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ネコネコランドへようこそ  作者: 香月 深青
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第四十四話 しゃぼん玉を追いかけるにゃ!


朝のネコネコランド。


広場では、小さな子猫たちがしゃぼん玉で遊んでいた。


ふわり。


ふわり。


朝日に照らされたしゃぼん玉は、虹色にきらきら輝いている。


「きれい……。」


リオンが思わず見とれた。


その横で、チャイの目がきらりと光る。


「追いかけるにゃーーー!」


ぴゅーん!


一番大きなしゃぼん玉を追いかけて走り出した。


「待ってー!」


みんなも笑いながらあとを追う。


しゃぼん玉は風に乗って右へ。


「こっちにゃ!」


チャイがジャンプ!


ぽん!


「あーっ!」


目の前で割れてしまった。


「もう一回にゃ!」


すると今度は、別のしゃぼん玉がふわり。


チャイはまた全力で走る。


リオンも笑いながら追いかける。


「待ってー!」


シロップは大きなしゃぼん玉を見つけると、ぴょーん!


ぽん!


頭で割ってしまった。


「なくなった。」


「食べようとしたでしょ?」


ルナが笑う。


「ちょっとだけ。」


マロンはそーっと手を伸ばした。


「今度こそ……。」


あと少し。


あと少し。


ぽん。


「あっ!」


また割れてしまう。


「難しいね。」


リオンも笑った。


そのときだった。


一つの大きなしゃぼん玉が――


ぽん!


なんと三つに増えた。


「増えたにゃ!」


チャイは大興奮。


「みんな一つずつ追いかけるにゃ!」


それぞれ違うしゃぼん玉を追いかける。


ところが風が吹くたびに、


三つが六つ。


六つが十二。


十二が二十。


広場いっぱいが虹色のしゃぼん玉で埋め尽くされた。


「わぁーーー!」


リオンは思わず笑い声をあげる。


チャイはくるくる回りながら走り回る。


「全部つかまえるにゃーー!」


シロップも夢中。


「ぼくもー!」


マロンは笑いながら追いかける。


「待ってー!」


ルナもいつの間にか本気で走っていた。


インクだけは少し離れた場所で腕を組んでいた。


「……子どもだな。」


そうつぶやいた、その瞬間。


ふわり。


一つのしゃぼん玉が、インクの鼻にちょこん。


ぽん。


割れた。


みんなが一斉に振り向く。


チャイが大笑いした。


「インクも鬼ごっこするにゃ!」


インクは少し照れくさそうに鼻をさする。


「……一回だけ。」


そう言うと、突然走り出した。


「インクが走ったー!」


チャイも負けじと追いかける。


「待つにゃーーー!」


笑い声は広場いっぱいに響いた。


そのとき、一番大きなしゃぼん玉が、ふわりと空高く舞い上がる。


みんなは並んで見上げた。


しゃぼん玉は青空の真ん中で、


ぱあん!


と弾けた。


すると、小さな虹色のしゃぼん玉が空いっぱいに広がる。


「きれい……。」


リオンが目を輝かせる。


チャイは大きく手を振った。


「また遊ぼうにゃーー!」


風に乗ったしゃぼん玉は、きらきら輝きながらネコネコランドの空へ飛んでいった。


みんなの笑顔も、しゃぼん玉みたいにふわりと弾ける。


ネコネコランドには今日もまた――


笑い声が、青い夏空へどこまでも広がっていった。

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