募っていく気持ち
[今日楽しかった!ありがとね]
お風呂上がりに尚哉にLINEする
[宿題頑張って終わらせる笑]
[頑張ってね〜笑]
[明日も部活頑張れよーおやすみ]
[尚哉もねーおやすみ]
今日一日すっごく楽しくてすっごく満たされていた
夏休みの平日は部活が午前中あって、
帰ってきて宿題して……
もう後7日後には学校かぁ
日曜日に尚哉とデートして、
水曜日に午後から会うことになった
尚哉の家のインターホンを鳴らす
「やっほー!」
「元気だな笑」
「宿題終わったの?」
「うん、徹夜で頑張った」
「ウケる!! お邪魔しまーす、
みんないる??」
「いない」
尚哉の弟の健斗くんは幼稚園で
お父さんお母さんもお仕事でいないみたい
けんちゃんに会いたかったなぁ〜
尚哉とは歳が10歳離れてて今は5歳くらい
玄関で靴を脱ぎ階段を上がって2階の尚哉の部屋に入る
「尚哉の部屋久しぶりだ〜」
「ジュース持ってくる」
部屋には小学校の時のサッカー部の写真が飾られてて
それを見ていると尚哉が戻ってくる
「座れよ、ウロウロしないで」
「うん」
なんか、緊張する……男の子の部屋って
お兄ちゃん達とは違うし、何していいのかわからないし…
尚哉に座ってと言われた座布団の上に座ると
「ブゥーーー」
「っあはは!!!!」
ブーブークッションが仕掛けられていて
呆れ顔をする
「すること幼稚だよね」
「っあー!おもれー!!!」
涙流しながら笑ってるし!!
仕掛けられて、まんまとやられてしまった自分に
腹が立ってくる
負けず嫌いな性格だから何かやり返してやろうと
一旦心を落ち着かせて静かに策を練ることに
「ゲームする?」
「あ、ゲーム持ってくるわ」
尚哉が部屋を出るので、
すかさず、ブーブークッションをベッドの上に置いて
布団を被せて仕掛けることに
さぁ、ここからどう誘導するか……
「ありさ手伝って」
ゲームを運ぶのを手伝わされて
テレビに繋げる
そのままゲームに夢中になってしまい、
タイミングを逃してしまった
「尚哉意外とリズム感あるね笑」
「俺ん家のゲームなのに下手なわけねーだろ笑」
「それにしては私の上達早くない?」
「普通だろフツー」
「ちょっと休憩しよ〜」
「お菓子もってくる」
尚哉がまた部屋を出て行って
次こそは、ブーブークッションでやり返そうと
やる気に燃える
「お菓子適当にもってきた」
「尚哉〜、ここにきて!手押し相撲やろ!」
私が手押し相撲で勝って、尚哉をベッドに押す!
そんで、さっきの仕返しだ〜♪
我ながらナイスアイデア!!
「お前、考えてることバレバレ笑」
「なんのこと〜?早くやろーよ!」
尚哉がブーブークッションを警戒してて
薄々勘付かれている!!早いとこやんないと!!
「俺に勝てると思ってんの?
その考えがまず浅はかだって」
「私、バレーしてるから腕の力とか強いから!」
「スタート!!」
意外と決着がつかない……
2人とも笑っちゃって全然力入ってないし……笑
「ちゃんとやって!笑」
「ふはは!お前ズルすんな!笑」
「うぃー!」
「変顔すんな!笑 脇腹触ったらアウトだろ!笑」
「もー尚哉全然倒れない!面白くなーい」
「手合わせて」
「わ!!」
ドンっと押されて負けてしまった
「今私のこと倒れさせた……?信じらんない!
指怪我したかも……痛い」
「決着つけただけだろーが笑」
「もーひどい!」
ベッドに座っていじけるフリをする
「お前なぁ……ブゥーーー」
「っあははは!!!!ひー!!!」
ベッドに寝転んで足をバタバタさせて爆笑する
「最高に楽しい」
「くっそ……わかってたのに!笑」
「尚哉といると楽しい」
「だろ?笑」
「尚哉も?笑」
「まー、気は遣ってるけどな笑」
「そうなの?」
「色々我慢したりしてるし」
「何したいの?」
「……色々」
「ぎゅってする?」
「え?あー、いいの?」
「いいよ?」
女の子同士抱きつくみたいに
尚哉のお腹に手を回して軽く胸に頭を当ててみる
硬い……
女の子と違ってムニュッとしないし
ゴツゴツしてて身体熱いし
フィット感がない落ち着く感じはないな……
「尚哉?」
動かない尚哉に気付いて顔を見てみると
真っ赤になっていた
「ふふ、真っ赤……」
「……いきなりくんなよ」
「かわいい〜」
「やめろ」
頭をよしよしと撫でると手を払われた
私のこと好きなんだ……
嬉しくなるし優越感もある
「いい匂いした笑」
「服?」
「尚哉の家の匂い」
「ふーん」
「お菓子食べていい?」
「俺の最近ハマってるやつ持ってきた」
「えーなになに?!」
「じゃーん、サクサクパンダ」
「サクサクパンダかいっ!!」
2人でお菓子をボリボリと食べた
「そろそろ帰らなきゃな……」
「うん」
ベッドから降りてバックを持つ
「最後にもう一回いい?」
抱きしめていい?ってこと??
「いいよ」
尚哉の部屋のドアの前で近付いて
さっきみたいに腕を回すと
尚哉も私の身体をぎゅっと抱きしめてきて……
尚哉の胸と腕に挟まれ、包み込まれる感覚に
女の子同士のハグとはまた違った
包容力を感じて心拍数がすごいことになった
さっきのハグは私の一方的なハグで
今のはお互いぎゅっと抱きしめて……
尚哉の匂いに包まれてドキドキドキドキした
「はっ、はぁっ」
あれ?息が苦しい……
「尚哉、ギブギブ!苦しい!!」
尚哉の背中を叩いて離して!を伝える
身体を離すと尚哉がイタズラに笑ってて
「も〜」
っと私も力が抜ける
「はー、全然足りねぇ」
「まだ一緒にいたかった?」
「は?心の中読んだ?」
「当たってた?笑
尚哉のここから聞こえた」
イヒヒと笑ってふざけると
またぎゅっと身体を抱きしめて固定されて
おでこに尚哉の唇が当たった
「はぁっ!何してんのー!」
「やべ、暴走した笑」
「今のはやばいって!笑」
「身体が勝手に動いたやつだから今のは俺じゃない」
「今のなし!今のなし!」
私がおでこを抑えて2人とも軽くパニック笑
お互い馬鹿みたいに慌てて
尚哉の部屋を出る
玄関で
「ごめん、ちょっとびっくりしちゃった笑」
「明日もくる?」
「明日も……?」
尚哉の顔をチラッと見ると
さっきのこと思い出して恥ずかしい
「どこか行く?」
「アイス食べに行くか」
「え!行きたい!!」
「じゃあまた明日」
ニコッと尚哉が笑うから
私もバイバイと笑顔で手を振る
「尚哉優しくなったよね、よく笑ってくれるようになった」
「そう?お前が見てなかっただけじゃん」
「ふふ、バイバイ」
ガチャっと玄関を開けて尚哉の家を出た
家に帰りながらも気持ちが落ち着かなかった
そわそわ浮き足が立って変な感じ
家に帰って寝る前にベッドに横になる
あぁ、どうしよう、めちゃくちゃカッコいいよね?
尚哉って……
もうめちゃくちゃ好き!
うわぁぁっ!!!、枕を抱きしめて悶絶する
優しいし、笑った顔も優しくて好き
意地悪も愛を感じる、もう全てが良く見えた
明日も会える……
ドキドキして寝るのが遅くなってしまった――




