閑話:ゴブリン観察日記
【ゴブリン観察日記】
──1日目。
ゴブリンの捕獲に、ようやく成功した。
近くには、山なりになった、ゴブリンの死体の数々。
たくさんの犠牲を払い、このゴブリンを捕獲出来た。
観察していくと分かったが、ゴブリンは、基本的には群れで生息する魔物のようだ。
時折、鳴き声を挙げては周りを見て、山なりのゴブリンの死肉を見ては、嗚咽を吐いていた。
とても愉快な光景だったよ。
ゴブリンの食性が分からなかったので、まずは同族であるゴブリンの肉を、生のまま渡してみた。
するとゴブリンは、数分の間ボクとゴブリンの死体を右往左往しながら見て、おでこから汗を垂らしながら、慎重な手つきで食べ始める。
ゴブリンは吐いていた。とても面白く感じた。
他にも、コンビニメシの食べ方を教えたり、文字の書き方、言葉の喋り方などを教えてみる。
『殺す』という言葉の意味を理解した瞬間から、殺すしか言わなくなってしまった。なんだかとても愉快だ。
ボクに目を向けて、コオロギとセミを足して2で割ったような声で殺すと言った時には、思わず手が出てしまったのを覚えている。
消し飛んだ左手の断面を見て、ゴブリンはついに涙を流していた。
そこから数十分、笑っていた以外の記憶がない。
──1日目の観察結果。
ゴブリンは、人間の超劣化版のようなものだった。
たぶん。
◇◆◇
──2日目。
飽きた。
──以降、赤く染み付いていて読むことが出来ない──




