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一応勝ったけど……。

最初暗いですが。

「……なんだかな」

「カズマ様?」

「なんでもない」


あれから四日間皆が皆ギスギスしている。ジャックは一人、盛り上げようとするが、空回りしている。俺もなんかふざける気分になれない。


「……カズマ様。少し出かけませんか?」

「ん?アリスが行きたいならいいけど」

「では行きましょう。ヘレナさんも連れて」

「なんで?」

「最近ヘレナさんの様子が変なので息抜きにと」

「そうか。アリスは優しいな」


俺はそう言って、アリスを撫でる。


「あ、はぃ……」


頬を赤く染め、照れ笑いするアリス。

可愛いなぁ。でもやっぱテンションが上がらねぇ。


「じゃ、まずヘレナんトコ行くか」

「はい」


部屋を出ると、丁度ヘレナがノックをしようとしていたところだった。


「お、ヘレナ、丁度良かった。少し、出掛けねぇか?」

「……いいです」

「でも、気分転換も大事だぜ?」

「いいです」

「ヘレナさん。トラン君がやられていたのを見て怖かったのはわかります。けど、ずっと閉じ籠っていても、始まりませんよ?」

「……」

「だから行こうぜ。ヘレナ」

「……」


俺は極めて優しく、諭すように言ったつもりなのだが、返事はない。


「なぁ」

「……って……から……」

「ん?」

「いいですってさっきから言ってるじゃないですか!!」

「なっ」


そうヘレナは怒鳴ると、走っていなくなってしまった。


「……無理強いだったかな」

「いえ……大丈夫だと思います。ただ、あの嫌がり方は」

「理由は多分、わかるよ」

「?」


態度が変わったのは、グリムリーパーの奴らを殺した時からだ。

そこら辺、ヘレナとしては許せなかったのだろう。

そして本当に露骨に避けるようになったのはギルド戦から。

間違いなく俺が悪いじゃねぇか。


「うぅむ」

「と、とりあえず行きましょう?」

「あ、アリスさーん!と、カズマさんちわーっす」

「こんにちはジャック君」

「おいまてお前今明らかについでみたいな感じの付け足し方したろ」

「そんなことより、アリスさん。少し外に出掛けないっすか?」

「今から丁度出掛けるところですから一緒に行きましょうか」

「はいっす」

「つーかそんなことよりってなんだこの野郎」


俺の存在が最近酷い扱い受けてる気がしないでも無い。


「だけどどこ行くんだよ」

「いや、昨日六層まで一気に解放されたじゃないっすか。ちょっと行こうかなーって。五層と六層に」

「ついでにレベ上げでもすっか。ちとパーティ組むぞ」

「はいっす」


ちなみにシュカ達は緊急時とか、俺が呼んでる時以外はずっと捕食しに行くようにしているようだ。あいつら腹減んの早いみたいだからな。




「と、ゆーことで!」

「五層到着!」

「です!」


三人で謎なテンションでワープゲートに乗り謎なテンションで五層到着を宣言した。

周りの人達からは生暖かい視線を貰った。ちょっと後悔。


「この層は何があるんだ?」

「話によると初級のゴースト系モンスターがいるダンジョンやフィールドが多くある層らしっす」

「へぇ〜アリスってゴーストとか大丈夫?」

「……大丈夫だったと思います。低級であればまだ物理攻撃も効きますし」

「アリス。今間があったよな」


小刻みに肩を震わせるアリス。ヤバい今すぐダンジョン行きたい。

お化け屋敷みたいなノリで行きたい。

見ればジャックもニヤニヤしている。ので、目配せしてアイコンタクトをとってみると、奴もアイコンタクトで返してきた。

目的はわかった。


「ジャック。ダンジョン行ってレベ上げすっか」

「そうっすねカズマさん」

「え?ええええ??」

「ん、どした?アリス」

「あの、私は」

「だーいじょーぶだってー」

「そうっすよ。アリスさん強いし」


アリスが逃げようとするが、そこは俺とジャックが許さない。


「じゃ、行くぞ」

「さっと行ってさっと帰りましょ!」

「ううううぅぅ〜〜〜〜」


かわええ。何この子!そんなお化けダメなの?かわええ!超かわええ!

ごめん。俺少しテンション上がってきたわ!

ジャックもニヤニヤ度が凄いことになっている。


「「ゴーストダンジョンにいぃレッツゴー!」」

「いやぁああああ……」


これ凄い酷いことしてる風に見えるけどただダンジョン行くだけだし。罪悪感湧かないわけじゃないけど。……後が怖いなあ。




「ライトニングライトニングライトニングライトニングうううううう」


一体のただのゴーストに、数発のライトニングが連続で撃ち込まれる。もちろん、一発で消炭になるのだが、パニック状態のアリスには関係ない。

ついでに言うと、お化け屋敷とかで夢見る定番もなかった。

アリスはゴースト系のモンスターの位置をいち早く察知し、戦闘に備え、見える距離に来たら即座にライトニングを放っていた。団体さんには、


「ヴァニシングボルト!!」


バリバリバリッとスケルトンやゴーストにぶち当たり、灰に変えていた。


「なぁジャック……」

「なんっすか」

「俺達、失敗したな」

「そうっすね」

「なんか、凄い大きな扉見えね?」

「ボス部屋じゃないっすか?」

「うん」

「またグリムの連中がいたら……」

「逃げる。この三人なら大丈夫だろ。それに俺には召喚の指輪があるから、いつでもシュカ達を呼べるしな」


そう良いながらアリスを見ると既にボス部屋っぽいところの扉を思いっきりオープンしちゃっていた……。


「っておおおおい!アリス!?」

「追い掛けるっすよ!」

「おう!!」


アリスを追い、入った扉の先には髪の長い女の子が部屋のど真ん中で泣いていた。

アリスはそれを見て助けに入ろうとするが、俺とジャックは全速力で止めた。間違いなくあれはマズい。


「カズマ様!こんなところで泣いている女の子を見捨てるつもりなんですか!?」

「ちげぇって!声でけぇって!」

「カズマさん!」

「んだよジャック!」


ジャックは扉を触りながら「ヤバいっす」と顔面蒼白にして振り向いた。


「え?まさか?まさかの?」

「開かないっす……」

「嘘だろ……」

「……あの、女の子が」

「アリス、気を付けろ。あの女の子は恐らくこの部屋のボスだってあれ?どこに行ったんだ?」


俺はアリスに問うがアリスは恐怖で固まっていた。その視線の先、俺の左斜め後ろを見るとーー。


「オニイチャン、あーそーぼっ」

「ぎゃあああああああああああ!!」


血だらけの女の子が俺の装備の端を掴み、両目を赤く染め、ニコリと笑って、その口から大量の血をこぼしていた。



ちょっと季節外れですが。

ちょっとしたギャグイベントとして

見て下さい。

そしてユニークユーザー千人超えました!

ありがとうございます!

ちょいちょい忙しくて更新できないんですけど

頑張りますので今後ともよろしくお願いします!

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