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22.地図

次の日から夜都も仕事が立て込んで、ゲームで遊ぶ時間がそれほどとれなくなった。時々大和からメールがきて質問を受けたが、それにはなるべくすぐに返事をするようにしていったが。

大和からは、そのほかお願いしていた呪文に充てる言葉の候補をもらったので、夜都はその練習だけはログインして少しずつやっていった。

調合の材料を見つけるための実験は、食材がなくなってしまい、料理をする作るのも面倒もだったのでしばらくお休みした。


目まぐるしい日々が過ぎていき、気がついたら週末になっていた。大和は予定どおり仕事を片付け、土日をかけて夜都の家に遊びにくることになった。彼は昼前に家にやってきた。


「おおー、よく来た! あんまり片付いてないけど上がって」


「ありがと。ゲーム機、全部揃ってた?悪いね、結構場所とるだろ」


「いいよこんくらい。こっちがお願いしてることだし」



大和は、Dragonight Onlineを初めるにあたって、ネットで必要な機材を購入し、夜都の家に配送の手配をしていた。 ゲーム機自体はそれほど大きいものではないが、それ以外にゲーミングチェアのような椅子の指定品があり、使用がほぼ義務化されていた。使用していないと、具合が悪くなったりして病院にかかるときの保険がおりないのだ。



「まあ、これ場所とるけど普段使いもできるし。あ、ご飯作って来てくれたんだ やったー!」


「こないだ結局、全部日比谷に作ってもらったし。そっちも忙しくて料理も出来なかったんだって?」


「これもう食べていい?みたらお腹空いてきた」


「いいよ。食べながらだけどちょっと教えてもらっていい?」



二人は少し早めの昼食をとりながら、ゲームについて情報交換した。大和は忙しい中、移動時間も使ってゲームのマニュアルや攻略サイトを見てきてくれたそうだ。



「ふ~ん、なるほどね。やっぱりこのゲーム、相当難しいんだ。リリースしてから大分経つのに、プレイヤーの活動範囲がそれほど広がってない、と」


「俺もRPGはそんな詳しくないけど、プレイヤーが踏破できた町やエリアが少ないんだよね。スタート地点の始まりの町グラドス、そこから南に徒歩で2日向かうと見つかる港町ポルタ、あ、ここでいう1日は、一回のログイン時間である3時間ね、それと……」



夜都は紙に簡単な地図と名前を書き始めた。ネットにもこういった情報は公開されているが、それぞれの場所の説明はもしかしたら知られていないかもしれないし、と。


・始まりの町グラドス: 都市サイズの規模。都市部、農村部、商業部、工業部に別れている。多くのプレイヤーがここを拠点にする


・南の港町ポルタ: グラドスから2日ほど南下。漁業が盛ん。陽気な雰囲気、イメージは南イタリア。 近くの小島への船が出ている。貿易もしているが、一般人向けの船がなく他のエリアにいった人は聞いたことがない


・東の町アルマ: グラドスから3.5日ほど東。ドイツの町っぽい。肥沃な牧草地帯。俺の拠点。農村部、工業部が広め。生産職が多い


・西の砂漠の町ラクス: グラドスから4,5日ほど西南西。暑い! 南欧の町が砂漠化した雰囲気。不毛な大地だけど、交易は盛ん。近くにダンジョン化した廃墟や鉱山があって、プレイヤーも意外といる



「あとは、細かいフィールド上の攻略エリアかな。それは多いから今度地図をみながら話すよ。それと天空の草原、これは恐らく秘匿されてきたエリアだね」





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