ジュン君の修行その1
お久しぶりです。事故られたり事故られたりしてました作者です。
大部屋の中央長机の周りにて、再び皆で集まり、ワイバーン二人組が今後の予定を話そうとするも、ガンケツがそれを遮ってアルディアに問う。
「アル……ディア……かなのか?」
と。
「はい。おじ様。アルディアです」
ニコッと可愛らしい笑みを浮かべるアルディアにガンケツはわなわなと震えながら俯き、少ししてから顔を上げると
「……天使かッ!!」
と天井へ向かって叫んでいた。正直こういう人だとは見た目からは感じ得なかった。うん。メイが若干引いてるし。
「えっと。天使ではないですよ?」
「いや、いいんだ天使で。さ、さて。今後の予定とやらを教えてもらおうか」
「はい」
「今後の予定だが。暫く貴方方にはハク様の試練を受けてもらおうという話になった」
「え、なんでいきなりなったそんな事を?」
「すぐに説明するから、待て。……今たまかのの世界は極めて危険だ。何があるかわからない。なのでライト殿のお仲間方を出来るだけ強くし、いずれ来るだろう脅威に対応できるようにする」
「なので、この場にお兄様と」
「ライト殿も喚ぼうと思う」
「おいおい待てよ。ライトはともかく、シリウスまで喚び出されたら先駆者の集いを指揮する奴がいなくなっちまう」
「ミモリ君ではダメなのですか?」
「ミモリはなぁ……難しいと思うぞ」
「そうですか」
関係ないけどガンケツはおじ様でシリウスがお兄様でミモリが君付け。他はどうなんだろうか。少し気にならないでもない。
「とにかく、一度連絡を取る」
ワイバーン二人組の地面に魔法陣が現れ、光り輝く。
「何にも話さないね?」
「もしかしてこれシリウスとか声に出して連絡してたけど出す必要ないんじゃ」
「それあるかもな。シリウスさんにしても、ライトにしても、あと金色姫の相方にしても」
カズマ……名前すら覚えられてないじゃん。
「カズマ名前覚えられてないんじゃん。ぷっふー」
「その場にカズマさんいないからいいけど、聞いてたらアリスさんが怒るよ?」
僕も思ったけどさ。メイは聞いてないからいいの!といって肩に座る。
「しかし長いな」
「何話してるんだろうねー?」
「さあな」
「ガンケツがアルディアに鼻の下伸ばしてることとかかもねー」
「なっ!?何を言うッ!」
「アル……ディア……なのか?はい。おじ様。アルディアです。……天使かッ!!」
「……」
「うん?ガンケツ?」
「百歩譲ってそれが俺だとしよう」
「いや結構完璧だった自信があるんだけ「だがそのアルディアの真似は認めんッ!!」そこぉ!?」
「んっ」
「「「!?」」」
アルディアとベクターの目の前に、もう二つの魔法陣が出現し、中心から二人の青年。シリウスとライトが現れる。
「っとと」
「ふむ。皆無事なようだな」
二人が到着してから、どことなく皆が安堵し、緊張が少し解けたようだ。信頼されてるんだなぁ。
「ライトさん」
「大体の話は聞いた。俺たちは今からハクレンとやらに修行をつけてもらうことになった」
「あれ?俺たちの意見は?」
「あろうと無かろうと、ここから帰るにはそれしかない。そうだな?」
ライトがベクターへ目配せするとベクターは頷き、話し始めた。
「はい。今力を付けることは両者の為になる筈だとハクレン様は仰っております。ですがただの訓練だと、怠ける者もいるので、そのような制約をつけさせていただきました。無論、此方にいる間の安全は保障致しょう」
「だ、そうだ。どの道俺たちは強くならねばならん。その近道を彼らがさせてくれるのだ。それに快く乗ってやろうではないか」
「はぁ。全部言われてしまいましたね。でも直ぐに戻れなくとも悪い事だらけではないですよ?ハクレンという方はとっても強いみたいですし、多くの魔法を習得しているらしいので私達の戦力強化にも大きく繋がりますからね」
僕はもう修行不可避みたいだから別に良いんだけど、やっぱり少し不満そうな人もいるみたいだ。それでも代表格二人の言葉に頷き、賛同を示している。
「一応、無理のないようにハクレン様へお伝えしておきますね」
「では一度王の元へ戻ります。今日一日はごゆっくりお休みください」
「わかった」
ベクターとアルディアは小さく礼をし、部屋を出て行った。
「さて、と。後は班分けですね」
「そうだな。お前達。修行別に班を分ける。名前を呼ばれたら、指示された場所へ集まれ。アキト」
「はい」
「お前は俺の方だ。雪輝」
「はぃぃ」
「情けない声を出すな。お前もこっちだ」
とまぁ、大体皆んな指示されながら、纏まっていく中、僕だけが呼ばれずにぽつんと残る。
「えっと……僕は?」
「貴様はハクレンとやらが直に修行の相手をするらしいぞ」
「予想はしてましたけど……」
なんか色々酷い目にあいそうな気がした。
ーー今代の龍王と修行か。中々出来ることではないぞ、ジュン。じっくりと戦い、技を盗むといい。
「あぁ、そうだね」
「ジュン終わったぁ〜?」
いつの間にか、肩の上でウトウトしていたメイが欠伸を堪えながら、聞いてきたので、頷き返し、頭を指で撫でた。
「ちょっ何よ、いきなり」
その指をペシッペシッと叩きながらもされるがままに撫でられるメイを見て和んでいると、急に視界が暗転し、何もない真っ白な空間に立たされていた。
「うぇっ?あれ?えっ?」
「またぁ!?」
ーー転移だな。この空間は……時空魔法で作られた場所のようだ。
「コホン」
「うわぁっとと」
隣に唐突に現れたハクレンに驚き、転びそうになった僕を生暖かい目で見るハクレン。
「先程も言われたであろう通り、ワシ自ら修行をつけてやろうて」
「あ、ありがとうございます?」
ハクレンはパッと見仙人みたいな感じで、真っ白な白髪を伸ばし、これまた立派な長い真っ白な髭を腰辺りまで伸ばしている。どこぞの死神の総隊長に髪を足したみたいな感じだ。うん。
「まずは、お主の力量を計らせて貰おうかの。ほれ。かかってきんしゃい」
「え、えと、じゃあ」
遠慮せずに、と軽く踏み込み、加速する。
「ふっ!」
「鈍いの」
白聖でハクレンの首元へ一閃。軽く避けられるも、左手に持った普通の剣(普通と言っても、白聖に比べればの話)で、横薙ぎに斬り、回りながら右足で足払い。
「っやぁ!」
そしてシャインソードを無詠唱で発動し左手の剣で、斬り上げるも、やはり避けられる。
「のっふぉっふぉ」
「私がいるって、忘れてない?!」
メイがハクレンに向かって手をかざすと、ハクレンを取り囲むように岩の壁がボゴンッと出現する。
「ナイス!」
二段ジャンプを併用して、岩の壁の上へと跳躍し、ハクレンへ向かってシャイニングスラッシュを放つ。も……。
「いない?!」
「転移なぞお手の物じゃな」
僕の真横に転移したハクレンの空中回し蹴りをくらって、数十メートル程飛ばされてしまう。
「がはっ……くっそ……」
「ジュン!」
メイが直ぐに治癒魔法を発動しようとするも、再び転移で接近してきたハクレンに捕まり、投げ飛ばされてしまう。
「はぁあっ!」
シャインソードを白聖にも施し、足元を薙ぎ払い、半歩引いて避けられたところに、片手の剣を投げつける。それもハクレンは余裕を持って掴み、それを投擲。
「うわっ」
反射的にそれを避けると、先程まで僕の頭があった場所に寸分違わず突き刺さる。
「フリーズ!」
投げ飛ばされて、遠くへ行っていたメイが、詠唱省略で、ハクレンの足元を凍らせる。そしてハクレンが一瞬意識をそちらに寄せた所を見て、一同メイと合流する。
「アホみたいに強いわね!」
「偉い人なんだからアホ言わない!強いのは同意するけど!」
体力回復するスキルがなかったらとっくのとうにバタンキューって感じだよ僕は。
「ほれほれ休んでる暇はないぞ?」
転移ではなく、ただ歩くようにして三メートル程の距離を一瞬で詰めるハクレンにギョッとしながらも、両手の剣で絶え間なく、剣撃を与える。勿論両方ともシャインソードを施し、威力、範囲共に上げている。
「なのになんで当たらない!!」
「規則的過ぎるのじゃ、型も大事じゃが、それを応用する事も大事じゃぞ?と、言えど無茶苦茶に振っても駄目じゃがな」
と、僕が全力で斬りかかってるのにも関わらず、髭を弄りながらそんな事を言う。
「メイ!」
「わかってるわよ!ブライトネス!!」
僕とハクレンの間に光球が出現し、瞬きをする間に光球が爆発……しなかった。しかも僕はタイミングを合わせて目を閉じたせいで、隙が生じてしまいーー
ーー正面薙ぎ払い来るぞ!
白聖の一言でしゃがみこみながら目を開き、ハクレンの足払いを寸でのところで避けたところで物凄い勢いを付けた回し蹴りを顔面にくらい吹き飛ばされる。しかも縦に回転したせいで、何度か頭をぶつけながら。
「ぐぁっ!!」
我ながらよく首の骨折れないよなとかちょっとアホな事を考えつつ受け身を取り立ち上がる。
ーー掌底来るぞ!ジュン!
「うぇっ?!」
前を見るともう三歩程の所まで接近し、掌底突きの構えを取るハクレンの姿があった。
慌ててそれを白聖の腹の部分で受け、また吹き飛ばされる。
「というかっメイは!?」
ーージュンを蹴り飛ばしたあとに、また龍王に投げ飛ばされていたぞ。しかもドンドン離されている。
「仕方ないか……」
「限界突破は禁止、じゃ」
「え。なんで」
知ってるのとは言わせて貰えず、裏拳で殴り飛ばされてしまう僕。
「メイ以外にはまだ言ってないのに!」
「代々勇者はその手の能力を持っておっての、大概劣勢になるとそれに頼りがちになってしまうのだよ。そして、時間切れで負ける事もしばしば……じゃのう」
「くっ……」
「だが、ぬしの能力ならば、時期にワシと戦えるようになるだろう?」
「……」
「だんまりも良いが、ワシが良いと思った頃まで休みは与えぬよ?」
「……」
なんかだんだんムカついて来たな。一撃食らわせたい。どうしようかな。
ーージュンはまだ使っていないスキルがあるではないか。それを併用すれば一撃事くらいは可能ではないのか?
イマイチ使い方がわからないスキルが多いから仕方ないだろ。何を使えばいいかな?
「白聖との相談は終わったかの?一応相談出来るほどの休みは上げたから、そろそろ行くぞい」
「……っ!?」
ハクレンが再び僕がギリギリ視認出来る程度の速度で近付き、拳を連続して突き出してくるのを、見て避ける。
「っ!」
「ほれほれほれほれ!」
ーーこの短い時間でよく成長しているな。ジュンよ。
僕はただ必死なだけだけどね!!
何処と無く呑気な声でそんな事を言う白聖に半分キレながらも、ハクレンの拳を捌いていく。
「掌低派ッ」
「くはっ!」
ハクレンが、連撃の途中で加速し、波動のようなものをだして、僕を吹き飛ばした。
「まだじゃ」
「ぐぁっ!」
恐らく僕が走るよりも早い速度で吹き飛ばされただろう僕に追い付き腹部に向かって突き刺さるような鋭いかかと落とし。
「くっ……うぅ……」
そのまま地面に押さえつけられ、武器も弾き飛ばされてしまう。
「そんなものか。ジュンよ」
「そんなものって……言ったって、僕は……」
「ぬっ」
背後から拳大の氷柱が数本飛来し、振り向きざまにそれを破壊して、指先から光の光線を放つ。それは正にどと◯波。
「ひゃあっ」
「メイ!?」
細い光線且つ、真っ直ぐに飛んで行ったからあんまり気にしてなかったけど、どど◯波は屈折して、メイの羽根を貫いた。
メイはどど◯波の余波で、地面に落下して転がっていき、ピクリとも動かなくなってしまう。
「打ち所が悪かったかの?」
ーー気絶だ。命に別状はない。
それでもムカつく事に変わりはない!
「うぬ?」
僕は弾き飛ばされた白聖を手に持ち、ハクレンの足元を薙ぐ。ハクレンはそれを跳躍して避け、少し離れた場所に着地すると、ニコリと笑って一言。
「休憩じゃ」
と言ったところで意識が遠のいていった。
カズマ「カズマだ」以降カ
ギル「ギルだ」以降ギ
カ「なぁ」
ギ「んだよ主。死んだような顔して」
カ「アリス成分的な物が足りなく無いか。癒しが無い」
ギ「大丈夫だ。本編でアリスではないが癒し成分なるものは登場してるから」
カ「ちげぇよ!俺が癒されてぇんだよ!もう一ヶ月以上アリスと話してねえんだぞ!殺す気か!」
ギ「それは俺じゃない誰かに言え」
カ「今からでもいい。あの馬鹿に本編に俺を出すよう言ってくる」
ギ「無理だ。諦めろ」
カ「何故だ!諦めたらそこで試合終了だって、かの伝説のコーチも言っていただろう!」
ギ「知らねえよ!!」
セイル「初めましての方は初めまして、お知り合いの方はお久しぶりです、セイルです」以降セ
カ「おお?!なんの前触れもなく抉るようにして入ってきたなセイル!」
ギ「来たか」
セ「ええ。今更ですが。それで、どうですか?何かやる事ありますか?」
カ「セイル!!俺とお前で作者を潰すぞ」
ギ「おおい!?何で潰すんだよ!登場回数上げたいだけだろ!?何で潰すんだよ!大切な事だから二回言ったぞ!?」
カ「ギル……お前は作者の味方か。ならば……」
ギ「ならば……って何手に魔力溜め始めてるんだ主!というかセイル!お前も止めろよ!」
セ「今の主はカズマ様なので」
ギ「てめぇ!裏切り者ぉ!」
カ「くらえ!俺の登場回数増やしてくださいアイススピア!!」
ギ「ぐぁぁぁぁあ!なんだ主強くねぇ!?おかしくねぇ!?」
セ「すいません。もう色々滅茶苦茶なので、今日はこの辺で。お読み頂きありがとうございます」
ギ「セイル!助けっんぎゃぁぁぁぁぁ」
カ「はははははは!!正義は勝つ!次は作者、貴様だぁぁぁ!」
セ「ほら皆さんも一回止めて挨さ」
作者( ´-ω・)▄︻┻┳══━(バンッ
カ「ぐはぁ」バタン
ギ「……」
セ「……」
作者「お読み頂きありがとうございます!」
ギ・セ「「ありがとうございます!」」
ギ「とりあえず担架で運ぼう」
セ「はい」




