救護係
体育祭の練習も始まり、
ダンスの練習や、応援合戦の練習など
暑い中でヘトヘトになる
昼休みが終わると係で集まって
役割や担当決めをする
「……ちょっと待って、救護係のメンバー最高!!」
「わーお」
3年生の美人な先輩達、イケメンな先輩、
ビジュ担当なのか?というほどキラキラした先輩達が並んでいて、眩しすぎるっ!!
あの野球部のイケメンで有名な柊先輩も、!!!
なんで、救護係?!!
こんなの、救護してもらう生徒が鼻血出たりして大変じゃん!!笑
「当たりっ!当たりすぎる!!!救護係!」
「目の保養〜!!」
係の内容の説明があり、時間で分担することになり
割り当てで柊先輩とイケメン先輩と私と友達の4人で
奇跡的に同じ時間に入ることになった!!
3年生の女子からチラチラと睨まれてるような……
蛇に睨まれたカエルのように2人で
私たちは無実ですアピールをするハメに……
ようやく係の集まりの時間が終わり
ホッとする
「先輩怖かったね〜」
「なんでお前らが?!感すごかったよね!」
「まじで、勝手にやってくれって感じ!
うちら悪くないのにさ〜!」
教室に戻ってからもみんなで係の愚痴大会が始まる
「え、でも柊先輩近くで拝めるんでしょ?
いいな〜私も救護にしとけばよかったー!!」
「まぁ、もうあんなにお近付きになれることないよね〜」
「その時間を思い出して人生頑張ろって思うことにするわ!」
「やばー!笑笑」
みんなでキャーキャー騒ぐ
「ほらー、ホームルーム始めるぞ〜」
担任の先生の声で慌てて席に戻る
はぁ〜、今から部活か……
きつすぎる……
部活も終わり、帰り道
また幼なじみメンバーと一緒の道になる
「救護係でさ、柊先輩と一緒だった!」
「へ〜、柊先輩救護なんだ」
奏多が野球だから、知ってるかなっと思って話してみる
「先輩めっちゃイケメンだもんね」
「ねー、うちの友達もみんな言ってる」
「……おめーもだろ」
尚哉が怒ったようにボソボソ話している
「何ー?ボソボソ話して聞こえない」
「うるせー、ブース!」
「あ!またブスとか言って!!」
尚哉を追いかけてみるけど逃げられる
「はぁ、はぁっ、もうきつい!」
「またね〜ありさちゃん」
「じゃーなー」
すずと奏多との分かれ道に来ていた
「はぁっ、ばいばーい!」
「尚哉ー!疲れたから引っ張ってー」
「うるせー」
「はやくー!」
膝に手をついて呼吸を整えているフリをして
尚哉が近付いてくるのを待つ
尚哉が近付いてきたところで部活のバックを
尚哉に当てる
「いぇーい!隙ありっ!」
「ばーか!読めてるけど当たってやったんだよ」
「へへーん!何とでも言いなさい笑」
「まじで、ガキ!!」
「そのまま返しまーす」
「ありさー、手引っ張って」
「やーだ!べー!」
「早く、こいよ」
手を差し出される
え、どうするのが正解?手繋ぐの?
尚哉の前でどうしたらいいのか挙動不審になる
「ふっ、繋げよ早く」
何よ!と思って手を繋いで引っ張る
「お前俺のこと絶対好きだろ笑」
「なっ!違うしっ」
「顔に書いてある」
ニヤニヤした顔で言われて
「そんなわけないでしょ」
手を離してズンズンと前を歩く
なんで私が恥ずかしがらなきゃいけないの!!
尚哉が私のこと好きなんでしょ!
「おーい、じゃーなー」
後ろから声をかけられて
適当に手を振る
何あの余裕!!ムカつく!!
1週間彼女いたから?
私より経験値があるってか〜?
めちゃくちゃムカつくんだけど!!
本当、なに!もう!
ご飯を食べ終わり食器を洗いながら
尚哉のことを思い出しムカムカしてくる
ガチャガチャと食器を洗うと
お母さんから笑われる
「昨日は嬉しそうだったのに、今日は疲れてるの?笑
毎日楽しそうねっ」
「今日ずっと体育祭の練習でその後部活で疲れたー
お風呂入る元気ない」
「お母さんと入る?」
「……うん」
たまにはいいか、
お母さんとお風呂に入ってアイスを食べる
「ありちゃんが生まれてきてくれてお母さんすっごく嬉しかった、女の子とお買い物するのがお母さんの夢だったから」
「そーなの?」
「もちろん、お兄ちゃん達も双子で嬉しかったけどね」
「うん、私も女の子ほしーなー」
「ね〜、私も楽しみがいっぱい」
お母さんとよく将来の話をしたりする
お父さんは単身赴任で今は離れて暮らしている
もう2年目になる、お父さんは来年は戻って来れるように届出を出してるらしいけど……
いつ帰って来れるかはわからない
長期休みや、私の体育祭などは帰ってきてくれる予定だ
「お母さん、私、尚哉から告白された」
今まで友達にも言えなかったことを打ち明けた
「えー!そうなの?
尚哉くんいいじゃない!」
「……でも、好きがなんなのかよくわからなくて
無理って伝えた」
「尚哉くんのこと昔から知ってるし
お母さんは嬉しいけどな〜」
「昔からずっと一緒だし、私のことブスとかブタとか言うんだよ?」
「そうなの?それは許せないね〜こんなに可愛いのにっ!」
「すぐちょっかい出してくるし」
「でも、可愛いじゃない
男の子は好きな子に意地悪しちゃうって言うし笑」
「意地悪って可愛いもんじゃないでしょ……」
「される方は嫌だよねー?尚哉くんにも伝えてみたら?」
「うん、言ってはみたんだけどね……」
「ありちゃんがいいならいいんじゃない?
近すぎて離れられないとこもあるかもだけど…」
「うーん……付き合って何するのって感じ」
「そうねぇ……2人で出かけたり?
中学生のお付き合いってそんなものじゃない?」
「そんなこと別にしなくていい、かな……
2人じゃなくてもみんなで楽しいし」
「なるほどねぇ……難しいわね〜、
タイミングとか
駆け引きとかあるし……
それだから楽しいのよっ笑」
「気分が落ち込んだり嬉しくなったりするのも疲れそう」
「それが心地よくて安心する時もあるもんなのよっ」
「ふーん……もう遅いから寝るね」
「うん、長話しちゃったね、おやすみ」
「おやすみー」
布団に入りまた考えてみる
付き合ってるカップルは2人で出かけたり
2人で夏祭り行ったり、2人で一緒に帰ったり??
一緒には帰ってるし、、
夏祭りはみんなで行けたらいいんじゃない?
尚哉と2人で出かけてどこ行くの?ゲーセン?
……それはそれで楽しそうだけど
別に2人でって訳でもないような……
こんなに頭で冷静に考えてる時点で好きではないのかな?
謎は迷宮入りしていくばかり……
そうだ!身近に付き合ってるカップルといえば
すずと奏多がいるじゃん!
明日帰りに鈴に聞いてみよ〜
何か解決策が見つかったような気がして
すっきりした状態で眠りについた――――




