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最強ケンカップルのお話  作者: koruta5


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10/15

夏祭りのあとに




「まもなく、花火が上がります!!」

 会場のアナウンスの声がして


「行こ」

 尚哉が歩き出すので後ろについて行く


 ずっとドキドキしたまま、

 尚哉の背中を見ていた

 いつの間にか身長もとっくに越されてて、

 身体も筋肉が付いて骨張った腕に血管が浮き出ている

 肩幅も……

 ぼーっと見ていると

 もう最初の集まった場所まで来ていた

 

 尚哉が振り返って

「帰り一緒に帰ろうな」

「……いでっ!」

 頭にチョップされて尚哉が去って行く


 帰り?今日のこと?

 いつの話??


 ドンッ――

 花火が上がり始めてみんなのとこに急ぐ


「ただいま〜」

 かき氷を見せながら戻ってくると

「「おかえり〜!」」

 みんなの笑顔を見てホッとする


「どうだった?告白された?!笑」

「別に、普通だよ?普通に奢ってもらっただけ!笑」

「怪しい〜」

「抜け駆けなしだからね〜?笑」

「花火見よ!花火!!」

 告白されたのはずっと前だけど

 伝えきれてないから誤魔化すように話を逸らす

 6人のいつメンだけどみんな彼氏がいないから

 彼氏できたら教えてねっていつもみんなで言い合ってる


 

 花火を見てみんなで写真撮って

 本当に楽しかった

 少し遠いけど、歩いて帰ることになっている

 今日はお母さんもママ友で出かけてて

 帰りはみんなで歩いて帰ってきてねと言われていた

 お兄ちゃん達も花火見にくるって言ってたけど

 会わなかったな……


 クラスのみんなでぼちぼち帰ることになり

 尚哉から一緒に帰ろうと言われる

元基もときがゆりちゃんと帰りたいんだってー」

 元基くんは同じクラスのサッカー部で

 私のいつメンのゆりと一緒に帰りたいとのこと

 まさか、、ここの2人が?!

 元基くんとゆりが話す後ろから

 私と尚哉で話しながら帰る

 


「元基くんゆりのこと好きなの?」

「……さぁ?」


 こういう友達の内緒話に関してはあんまり

 教えてくれないんだよな……笑


 

「お前のにいちゃん達に会ったぞ」

「えっ、ほんと?」

「しかも時間差で1人ずつ笑」

「へー笑」

 お兄ちゃん達、別々の友達と行ったんだな〜笑

 

「もー、俺ほんと苦手なんだよ」

「ふふ、いつも揶揄われるもんね笑」

 昔からうちのお兄ちゃん達にオモチャのようにされている尚哉

 お兄ちゃん達が嫌がってるとこが可愛いとか言ってたっけ笑


「まじで、今日も髪ぐちゃぐちゃにされた」

「ぐちゃぐちゃになってないよ?」

 じっと頭を見るけど全然おかしくなってない

 っていうかそんな長い髪でもないし……笑


「別に……いいならいいけど」

「?いいんじゃない?」

「女子は良いよなぁ、浴衣着れるから服選ばなくて良いし」

「なにそれ笑」

「俺隣にいて恥ずかしくない?」

「全然恥ずかしくないよ?」

「……そう」

「そんな可愛いこと気にしてたの?笑

 尚哉らしくないね笑」

「うっせー」


 みんなそれぞれの道に帰り始めて

 元基くんはゆりの家の近くまで送って行くらしい

 大丈夫?ゆり、、

 アイコンタクトでゆりを見るとニコッと笑顔で返された

 大丈夫そう、!


 2人とバイバイして

 他のメンバーでまた歩き出す

 ゾロゾロと後ろからサッカー部の人がきたりして

 元基くんとゆりの話になる

「あの2人どうなるの?」

「付き合うのかな」

 やっぱみんな気になるよね……

 しかも目立っちゃったし……


 ゆりのことが少し心配になるけど、

 本人次第だもんねっ!


 たわいもない話をしながら10人程度で帰っていく

 どんどん人数も減っていき

 結局最終的には尚哉と2人になる


「足がきついー、もう無理」

「おんぶしようか?」

「……いい」

「……冗談だって」

 デブとか言われたくないしっ

 今度は私に合わせてゆっくり歩いてくれている


 私のこと考えてくれて

 当たり前に私のこと優先してくれて

 こういうさりげない優しさにたまに気付く


 誰にでもしてるんだろうけどね……

 別に誰にもしてもらってもいいんだけど!



「尚哉は何食べた?」

「たこ焼きとかき氷とイカ焼きとか」

「お腹空いてないの?」

「まあまあ空いてる笑」

「だよね、笑」


「今日お母さんが張り切って着付けしてくれたんだけど

 帯がきつくてあんまり入らなかった」

「へー、おばさんそんなこともできるんだな」

「ねー、うちでカップラーメン食べない?笑」

「はっ!え!!」

「なに笑」

「お兄ちゃん達帰ってくんだろ」

「どうせ遅いと思うけど……お母さんもママ友でご飯行ってるし」

「嫌だよ危険すぎる」

「ちょっとだし、大丈夫でしょ」

「いや、無理、帰る」

「じゃあ、もーいいっ」

「普通に危機感を持てよ」

「なんで?」

「ありさの部屋に2人きりは無理」

「そう?別にリビングでも……」

「付き合ってから入れて」

「付き合ってからって……」

 私が恥ずかしいんだけど!!!


「付き合う前提なのやめて」

「そういうの往生際が悪いって言うんだよ!」

「そいういの洗脳って言うんだよ!笑」

「お前なぁ!!」

「あはは!」


 別に今のままでもよくない?

 ダメなのかな、


「今のままじゃダメなの?」

「何が?」

「付き合って彼氏彼女じゃないと嫌?」

「嫌、無理」

「無理ってどういうこと?」

「もう俺は戻れないとこまで来てんだよ!ばーか」

「ちゃんとわかりやすく言ってよ」

「……触りたいし、独り占めしたい」

「……」

「引くなよ!!!」

「……帰る」

「……っじゃあな」


「帰ったら電話して良い?

 1人じゃ寂しいから」

「……そーゆーのは友達とやれよ!

 思わせぶりなことすんな」

「尚哉のばーか!!!」


「いつまでも俺が好きだと思うなよ!ばーか!」



 せっかく奢ってもらったのに

 喧嘩しちゃった……


 仲良しの幼なじみじゃなきゃダメ?

 今すぐに選択して、付き合わなかったら離れ離れ?

 そんなのどっちも無理……

 私は独り占めしなくていいし、触りたいって……

 触ってみたいって少し思ったかも、、、


 でも、でも、もう!!!わからない!!!


 ていうか一刻も早く浴衣脱ぎたい!!!

 鍵を開けて家に入って浴衣の帯を外して行く

 はぁ〜〜〜苦しかった〜〜

 解放感がすごいけど

 気持ちはモヤモヤしたまま

 

 どうして、楽しいことだけじゃなくて

 こんなに嫌な思いもしなきゃいけないんだろう……

 

 尚哉と私の気持ちって全然違うのかな……

 私が尚哉に甘えすぎてるのかな、

 このまま付き合っても別れるくらいなら……

 でも付き合わなくても結果は同じってことだよね、

 それじゃあ付き合って別れた方がいい……?

 付き合ってみて、ダメだったら方がいいのかな?

 

 付き合って、みる??――――



 




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