トレント祭
かなり短いんですけど、
ここで一回話を切りたかったので
んで、今に至る。
「キープヒーリング!」
「一閃!」
「ホーミングショット!!」
「残影拳!」
「そこで集まってるトレントに!」
「フレイムシャワー!!」
トレント達に俺達それぞれの技が炸裂し、退がったトレントに炎弾が弧を描くようにして降り注いだ。
「残り何分だ!?」
「まだ十分くらいしか経ってない!」
『主、ネコル救出完了!』
「おっしゃナイス!」
シュカがワイバーンの姿で、ネコルを咥えて飛んで来た。
「アリス!できるだけ広い範囲の魔法をトレント共に撃て!セイル達の退路を作れ!」
「はい!ヴァニシングストーム!!」
ごおおおおおおおと巨大な竜巻が、雷を放ちながら数十体のトレントを殲滅し始めたのを見て、俺はセイル達に指示を出す。
「セイル!トラン!道を開けたから、戻って来い!」
「グルァァァァアアアア!!」
「ってええ?!」
セイルとトランにトレント集団の後ろの方にいる一際デカいトレントを殺ってもらおうと指示を出したのだが、何故か苦戦しているのだ。だから引かせようと思ったのだが、ワイバーン化して、空から炎弾を撃つことにしたようだ。もちろんその背にはトランもいる。まぁひとまず安心か。
更に鑑定しようとしても、距離が遠過ぎてできないからもうどうしようもない。
そう思考している間にヘレナ達が囲まれてしまった。
「エース!シュカで魔法使い二人の守護をしてくれ」
「はっ」
「ラジャッ!」
ちなみに今俺はというと。
「ボボッ」
「ふんっ」
三体くらいのトレントと地道に戦っている。戦闘スタイルはジャックとほぼ一緒だが、最初にアリスにポイントを使い過ぎて、俺のステータスが弱過ぎるのだ。
一太刀いれてもてんで減らない。普段はアリスに強化魔法を使ってもらっているため一撃(ほんとに凄まじいレベルでSTRが上がるため)で倒せるのだが、それがないとなると一割減らすのに二分くらいかかる。
……ぶっちゃけ俺が誰よりも弱い。
「「ボボボッ」」
「ぐあっ!」
「カズマ様!」
左肩と腰に、枝を叩きつけられ、無視出来ない程の痛みが身体に流れた。
「くっ……かする程度なら大丈夫なのにな……」
「今回復します!」
アリスが俺に手をかざし、ヒールを使った。
俺のHPは回復したが、いかんせん、精神的に疲れてきた。
そろそろマズい。トレントの数は制限無しに増えるし、時間もまだまだある。他の奴らも大分疲れ切っている。
「シュカ!ギル!セイル!」
「主、どうかいたしましたか!?」
シュカが双剣を使い、四体のトレントを叩っ斬ったところで、飛んで来た。
「離脱するぞ!あとは空からの炎弾とアリスの魔法で殲滅し、皆で離脱する!地上の指示は俺がする!空は任せたぞ!」
「はっ!」
シュカはワイバーン化し、アリスとトランを乗せて飛翔した。
俺は地上に残り、指示を出し続ける。
セイルは元々ワイバーン化して、トランを乗せているので問題はないが、ワイバーン化してもあのデカいトレントが倒されていないのをみると、相当ヤバいのを連れて来てしまったようだ。
「ギル!ネコルとクインスを乗せて飛べ!」
「はっ!」
ギルは即ワイバーン化し、二人を咥えて、高速飛翔した。
「うわあああああぁぁぁぁぁ」
「きゃあああああぁぁぁぁぁ」
二人が恐怖で叫んでいるのは気にしないことにする。
「ヘレナ!こっちこい!」
「はい!」
ヘレナが振り向き、駆けて来たが、そのすぐ後ろにトレントがーー。
「「「ボバッ」」」
燃えた。一瞬でこれでもかと言うくらいの炎弾が降り注がれ始め、時折、アリスのヴァニシングボルトが落ちて来る。
「俺達はここでトレインするから皆はどんどんうちまくれ!」
返事は聞こえなかったがより強い炎弾がトレントに直撃していったところをみると、わかっているのだろう。
「ジャックと俺はヘレナを守り、ヘレナは結界魔法をマナが無くならない程度に必要な時だけ発動してくれ!」
「はい!」
それからーー。
「終わったぁああああああああああああ!!!」
トレントの呼び声を発動させてから三十分。誰も死ぬことはなく生き残ったのだ。
ちなみにあの巨大トレントはアリスのヴァニシングストームで呆気なく落ちました。
「さぁて。ギル。お仕置きは何にしようか」
「な、なんだ主。助かったんだから良いじゃねぇか」
「皆、そう思うか?」
皆を見回すと、皆首を横に振るなり、今にも殴りかかりそうなシュカがいたりする。
「だそうだ」
「ちょ、待ってくれ……いや、待てそんな物を何に使っーーああああああ」
でもまぁ結論から言って、今日一日で凄まじい程レベルが上がった。さらに言うとお金が二十倍くらいになった。
そして、俺達全員の頭に流れた。
ーー【称号】伐採王
鑑定をした結果は。
【称号】伐採王
植物系の魔物へ与えるダメージが1.5倍になるぞ!
「あーーーーーー疲れた!ギルド帰って飯食おうぜ!ついでに集会所でアイテム売ろう」
俺の意見に皆頷くと、ゆっくりと街に向かって歩き始めた。




