↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/80

43話~解析~

どうも僕は文章をまとめるのが下手なようです

この場面を長々と延ばす気はなかったんですが・・・

とりあえず、学院編にさっさといけるよう頑張ります。

「イルマいるー?」

一応ドアを叩いて返事がかえってくるか確かめてみたが返ってこない。とりあえず時間差でやってくるかもしれないな。よし、後3秒間だけ待ってやろう。3、2、1。突撃だ。


俺は遠慮なくドアを開け、俺と同じような大きさと家具の配置をしてある空間に足を踏み入れた。迅速に周囲を見渡し、ベッドの上にうつ伏せになっている標的ターゲットを発見、音と気配を殺して標的に接近する。標的を確認。こちらに気づいている様子はない。無防備に背中を晒して熟睡しているようだ。それでは任務を開始する。


「ふん!」

「ぐえ……」

俺が飛び上がってイルマの背中へエルボーをかますと、潰れたカエルのような声が俺の耳に届いた。そしてその体勢のまま数秒静かに待っていると、イルマが勢いよく跳ね上がり俺をどかした。どうやら叩き起こすことに成功したらしい。そして空中で一回転して起きたての標的に向き合うように着地すると、そこには普段のニヤニヤ顔はなく、睡眠を邪魔され、若干不機嫌そうな顔をしたイルマがいた。




「……朝っぱらからこんな起こし方をして何の用かな? 俺としては優しく起こされるかもしくは女の子に起こされたかったんだけど」

「黙れこの変態め。普段からニヤニヤしてくる代償とでも思っとけ。それで頼みたいことがあるんだが、メガネを貸してくれないか?」

「それくらいなら別にいいが……そんなことを朝っぱらから頼むなんて何かあったかい? それとも、そのやたらと変な雰囲気を醸し出してる目でも調べるのか?」

メガネを貸してもらったとしてもただ見るだけなのだから今起こしに来たことを不審に思ったのだろう。俺のことを怪訝な目で見ている。…って、変な雰囲気を醸し出している目ってなんだ? そんな目を持った覚えはないんだが。



「ちょっと秋風さんが急にヤンデレっぽくなったから何か体に異変でもあったのかと思ってさ。それと、俺の目ってそんなに変な雰囲気を出してるのか?」

「うん。まずテオを見るとすぐに目の方に吸いつけられるように凝視してしまうし、色は紫だし。……なにより、たまに光ってるよ? それ」

「なにこれ怖い。ちょっと診てくれよこの目」

「あいよ」

俺がイルマの説明に若干引きながら診るように頼むとイルマは1つ返事で了承してくれて、袋からあのださい黒縁メガネを取り出した。そして装着するのを見て毎回思ってしまうのだが、見事にアンマッチな組み合わせだと思う。まあそんな文句を言ったら不貞腐れてしばらく使っても貸してもくれなくなり面倒くさいことになったため、口には出さないが。


ぼんやりとしながらイルマに診られていると、すぐに診終わったようでメガネを外していたが少しだけ驚いたような顔をしていた。

「何か分かった?」

すると、珍しく歯切れの悪い口調でイルマが結果を教えてきた。

「えっと……まずその目はどうしてそうなったのかは知らないけど魔眼になってるみたいだ」




「…魔眼とは?」

「なんか特に魔力を消費する必要もなくその魔眼に備わった力が発揮出来るようになると考えていいよ。一応本なんかでは見たことはあるんだけど、見ただけで対象を燃やしたり、身体能力を上げたり、っていうことが出来る魔眼もあるらしいよ」

「へえ。かなり凄いんじゃないか? ちなみに俺は?」

魅了チャームの魔眼だよ。とりあえずまだ詳しくは分からないけど見た相手を魅了したりするんじゃないの? 文字通り」

「…もしかして俺の魔眼が知らない内に発動したから秋風さんがヤンデレ化したとかそう言うんじゃないだろうな?」

「うん。多分そうだろうね」

「治し方は?」

「知るか」

イルマが俺の質問に流れるように返事をすると、急に静かになった。両者無表情になっており、表情筋はまったく活動をしていない。


「……一応魔眼封じが出来るアクセサリーか、秋風の魅了チャームを解除出来るかやってみるよ」

「そうか。それじゃあ俺も試しに魔眼をコントロール出来るか秋風さんのとこに行ってくるから出来るだけはやめに造ってくれ」

「りょーっかい」

結局のところ、沈黙に屈したのは勿論この空気に慣れていないイルマであった。




俺が自室に戻るためにドアに手を掛けたが一瞬思いとどまり、もし秋風さんが起きていて何か変な第六感みたいなものに目覚めていたとしてここで突撃とかかまされたらかなわないと思った。だから一応気休め程度に防御の体勢に移れる準備だけはした。

いざ戦場マイルームへ! と俺は気合を入れ直し、ドアを開けた。


「やっほー。愛しい私のテオ君♪」

幸いにも、いきなり突撃ということはせずに秋風さんはベッドの上でさっきまで俺が使っていたシーツを膝に掛けて、笑顔でベッドに座っていた。こころなしか冷や汗をかいているように見えるのは気のせいだろうか。


まあいいや、俺の魔眼検証の始まりだ。なんとかして秋風さんを正気に戻さないと大変なことになる。……主に俺が。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。