⑭団結
のほほ~んと
周りの風景が闘技場から完璧に更衣室の風景に戻り、ぐっとチームと俺達が向かい合ってベンチに座る。
狐の顔を見ると面越しにもにやにやしているのがよくわかる。
「チクっちがんばったじゃないか!」
「おぅ、鈴も狐もお疲れなー」
鈴と狐がふふっんと自慢げに無い胸を張る。
「あ・・・あの、ちょっといいでしょうか?」
急に前から声を掛けられて慌てて振り向くとピエロさんが指を太ももの上でもじもじしながら話しかけてきた。
「どうしま「なんだい!」
返事をしようとすると狐が面に隠れてわからないがきっとドヤ顔で遮られた。
「私達のチームとチクさんのptでクランを組みませんか?」
「えっ「いいよ!」
イライラ・・・
「あの・・・チクさんはどうでしょうか?」
申し訳なさそうにピエロさんが聞きなおしてきてくれた。
「俺はいいけど鈴にも一応きい・・・」
「はぁ・・・ぐっとさん?大事な話するといいましたよね?・・・」
鈴のいる方向を見るとぐっとと鈴が楽しそうにトランプをしていたのをピエロさんが呆れた表情で言っている。
「ぬ?鈴ー音っち死神っちが呼んでるみたいだぞ?」
「んーなんだいチクよ?」
鈴が遊びを邪魔された事に腹を立てているのか頬を膨らまし唇を尖らしながらぶっきらぼうに言ってくる。
「俺等と音さんか、達のチームでクランを組まないかって話だけど鈴はどうだい?」
「ぐっと!ほんとか!」
「え?ちょっ音っちなにそれ!?OkOKいいよ、いいよ!大歓迎!」
クラン、クラン、と叫んでる小学生コンビを見ながら音さんと苦笑いしあう、狐はどうしてるのか奥を見ると斧の奴と一緒にサンドバックを蹴っていた。
「斧の人はどうなんでしょうか?」
「あー・・・ワイルドークランー」
「おぅ!おっと、違うもっと腰を低くだ!」
「お、椅子!師匠!」
「違う!返事は押忍だ!」
「おす!師匠!」
狐が斧の奴に回し蹴りを指導してもらっていた、なんというか音さん苦労しているんだろうなぁと同情してしまった。
「はぁ・・・」
「大変ですね・・・とりあえずここで話すのもなんですし外に行ってクランについてちゃんと話し合いません?ちょうどお昼頃ですし御飯でも食べながら。」
ため息をついている音さんに言うとあっはいと言い斧と狐を呼びに行った。
「ほら、鈴にぐっとご飯食べにいくよ」
「「ご飯!」」
二の返事で飛び出し出口に駆け出して行った二人を眺めながら後ろを振り向くと狐と斧と音さんがやってきた。
「おぉ!死神今度タイマン戦しような!」
「チクっち!こいつはすごいぞ!回し蹴り教わっちゃったよ!」
「はいはい・・・」
「それでは行きましょうかチクさん・・・」
「はい・・・」
音さんとお互い大変ですね等と話しながら更衣室を出て受付へと戻った。
鈴とグットを肩に乗せた脳筋斧とその横でどこで買ったのか知らないが飲み物を飲んでいる狐を横目に受付の人に話しかけた。
「おつかれさまでした、勝者チームのチクタクさんのメンバーには経験値が2日後反映されます、そのさいご確認をお願いいたします」
「あ、はいありがとうございました」
「またのご利用をお待ちしております」
はいと受付の人に返事をし音さん達と一緒に闘技場を後にした。




