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狂人三人組の面白い毎日  作者: KURA
テンペスト・ストーム・嵐
20/61

突然のマッドサプラーイズ

こんばんは!

KURAです。

お待たせして申し訳ない。

というかスマホの挙動が遅くて辛い。


「んーと、スターこれ、夢か?」


「なら蹴ってあげまーショーウッ!」


スターは十分体を捻り、バネを使用した蹴りを綺麗な放物線を描いてオールドの後頭部に蹴りを命中させた。

ただ、気になるのはこの間にも迫り来る土砂であろう。


「ってやってる場合じゃないか。おい! そこの女! 行くぞ! ……って混乱してやがる。スター! つれてこい!」


「ワカッタネー!」


何時までやんだよその設定……! と不満もあるだろうが土砂は待ってくれない。

待ってくれたとしたらそれは……神か何かじゃないかな。

まぁ土砂崩れを起こしてわざわざ待ってくれるようなお人好しで頭のなかハッピーセットで構成されているような神様はいないだろう。

というか土砂崩れを起こしといて止めるってそれはそれでサイコパスなのではないだろうか。

まぁこんな間も時間は進むわけで。


「スター! 君モ早くきなサーイ!」


「わーってるよっ! お……ら……! よっと!」


デパートの屋上には屋根があった。

まぁ、風が吹いて斜めに降る雨だと外側は濡れてしまうような屋根だ。

まぁその屋根も屋上のど真ん中にあるわけでもなくデパートへの入り口付近にあるのだ。

それへ向けてオールドは手を振り上げた。

そして何かを掴むように、いや何かを掴んでいることを確認するように手へと力を入れると、叫んだ。


「いくぞー! 巻き込まれんなよ! 久しぶりのコンクリはめんどくせぇんだよっ!」


その手を指揮者のように振り回し、ピアノの演奏をあと一音で終え、力尽きる寸前の演奏者の最後の一音のように振り降ろし、そのままデパートに駆け込んだ。


その間、土砂は大岩を呑み込まんとする大波のように襲いかかろうとしていたのだが間一髪のところで、デパートへの入り口が塞がれ、とりあえずの所はオールド達はたすかったようだ。

ちなみに運よく土砂は岩などが多くあまり入ってきていない。

まぁ塞がなかった場合岩などがオールド達を襲っただろうが。


「うっわ、凄い音が鳴ってるなぁ。そいつは?」


「ダメネ。パニック起こしてルーヨ」


女性は虚空を見てブツブツ何かを言っている。

彼女は痩せぎすで長髪、スーツを着ている。

単純に巻き込まれたのだろう。


「どーする?」


「ホットク!」


「だな」


まぁ彼らにお荷物を持っていく良心などない。

ま、主人公でもなし、こんな命が危うい状況で死にかけでパニック起こしている女性を助ける偽善者などいないだろう。

まぁいたとしても何かしらの下心を持っているに違いない。


「さてと、このキャラもやめよっか」


「お前は結構楽しんでただろ……。あ、お前に蹴られたお礼返さなきゃ」


足を上げて蹴ろうとするが、途中でもう一方の足をまた脳裏に蹴られたせいで派手に倒れる鎖鬼。


「ぶわたぁっ! クッソ覚えてろよ!?」


「ははっ!」


突如鳴り響く奇っ怪で、何処かヘンテコリンな音楽。

何処か笑ってしまいそうな音楽に二人は顔を見合わせた。


「レディーーーース! アンドゥオーーーーー! ジェントルムェーーーン! ようこそ外道達っ! 僕の名前はーっ!? せーのっ! ……あれ? 返事がないなぁ。もしかして僕をしらないっ!? あらら、人生の十割損してるねぇ。ならば! その十割を救うために自己紹介しよう! 僕の名前はー! ミスターっ! ピロンだーーっ! みんな、ゆっくりしていってね☆」


突如現れたピエロ姿だが顔にメイクをしていない男。

言っていることは滅茶苦茶にうざいが彼の名前はピロンというらしい。


「……誰だてめぇ」


「もー☆ 怒んないでー。辛徒さん」


「……」


鎖鬼は無言で手を振る。

そして何かが切れる音が聞こえた。


「お客様。ステージに物を投げてもらっては困ります」


「ありがとー、スタッフ」


刀を持つ黒で染められた服を着て、白い、何も書いていない仮面を付けた人間がそこに佇んでいた。


「ねー怖いよねー。てーんちょー」


「フフフ、君は何者かな?」


投げられた瓶はキャッチされた。

またもや突如現れました黒服白仮面の人間によって。

脳裏の投げた瓶は何かしらの毒が入っていたのだろう。


「お客様。毒物の持ち込みは禁止されております」


「……フフフッ……ハハハハッ! よくわかったねぇっ! おい! 鎖鬼ぃっ! 楽しくなりそうだよっ! ……だから


「ハハハハッ! だなっ! 同意するぜっ! だから」


『簡単に死んでくれるなよ』


刹那、二人の雰囲気が変わった。

楽しみ、殺そうとし、その死線に酔う、悪鬼羅刹のように。

嗤っている。殺そうとしている。

二人は今、細胞の一つ残らず殺意と快楽に酔っている。


「鎖鬼ぃっ!」


「あいよっ!」


脳裏が鎖鬼にガスマスクを投げた。

そして鎖鬼が付けた瞬間。

ガスマスクを付けた脳裏は懐に手を伸ばし、そして服から大量のガスが噴出された。

こもる声で脳裏はいう。


「吸ったら二年苦しんで死ぬよぉ? 死にたくないなら吸わないことだね」


「……ブラフだ。精々体が少し痺れるくらい。やっちゃって」


ピロンはそう言う。

その言葉と同時に二人の白仮面は駆け出した。

だがガスで視界が不良なのもあってか、たどり着いた頃には二人はいない。

何故か。

後ろだからだ。


「はい。正真正銘三年間筋肉ズタズタ神経ズタズタのまんますこーしずつ脳が死んでいく僕特製の毒」


「ほら、胴体にさよならだ」


脳裏は白仮面の肩に注射器を入れてナニカを入れると白仮面は操り人形の糸が切れたかのように倒れ伏せ。

鎖鬼に至っては頭を掴んで胴体から引っこ抜いて見せた。


「……次は?」


「もちのろんすぎてボールに乗っちゃった☆」


意味不明な言葉を放つピロンは言葉通りサッカーボールに乗っていた。

そして指を鳴らすと共に大量の白仮面がピロンの後ろの方から走ってくる。


「……マジか」


「うっそー……」



『楽しすぎんだろこの展開っ!』


「鎖鬼ぃ、武器は!」


「糸しかねぇなぁ」


「僕は毒があと少しと銃を二丁持ってるよ」


「オッケー。お前だけ脱落してもいいぞ?」


「そんな、こんな楽しいゲーム降りないよ」


「同感だ」


「じゃ、ごゆっくり~?」


ピロンは跳躍すると後ろの方へ消えていった。

そして襲いかかるは大量の白仮面。


「久しぶりの大量殺人。気張ってくぜぇ?」


「フフフ、僕が話術だけって思わないことだね」


殺戮が今、幕をあげた。

さーて、ではまたの機会に。

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