23.秘匿事項
ブクマありがとうございます!
めちゃくちゃ嬉しいです;;
結局、『ヒル』は止めました f(^ー^;
「天空の草原、名前を知らないからただ『草原』と呼ぶけど、発見されてから10日以上経ってるのにまだ情報が出てこないんだ。このゲーム、運営からの情報が本当に少ない。でもヒットしたからネットですぐ拡散される。攻略サイトも多いし。特に生産職にとってはかなり有用な情報なのにそっちのまとめ板にもなかった」
「そういうもんなんだ。新発見や初攻略してもワールドアナウンスがないって書いてあったよ」
「それもつけて欲しい機能だよね~、まあそれで、草原は竜騎士のアサが連れていってくれたんだけど、リストの一番目の人ね。草原は竜騎士がいないと辿り着けないんだ。んで、この竜騎士ってのが、また情報が少ない職業でね。何となくだけど本人達もほとんど表に出てこないんだよ、めちゃくちゃ強いのに」
「竜は、ゲームの名前にもあるね」
「公式情報じゃないけど創造主だと言われてるよ。画像見ると竜のモチーフ多いだろ」
ふ~、っと夜都はため息をついて、草原で見かけた竜達を思い出した。
「俺が草原で見たかぎり、10匹以上の竜、そして同数の竜騎士がいるはずだ。そして、アサから聞いた『Drunk D Rally』という竜騎士だけのパーティー、これも実は秘匿されていたようでね」
「竜、ね。架空の生き物で創造主かもしれない……、日比谷の知り合いだっていうこのアサと、もう一人、アレク、彼らと共通の知り合いはいないの?」
「――いないな。ただアサは、知り合いの竜騎士たちは時々臨時で他のプレイヤーとパーティーを組んで出掛けてるって……、で、そんな風に俺も1度だけアレクも一緒に三人で出掛けたことがある。けど、うーっ、実際に竜騎士と組んだ話を他のプレイヤーから聞いたことがない!」
「本当はないかもね」
「! やっぱりそう思う?」
話すと自分の考えを整理できる、というが、夜都はもやもやしていたものが少しずつ消えていくような気がした。なんだろう、暗示にかかってたわけではないと思いたいけど、おかしなことはあったんだ……、あの、ドランクの名前を彼らの前で言ったときの反応。
「日比谷はさ、ちょっとその竜騎士たちと会うのを少し控えようか。それが原因なように思えてきた。急に拒絶すると不味いから、なるべくあからさまにならない程度にだけど」
「うん…。もともとアレクはフレンド登録もしてないから会えないけどさ、アサは~、例の相談してから連絡がないんだよな。ログインも前ほどしてないみたいだ」
「じゃあ、何かしらコンタクトがあったらすぐ知らせてね」
根をつめて話し込んで気疲れしたため、一休みしてから大和とダイブすることにした。
「大和のユーザー名はどうする?」
「俺も片仮名にしようかな。ヤマトかヤマ、あとは名字からだと昼間から、ヒルマ? ヒル?」
「ハハ、それだとヒルとヨルだな」
「それは嫌だな…『ヤマ』にしよう」
「嫌だとは失礼な!」
わいわい話しながらダイブの準備をする。アバターはダイブしないと設定できず、また職業やステータスの設定、チュートリアルもあるから、夜都は少し待ってからダイブして、生産者ギルドで待ち合わせをすることにした。
先に夜都のアバター画像を見せておく。
「じゃ、また後でな、大和。どんなアバターか楽しみにしてる」
「ああ」
イスに座ってダイブしていった大和を見て、夜都はある想像していた。
(仮想世界が異世界、みたいなファンタジーを読んだことあるけど、まあ、こうしてみればイスに座ってただゲームしてるだけだよな。あの竜騎士たちだってどこかに住んでる人間だ。異世界人、なわけはないか。でもあの不思議能力は一体……)




