表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/66

朝礼

ギルド・ラストリーフ支部、朝礼の時間。


今日も、支部の面々がカウンター裏に集まっていた。


かつてのぎこちなさは、もうない。


適度な私語、自然な立ち位置、無理のない視線の交わり。


(……変わったな)


アルフォード=グレインは、静かに皆を見渡した。


「本日は、3カ月間の業務改善結果の報告を行います」


開かれた資料に、数値が並ぶ。


案件成功率、12%向上。

残業時間、30%削減。

新人職員の定着率、安定化傾向。


支部全体の稼働率が上がり、対応スピードも向上。


(数字だけじゃない。……空気も、確かに変わった)


アルフォードが目を上げた。


「ギルド本部より、当支部に対し、業務改善表彰の推薦通知が届きました」


一瞬、ざわめきが広がる。

リリアが「やったねー☆」とガッツポーズを取り、サラは静かにうなずく。


ハナミは小さく鼻を鳴らし、カミーユは目を輝かせた。

チットは「空便最速も一役買ってるよね〜」とウインクし、ヨハンは「俺もログを外部化したしな」とぼそりと呟く。


(誰か一人の力じゃない)

(みんなが、それぞれの場所で、ちゃんと変わった)


アルフォードは、資料を閉じた。


「──改めて、感謝します。皆さんのおかげで、ここまで来られました」


頭を下げる支部長の姿に、ミーナ=ルクトリアは胸が熱くなるのを感じた。


(支部長も、変わったんだ)


そして、自然に視線が交わる。


アルフォードと、ミーナ。


言葉はない。

でも、たしかに互いの努力と、歩み寄りが、そこにあった。


(この支部は──きっと、これからもっと強くなる)


ミーナは、小さく拳を握り締めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ