13話
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《では、魂のポイント、通称TPについてご説明します。》
《次に、世界全体をご覧ください。》
《ということで、TPを使ってみましょう。》
レイジはコアから『カクカクシカジカ』という名のチュートリアルを受けながら、モニター画面を開いている。 レイジに精神耐性がなければ廃人になっていただろう。(禁忌指定したほうがいいよねっ!)
「えっと、TPは世界を救うための便利機能から汚部屋の掃除とか装備やらなんでも出来る便利ポイントだけど、現在、俺はTPが10000ポイントしかないから、出来ることが限られている。」
《はい、TPがあれば大地のひび割れをなおし、緑化コーティングで木々を増やしたり、川や湖を作ったりと環境の整備が出来ます。》
「んで、月に一度タマカンから支給される10000ポイント(毎月20日払い、今は5日…長いっ) と世界で魂が寿命を迎えるまでに貯めた経験値(人族が高く、他は難易度で変わる) が収入源となる。」
《ルーサレス様が持っていたTPは、主の転生、成長促進と神が代行したセーフティネットの補修代で使いきりました。》
「メニュー見る限り、道具生成で自分を強化して魔王狩るしかないか。」
メニュー一覧で、よく使いそうな機能は、
・生命体追加(単細胞生物から人族や龍種などTPが定められている)
・環境整備(地上の浄化ができたり、空調の調節、大地の補修などがある。 世界の網の補修もここにある。)
・道具生成(武器や防具を生成する物理的なことから、生命体に道具のアイデアをひらめかせる天啓や、技術者を派遣する等、文化レベルが低いとその世界では使えない等の制限がある。 なお、ネコ型のロボットは文化レベル8、TPが死ぬほど高い。)
・魂管理(魂の浄化、育成、転生、ステータス確認等がある。 コアが勝手にやる分は消費しない。)
「しっかし、ダンプスペースって、地球と見た目がぜんぜん違うんだな。(丸くない。)」
目の前に、映っている世界は、四角いガラス(これがセーフティネットか?)に囲われた水槽のようだった。
平面の板のような大地(面積トウキョードーム100万個分の広さ、その3割が海になっている)が水槽の中央辺りにふわふわと浮いている状態で、端っこを進むと、反対の端から出てくる不思議空間になっている。
空は、大地を境として、紙芝居の背景のように、朝から夜まで回っている。
《主の管理者として評価されれば、唯一神からご褒美として、扱える世界が与えられます。 TPで世界を宇宙空間風にして惑星を設置することもできます。》
「まー、そうなんだけど、これを今からって詰んでない?」
大地の中央部に、[パルラス帝国 帝都]とその周辺が表示されているが、表示されていない箇所は、黒く塗りつぶされている。
中央部から、北西に目をやると角のほうに、[スサンダ村]、[ギーガさんとこ]、[ギーゲルトさんとこ]が表示されていて、南の離れたところに[キングダム王国]があり、やはり周辺は黒く塗りつぶされている。
ちなみに、魔王六柱はパルラス帝国の近くで大地を割るような戦争を繰り返しているため、瘴気が濃くなったり、薄くなったりしているようだ。
「薄くなってる部分は、コアが浄化してるとこか。」
《そうです。 主が移動したところも浄化が出来ています。》
「そういえば、魔王がいるなら、勇者とかもいるのか?」
《パルラス帝国やキングダム王国では[勇者召喚]といって、異世界から魂を喚びこむ秘法があり、そこで喚び出された者を人族では勇者と呼んでいます。
まあ、今はセーフティネットの補修が終わりましたので、必ず失敗します。 ちなみに、魔王の一人は元々、キングダム王国で召喚された[モブニート]です。》
「そうか、喚び出された者が必ずしも良い奴とは限らないってわけか。 確かに管理者がいるのに、勝手に喚べるような魂じゃ何か問題ありそうだな。 あれ?、それじゃ、なんで勇者とか呼んでる?」
《邪神が一体、網の外から干渉しまして、人族は召喚で来た者は、強くて従順な救世主になると思い込んでいます。 ちなみに、勇者召喚は失敗することが多くて、失敗した場合は黒い感情が噴出するため、瘴気の元になっています。》
「失敗したら瘴気発生、成功しても魔王になるかもって良いとこねぇな。」
《ええ、なので人族は根絶やしにするのが浄化への早道です。》
コアは、人族にはちょっぴり有害な浄化剤を空中散布して、瘴気を減らせば魔王も弱体化できるため、一石二鳥だという。
「その案は却下で。 とりあえずTPで…
【上級時空魔法】…世界内転移、異空間収納等 5000TP と、
魔王レベルを倒せる武器は……
[ソウルイーター] 3000TP
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名 前 :ソウルイーター
能 力 :【魂特攻】【瘴気浄化】【スキル封印】【不壊】【不汚】
【不錆】
説 明 :使い手によって成長する剣、使い手の力量以下のスキルを封印で
きる。
ぶんぶん振り回すだけで、周辺の瘴気を祓うことができる。
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魂特攻って、管理者はどうなんだろ。 てか、強すぎだろ。」
《確かに強力な武器ですが、管理者間で争いはないうえに、世界を浄化する方法は他にも有力な物がありますので、TP使って取る管理者はいませんね。》
そもそも、しっかり管理していればこんなに荒れませんし…とコアがつぶやく。
「確かにそうだな。 残りは1000TPずつ、[魔法無効の指輪]と[物理攻撃無効の指輪]で無敵だ。」
《生命体相手にここまで自重しない管理者は初めてです。》
「ここまで来たら、さっさと浄化して世界を正常にしておきたい。 んで、ルーサレスが戻ってきたら、ばしっと返せば俺の役目は終わりで良いだろ?」
《戻ってきますかね?》
「そもそもどこに消えたのか分からんが、世界の管理が楽になっていれば戻って来るかもしれないし。」
《そうだと良いですね。》
(まるで、もう戻って来ないことが分かってるような反応なんだよなぁ。)
《ところで、TP使いきられましたけど、汚部屋の掃除や食事はどうされるのでしょう?》
「あっ(どうしよ、頭から抜けてた…) 世界に入れば金貨使えるから、宿屋に泊まるわ。 モニター画面をタッチしたら、そこに転移出来るだろ? ちなみに、タマカンに戻ることも出来るよな?」
《はい、瘴気のないところであれば、タマカンへの転移は可能です。 瘴気がタマカンに入ることを防ぐためです。》
「それじゃ、とりあえずメリットのない勇者召喚の阻止と、瘴気の浄化を始めますかっ!!」
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[ギーゲルトさんとこ]に戻ったレイジは、北の森を徘徊する魔物狩りから始めた。
「まとまってない奴らから行こう。」
こうして、瘴気を祓いながら、魔王を倒す旅に出たレイジは、途中で仲間を増やしながら、無事に世界の正常化に成功するのであった。
旅の仲間
・パルラス帝国 第二王子 ナマエナーシ
・聖神教 聖女 エクスターシア
・鬼の村 若頭 ノーキン・タンクトップ
・元魔王の一柱(奇跡的に汚れだけを浄化済み) リリス・ツンデレーラ
その後、世界に干渉していた邪神(はぐれ管理者)から、ルーサレスが実は唯一神の分体であり、今までの理不尽な出来事は唯一神が仕組んだことであることを知ったレイジ達は、タマカンのある世界に殴り込みをかけるため、[なんか色々と都合の良い修行部屋]で、力をつけた。
一方、唯一神もそういうのが好きなので、他の管理者にレイジ達を邪神認定したと伝え、排除させるべく暗躍した。
なんだかんだと襲いかかる管理者達を撃墜しつつ、世界を統廃合のスキルで、飲み込みながら、ついにレイジ達は、タマカンの唯一神にたどり着くことができた。




