業務改革、始まります!
ギルド・ラストリーフ支部、朝。
カウンターの奥に設置された小さな朝礼スペースには、支部職員たちが整列していた。
アルフォード=グレインが、いつもの冷静な口調で宣言する。
「──本日より、支部業務の改善施策を順次実施する」
一同に、静かなざわめきが走る。
「現場の意見を取り入れた、現実に即した改革だ。ミーナ副支部長の主導で進めてもらう」
視線が一斉にミーナ=ルクトリアに向く。
ミーナは、少しだけ緊張した面持ちで、一歩前に出た。
「お、おはようございます!」
一拍置いて、落ち着いた声で続ける。
「これまで支部で積み重ねてきたやり方、大切にしていきたいと思っています。その上で、もっと皆さんが動きやすくなるように、少しずつ工夫を重ねていきたいです」
リリアがにやりと笑い、サラが静かに頷く。
「数字だけが全てじゃない。でも、数字もまた、私たちの努力を映すものです」
アルフォードが静かに頷いた。
「──いいまとめだ」
ミーナは、内心どきりとしながらも、ほんの少しだけ、背筋を伸ばす。
今日から始まる、ギルド・ラストリーフ支部の“本当の改革”。
それは、誰か一人が変えるものではない。
みんなで、一緒に作っていくものだった。
「では、それぞれの持ち場で、順次進めていきます。まずは、報酬処理班から……!」
ミーナの声に応じて、支部全体が、ゆっくりと──しかし確実に、動き出した。




