血桜狂宴side鎖鬼
こんばんは~
KURAです!
眠いです!
ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!
「楽しい。久しぶりだぁ。こんな死線は。楽しい、楽しいぞ! 道化ども!」
「……」
黒服のピエロ軍団は答えない。
話す必要も無いからか?
否。狂人と話す必要はない。
……まぁピエロ達も狂人の部類に入るのだが、まぁそこはベクトルが違うのだろう。
静かなる狂気と喧しい狂気。
静かなる狂気の方が怖い?
まぁジャパニーズ特有のジワジワな怖さであろう。
ただ、一番怖いか、と言われるとむ? となる。
ならば喧しい狂気か?
まぁ喧しい狂気は狂気が分かりやすいだろう。
ただ一番怖い訳ではない。
なら狂気の怖さを決めるものとはなにか。
状況、見た目、言動、狂気の深さ。
これくらいだろう。
まぁ狂気の話はこれくらいにするとして。
血みどろの戦いを繰り広げるピエロと鎖鬼。
「あーあ、楽しいけど……次いきたいな。次」
後ろから突撃するピエロのナイフが飛び上がる。
肩においていた手を腰に当てる。
そして落ちてきたナイフで人を刺す。
「飽きた。つーか話さないのは悲しいだろ?」
有象無象に用はない。
そういうばかりに鎖鬼は暴れ始める。
「脆い。ウエハースかお前は。マネキンと同じ固さなんて人か? お前」
蹴ると人はくの字になり、そのまま足にキスをする。
殴るとその部位は飛んでいき、痛みに叫ぶ……訳ではない。
痛みに強い……なんて限度ではないが、教育されたのだろう。
「もろすぎ。……んあ?」
彼の手は親指と人差し指が何かを測るように出されている。
そして相対するは白い服に黒い仮面をつけた男。
「ハロー♪ お兄さんかっこいいね。ダンス踊らないか?」
「性別変えてから出直しな」
「ありゃ、つれない……ねっ!」
刀で切り上げる。
胴体を斜めに斬ろうと進む刃はすぐ止まった。
「……斬れない?」
「ハハッ! 特別製だ。あと三本しかないのに斬られては困る」
「なら存分に困って欲しいね」
「言うねぇエセ紳士」
「当たり前だろう? 無駄筋さん」
「ハッハッハッハ」
「クックックック」
瞬間男は後ろへ下がり、鎖鬼までも後ろに下がった。
ただし、鎖鬼は腕を広げ、叫びながら。
「クソ紳士、素晴らしいショーを見せてやる」
「主役は……我々だッ!」
男は跳躍。
鎖鬼は一瞬目を開かせると、不躾に笑った。
「クハハハハハハッ! そうこなくては!」
脚が回り、踵にやいばが当たる。
斬れるはずの踵は、当たる前に靴の何かに防がれている。
「チッ鉄板でも入れてるのか」
「ご名答」
つまり、鎖鬼の靴には鉄板が仕込まれていて、靴に刃が当たる分には問題ない。
まぁ鉄板を斬られると終わりなのだが。
そんか剣豪もなかなかいない。
「あと、ゲームオーバー」
「……そのようだ」
鎖鬼が手を横に広げると、男は苦々しい顔をして敗北を認めた。
……だが、男の目にはまだ殺意が、戦意が残っていた。
「だが! 片足片腕無くとも! 敗北を認めるほど、私は鮮やかではない」
「……ッ!」
男が飛びかかるのと、男の片足片腕が落ちるのは同時だった。
鎖鬼は敗北を認めた時に気が緩んでしまい、反応が遅れてしまった。
「片腕! 貰いうけるっ!」
鎖鬼の肩の所に大きな傷ができた。
鎖鬼が避けたのもあり、落ちることはなかったが、ドクドクと血が吹き出している。
片足で、刀を杖のようにして立つ男。
それに向かって、鎖鬼は……嗤った。
「縫合。なるほどなるほど。決死の覚悟にしては悪くない」
「くぅ……」
「あぁ、勘違いするなよ? 俺は素直に称賛している。こんな、極悪人に傷つけたんだ。天国いけるかもよ?」
「ハハッ! 俺もお前も地獄行きさ。地獄で待ってるよ」
「せいぜい待ってろクソ紳士」
血の噴水が一時休戦の狼煙として、あがった。
「……戦い足りねぇが……とりあえず……休憩だ、な」
その場にどさりと座り込む鎖鬼。
肩を斬られたのもあり疲労の色が隠せない。
ただ、その顔は笑っていた。
いつになく面白そうに。
おやすみなさい!




