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最強ケンカップルのお話  作者: koruta5


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9/15

友達からの一線




 体育祭が終わり、

 授業ばかりの毎日に戻る

 帰りに幼なじみメンバーになり

 奏多と柊先輩と話したことを話す

「柊先輩に奏多の彼女教えて欲しかったけど無理だよねーって言われた」

「あはは、揶揄われるんだよね笑」


「可愛いですよーって伝えたよっ」

「うん笑」

「私、注目されるのやだ〜」

「教えてないからバレてないと思うけど……笑」

「っていうか私の方が注目されたし!!」

「それな〜ありさウケたわ」

「ありさちゃん可愛いからいいじゃん!

 ますます人気者だねっ」

「別に、堂々としてりゃいーじゃん」

「あんたが1番悪いからね」

 わーわーと4人で盛り上がる

 

 

「ばいばーい」

 2人との分かれ道にきて、2人になる


「俺と遊ぶ約束忘れてないだろーな」

「……忘れてないよっ

 でも、あんな無茶振りくるとは聞いてない」

「っはは!!まじで、ウケてたよな?!」

「っ!ほんっとにもう!!」

「ありさのそういうとこも好きだから」

「…っ!!!」

「ははっ」

「誤魔化したつもり?!なんか奢ってもらうからね!」

「高いのはなしな!」

「超高額請求してやるから!」

「ふざけんなよー!」

 2人で笑いながら冗談を言い合う

 私はこの時間が楽しくて好き

 それが良くも悪くも変わって欲しくない


 

 夕日が沈んで少し涼しくなる帰り道

 いくつになってもこの景色と心地良さは忘れないだろう



 尚哉の笑顔と手を振る姿

 今日は何故か眩しく見えて

 珍しくそんなことを考えながら帰った






 部活とテスト勉強に追われて

 暑い夏が過ぎて行く

 勉強教えてって尚哉に言われたけど

 教える余裕なんて自分にはなくて断った

 クラスのメンバーで勉強会しようという話にもなったけど私たちのグループは参加しなかった


 

 もうすぐ夏休みが始まる

 夏祭りに行く人は集まっていこうという提案をされる

 なんだか仲の良いクラスになったなぁ

 体育祭が終わってからやたらみんなで集まりたい

 と言い出す人が増えて

 夏祭りに行ける人は集まって行くことになった

 みんなで浴衣を着る約束をして

 楽しみな夏休みを待つ



「気をつけ、礼」

 終了式の後、教室に集まって解散する

 やっと夏休みが始まる!!


 夏祭りも2週間後にあるのでその日まで

 みんなとバイバイする


 夏休み中も部活部活で毎日朝早く起きて

 部活で汗をかいて帰ってご飯食べて宿題して……

 クーラーの効いた部屋でうたた寝しちゃう、、


 

 そんな日が続いて、夏祭りの日になる

 夕方からお母さんとそわそわ準備して

 着付けしてもらう

「可愛い〜、最後にこの髪飾りつけて〜」

 お母さんがノリノリで着付けしてくれて

 普段とは別人のような姿に


 

 鏡を見ながら気分も上がる

「お母さんありがとう」

「うん!バッチリねっ♪」


 集合場所に向かうともうクラスのみんなが

 ぞろぞろ集まっている



「やっほー!」

「ありさ!!、可愛すぎる!!!」

「みんなも可愛い〜!!」

 きゃあきゃあと盛り上がって

 みんなで写真撮った

 花火の時間に間に合うように会場に行くことに


 近くである花火大会だけど、

 球場を利用してステージや、出店などがたくさんあるので結構歩いて行かないと行けない場所にある

 車も通行規制がかかる為浴衣で歩くのは大変

 履き慣れてない下駄で歩くのは靴擦れは絶対するから

 あらかじめ対策をしたりしてみんな工夫してくる笑


 

 サッカー部は後から合流するみたいで

 ぞろぞろと移動することに


 会場に着く頃には人混みだらけでゆっくり少しずつしか進めない

 クラスのみんなともだいぶ離れてしまって

 いつものメンバーしか近くにいなくなる


 人混みから抜けて出店の裏道に出ると

 少し休憩しながら出店を選ぶ

「私、焼きそば食べたい」

「私は冷やしパイン!」

「いいね〜!ポテトみんな食べる?」

 それぞれ2人ずつ分かれて出店の列に並ぶことにした


 集合場所を決めてまた人混みの中に入って行く


 

 サッカー部の軍団とすれ違って尚哉を見つける

「わっ!何してんの!」

「え?なに?」

「なんでいんの!?」

「クラスのみんなで行こうってなったから」

「は?来てたんだ、勉強会来てなかったから来ないと思ってた」

「普通に夏祭りくらいくるでしょ」

「てか何その格好」

「浴衣だけど、なに?もーあっち行ってよ」

 何その格好って何!?

 馬鹿にされたように聞こえて尚哉に突き放す言葉を言ってしまった


「もー、いこ!」

 友達に声をかけて出店探しを続ける


「おーい、」

 声をかけられてたけど無視して進んでいく


「良かったの?尚哉」

「いーのいーの!うるさいから笑」

「尚哉ってほんとありさのこと好きだよね笑」

「もー、ただの幼なじみってだけだよ」

「付き合ってるのかなってたまに思っちゃう笑」

「……ないよ、それは」

「そっか笑 お似合いだと思うけどね〜」


 

 私達ってそういう見方されてる時もあるんだな…


「さすがに、ひかりちゃんに

 どう思われてるかとか怖いし笑」

「それな笑 かなこちゃん(ひかりちゃんの親友)に殺されそう笑笑」

「こっわ!!!笑」

 クラスのみんなは仲良いけどこういう毒付きもたまにしちゃったりする笑

 ひかりちゃんの親友は女子の中でも怖いことで有名だから敵にはなりたくない



 目的の食べ物も買えて集合場所に戻ってくる

 私達が最後だったけどみんな待っててくれた

「ごめんねー!」

「いいよ〜全然!」

「花火ももうすぐだね〜」

 草むらに座ることもできずにしゃがんでみんなで

 食べ物を食べる


 ゴミ箱を探していると、

 キョロキョロと何かを探してるような尚哉を発見

 出店の前の人混みに混ざり後ろから脅かしてみる

「っわ!!!」

「おわっ!!!!っ、まじビビった!」

「あはは!何か探してた?」


 尚哉は涼しそうな格好してるけど

 急いでいたのか焦っていたのか汗をかいている


「ふっ、もう見つかった」

「?そう?」

「なんか奢ってやるよ」

「やったー!いいの?」

「ちょっと抜けるって言ってきて」

「あ〜、わかった!」



 出店の裏の道に出て花火を待ってるみんなのとこに戻る

「ゴミ箱あった〜?」

「あったよー!」

「ありがと」

「いいよんっ」

 なんか、切り出しにくいな……

「……あの、かき氷買ってきて良い?」

「私も食べたい!」

 ……そうなっちゃうよね、笑


「この前の体育祭の借り物競走のお詫びに尚哉が奢ってくれるって言ってて、今から奢ってもらいに行ってもいいかな?」

「えー!私も奢ってもらい…んんっ!!」

「行ってきていいよー!」


 いつメンの6人の中の3人くらいがニヤニヤとしてて

 他の2人はキョトンとしてるけど……

 

 帰ってきたら根掘り葉掘り聞かれそうだなぁ

 なんか少し恥ずかしい……

 こんなこと私がしなきゃいけないなんて……

 尚哉のせいで〜!!


 尚哉のもとに急いで戻りながら

 恥ずかしい思いを振り払う


「はぁっ、はぁ、行こ!花火上がっちゃうし」

「ちゃんと言ってきた?」

「うん、なんかニヤニヤされたけど」

「やるじゃん笑」

「なに?その上から目線!腹立つ」

「かき氷こっち」

 手を握って引っ張られるので慌てて引っ張る

「手!やめて、恥ずかしい」

「人多過ぎてみんな見えてねぇよ」

「やだっ」

 手を振り回して抵抗するけど

 グッと手を引っ張られて慌てて着いていく

「尚哉、待って!足痛い」

「っ、ごめん」

 靴擦れ対策してきたけど流石に走ると

 下駄の鼻緒に引っ張られて痛い


「……うん」

 珍しく謝られて素直な尚哉が可愛く見えちゃう

 いつも強引な尚哉に振り回されて困ってるのに

 少ししょんぼりされるだけで可愛く見えちゃう私ってもしかして超単純?、チョロい??

 大人しく手繋いだままだし……

 


「結構並んでんな、花火始まるかも」

「まぁ、しょうがないでしょ」

「だな笑」

 いひひと笑う顔に釣られて笑ってしまう


「暇だから写真撮ろ」

「尚哉って、意外と写真とか好きだね笑」

「普通に見返すし、いいじゃん」

「いいけど…」

 2人で写真を撮りあって馬鹿にしたり笑いあう


 

 かき氷を奢ってもらってご満悦な私

「……ありがと」

「お前、シロップかけすぎ」

「だって、選べなかったんだもん」

 シロップかけ放題のとこだったから自由に選べて

 カラフルなかき氷になってしまった


 花火がもうすぐ始まるのでみんな

 シートを履いて見たり、場所を移動したりと

 出店の前の人混みが少し減り移動しやすくなる

 


「……その、浴衣?似合ってる、と思う……」

「は?笑」

「……可愛いって言ってんの」

「は?今可愛いって言った!?」

 私の聞き間違い?!


「……」

「私のこと可愛いって思ってくれたの?」

「そんなことずっと思ってるつーの」

「嘘…」

「嘘じゃねーって

 好きだって言ってんじゃん何回も」


 尚哉を見るとよそ見して頭をポリポリと掻いていて

 恥ずかしそうにしてる

 釣られてこっちまで恥ずかしくてドキドキしてしまう


 やだ、、ドキドキしてるとこ見られたくないのに

 なんか心地いい



 かき氷の味がわからなくなるくらいドキドキした





 




 


 

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