、これは爆発ではない。

大音量により思考が吹き飛ぶ。

膝を折り曲げ、低い姿勢になる。

そして僅かながらに開いている窓からは太陽……いやこの世の終わりのような光が差し込んでいた。


そう、神の裁きとも言われる雷だ。

その雷は二人の思考を吹き飛ばした。

諦めかけていたのもあるが数瞬硬直する。


気付く。

何を。

動けることを。

何故。

動きを抑えていた物がないから。

それは。

ピロン達。


思考が覚醒する。


そして二人は把握した。

ピロン達が動きを停止していることを。

そして気付く。雷により機能を停止していることを。

さらに気付く、デパートの光が消えていることを。

そして最後に、ピロン達は機械だったのだと。


「それは反則じゃない……? 本物いないのかよ……。……ごふっ……ウッソー……」


「ギャハハハハッばっかみてぇ!」


鮮血が脳裏の口から溢れた。

信じられないような目をする脳裏。

面白そうにゲラゲラ笑う鎖鬼。


「どうしたぁ? 馬鹿みたいだぜぇ?」


「殺すぞてめぇ……。……っぐ。はぁはぁ……ちょこれヤバッ……金あったかなぁ……」


背中に刺さっていたものを脳裏は引き抜かずに持っていた持ち主を蹴った。

そして後ろを振り向き、話しかける。


「ふぅー……ふぅー……そういうことかい。こりゃ一本取られたねぇ女ぁ」


「ギャハハハハッ」


脳裏はこめかみに青筋を浮かべ、鎖鬼は笑いすぎてそこらへんに転がっている。


女はピエロではない。

当たり前だ。ピエロなら背中をとったなら首筋を狙っていたはずだ。少なくとも致命傷は狙うはず。

そうではなくても追撃は与えるのだ。


追撃は無く、あまり致命傷ではない場所だ。

そして今も手を見て震えている。

よく聞くと何か呟いている。


「私は……ない。……なた……は……とった……わよ……私……悪……な……わよ……?」


「クッソ鎖鬼帰るよ」


「オーケーオーケー面白いもん見させてもらったから帰り道は切り開いてやるよ」


「チッ当たり前だ。こっちは死にかけだっての」



暴風雨の出来事。

展開を動かせたと思います。

どうでしょう?

それでは皆様さようなら。

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