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一体全体どういうこっちゃい!

「うをあえいっ!?」

「オニイチャン、遊んでくれないノ?」


血だらけの少女は悲しそうに首を傾げ近付いてくるが非常に怖い。


「あ、そ、そうだ鑑定」


スプラッタードール(女)


元は人間にズタズタにされ、捨てられた人形。夜な夜な子供を襲い、その人間を取り込んでいくと呼ばれている。

ちなみに、取り込めば取り込むだけ強くなるらしい。こえええ!!見た目は捨てられる前の姿によって異なる。

が、切られたりしたところは、必ず血が溢れたりする。

……。


「……オニイチャン?」


チラッと見ると赤くなった目にうっすらと涙がーー。


「ひゃっ」

「あ……」


俺は目の前で血だらけになっている少女を抱き締めた。


「カズマ様!?」

「お、オニイチャン!?」

「……ロリ」

「ジャックお前は黙れ」

「はい……」


あらゆるところから血を流しながらも俺を見つめる少女。


「君、名前は?」

「……無いヨ。オニイチャン、付けテ」

「え、ええー。アリス、なんか思い付かねえ?」

「か、かかかか、カズマ様、何普通に抱き締めて、さ、更に話してるんですか!?」


アリスは恐怖でジャックの後ろに隠れながらも言った。つか怖がり過ぎだろう。スプラッタードールちょっと可哀想じゃねぇか。


「アリス。この子の話聞いてから怖いかどうか考えような?」

「はい?!」

「君はどんな名前が良いかな?」

「カワイイなまえー」

「可愛い名前かぁ……」


見た目はかなり日本人っぽいしなぁ。長い黒髪に病的なまでに白い肌。そして常に滴る真っ赤な血。だが服は真っ黒なドレスに白のレース……つまりゴスロリなので、垂れた血自体はそこまで目立っていない。


「むー」

「なまえ……」

「決めた!」

「なに!?」


少女が喜喜として聞いてきたので俺は笑顔で言った。


「スカーレットだ」

「すかーれっと……うん!すかーれっとが良いナ!」


アリスを見ると恐怖もまだあるようだが見る目は変わってきているようだ。


「すかーれっとかぁ……エヘヘ」


ヤバい!血だらけだけど、ちょっと可愛く感じてきた。


「あ、カズマさん!そこに、なんか扉見えません?」

「さっきまでそんなとこなかったろ」


とジャックが指すところを見ると、半透明の扉が浮かび上がっていた。


「オニ……えと、なまエ」

「ん?俺か?俺はカズマだ。こっちがジャックでこの綺麗な女の人はアリスだ」

「ん、わかっタ!」

「なぁスカーレット。あの扉なんだかわかるか?」

「?……私の家!」

「家ぇ!?」

「うん!」

「入って大丈夫か?」

「大丈夫!」

「……んじゃ、行くか」

「うん!」


スカーレットに手を繋がれ、扉へ向かう俺の肩を後ろの二人が掴んでいた。


「おいおい、どうしたよ?」

「ここは一回戻った方がいいと思います」

「それか皆呼びましょうよ!一部の人ならくるかもしれないっすよ?」

「……でもなぁ」


俺と手を繋ぎ、嬉しそうにしているスカーレットを見ると中々離れたくなくなる。ほっとけない。


「なら私が呼んできますから、少し待っていて下さい」

「いや俺がいくっす。アリスさんはここで待っていて下さいっす」

「いやまてよ、ただスカーレットについて行くだけでどんだけーー!?」


バタンッと勢いよく後ろの実体のある方の扉が開かれた。


「……何やってんのさ。あんたら」


あのサイカが単身やってきていた。




「ふーん。可愛い子じゃないか」

「エヘヘ」


サイカはスカーレットに近付くなり、しゃがんで自己紹介をし、いきなりやってきたというのに、すぐに懐いて抱き付いたスカーレットを抱き上げ、撫でていた。


「怖く……ないんですか?」


恐る恐るアリスはサイカに聞くが、サイカはほんとになんともないかのように言う。


「あ?怖いわけないよ。こんな小さな子、どこに怖がる要素があるんだい」


いや、血だらけだし、常時口の端から血が流れてるし。まぁ、鑑定してから全然怖くなくなったけど。


「んで、あんたは何でこんなとこ来てんだ?」

「あぁ。あたしかい?あたしは集会所に貼られた依頼受けてきたんだよ。ごくたまに現れる少女の霊を調べて欲しいって。確立は凄まじく低いから、滅多に見られるものじゃなかったはずだけど……」

「そうなのかー」


俺はスカーレットを見て……?つか、


「その依頼ってそっからなんかなかったの?」

「いや。なかったね」

「じゃああの扉のことは書いてはないよな?」

「なんだいあの扉!この部屋は行き止まりのはずじゃ……」

「私の、家、あるところ!」


スカーレットが早く行こうよとサイカの肩をポンポンと叩く。


「俺達仲間呼ぶか呼ばないかで言ってたんだが、サイカさん、一緒にいかね?」

「んー。じゃ、行くとするかな。こんなイベント見て帰るなんてありえないよ!」

「よし決まり!じゃパーティ誘うから入ってくれ」

「了解!」


こうして俺とサイカ、アリスとジャックの四人で半透明の扉に入ることになった。


「よっしゃ。レッツオープン!」


そこを開けた先にはーー。




「カズ、マ!」

「あ?」

「……」

「」

「」


目を開けると、笑顔でスカーレットが俺を呼んでいた。


「ここ、何処だ?」


周りにはサイカやアリスが気を失い、倒れており、俺の目の前には古い洋館が建っていた。

周りにも洋館というより、古い感じの建物が多くあり、そのど真ん中にこの屋敷があるようだ。

扉の先が洞窟ではないことに俺は今一番驚いている。

空は真っ黒で星一つ出ていないが。


「そういやメニュー見れば場所わかるよな」


俺はメニューを開き、場所を確認すると、とんでもないところにいることがわかった。


二十二層ゴーストタウン


「ネーミングセンスはともかく……」


二十二層て。ヤバくね?

とにかくアリス達を起こすか。


「きゃああああああああ!?」

「アリス!?」


振り向くとそこには半透明の人間が大量にアリスとサイカに群がっていた。

ジャックは蹴飛ばされていた。


「なぁ嬢ちゃん。どこからきたんだい?」

「え、ああああのっ」

「おい!そこのべっぴんさんや!こっち向いとくれ!」

「あぁ!?なんだい爺さんって血だらけじゃないかい!」


血だらけの者や目の無い者。果てに骸骨姿の者など、様々だ。


「おいおい、ゴーストタウンって人がいなくなったとこみたいな感じの意味合いで使うもんだろ?ほんとにゴーストだらけじゃねぇか」

「おぉそこの御仁。君は何者かな?」

「あ?俺はカズマだよ!そんなことよりってうわぁあああああ」


目の前に現れたのは顔半分が無くなり、血が噴き出している紳士っぽいおっさんだった。


「なんかもう慣れたっすねー」

「いや!慣れたのお前だけだから!」

「あ!お祖父ちゃん!」

「おぉ孫よ……戻ってきたか」

「うぅん。もう私、名前付いたんだよ!スカーレットって言うの!」

「そうか。通りで言葉が流暢になっているなと思ったぞ」


お祖父ちゃん!?ゴーストに家族ってあんの!?


「皆の衆!一度集会所に行こうではないか!この御仁らの歓迎会をしよう」

「ちょちょちょい待ち!何!?俺ら今何に巻き込まれそうなの!?ねぇ!マジ教えて」

「君。変なこと言ってないで早く来たまえ」

「え?うを、やめえええ」


俺は両手両足のないおっさんに掴まれてこの街の集会所まで引き摺られていった……え?俺今何に掴まれてるの??

少しの間スカーレットの話になります


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