表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/20

⑫初めての危機

ぐっとの勝負開始宣言に俺が答えた瞬間周りの景色が変わり始めた。


「おっおい狐俺はどうすればいいんだ?!」


「落ち着いてチク私が鈴ちゃんの詠唱を守るからあの斧のタゲを受け持って」


段々周りの風景が控室から石造りの楕円形のコロシアムになっていく。

どうすればいいかわからないまま横を見ると鈴と狐は臨戦態勢に入っていた。


「やるしかないなっ」


周りの風景が完全にコロシアム状になった時俺チームとぐっとチームはお互い臨戦態勢で向かい合っているようになった。


「さぁチクよ狐よ!開戦と行こうじゃないか!」


「まかせときなさい!」


無い胸を張りあげどんと叩く狐を横目に鎌を腰の横に構え敵に向け走りだした。


「勝つぞ!」


後ろで詠唱している鈴とその横にいる狐を激励し同じくこちらに走ってくる斧野郎にお互い怒声を張り上げ威嚇しあう。


「うおぉぉぉぉぉっ!!」


「ぎゃははははははぁぁぁっぁぁぁーーー」


敵との距離が10m9,8,7,と迫っていく、チンピラとは比べ物にならない恐怖を感じる、それに呑まれぬように声を更に張り上げ近づいていく。


斧との距離が残り4mほどとなったと後ろから声が響いた。


「チクっ横だ!」


忠告が聞こえた瞬間横を振り向くとピンポン玉程度の大きさの球体が俺の横に迫っていた、前を見ると斧が俺の頭上に斧を振り上げている、


「(まずいっまずいっどうする?冷静に考えろっ)」


威力からすれば頭上の斧を防ぐべきだが俺の体力は1、斧を防ぎつつあの球体を防がないとどの道リタイアしか待っていない。


「(ならこの斧野郎と相撃ちにでもなったやんよ!)」


横からの球体を気にせず横に鎌を振るう。


「くそっ外したかっ」


斧野郎は野生の感だかなんだかしらないが危機を察しバックステップをされかわされた。


バンッ-----俺の横で球体が爆発し黄色い粉を撒き散らした、顔を覆って少しでも防ごうとしたがとくに体に異常はでなかった。


「おいおい・・・なんでお前動けるんだよ・・・」


あぁそういうことか、あの球体の中には痺れ粉が入っているのか。


「残念だな、俺にデバフは効かないんだよ!」


戸惑っている斧に向け鎌を振るう、すぐさま常軌に戻った斧野郎に斧で弾かれる、弾かれた鎌を勢いでそのまま上から振い落す、金属がぶつかり合う甲高い音が聞こえるっ


「ぎゃははははは!楽しいねぇ!」


「こっちは全然楽しくねぇよ・・・」


頭上に構えられた斧と俺の振りおろしている鎌が軋み合う。

斧野郎が俺を蹴り飛ばそうと脚を出してくる、鎌を離し後ろに下がり回避する。

一瞬だけ狐のほうを見るとどうやらぐっととピエロの球体と矢を弾き落とし鈴の詠唱を邪魔させないようにしているようだ。


「おいおい兄ちゃんよそ見してるとあぶないぜっ!っと」


正面を向きなおすと斧野郎の斧が青く発光し始めた。


「グランドクエイク!!」


斧野郎が叫んだ瞬間斧を地面に思い切り叩きつけた。途端石の床は弾け辺りに衝撃が伝わる。

地面が揺らぎよろけて転びそうになるがそのまま斧野郎の脇を不格好な態勢なまま横を通り抜ける。


「なっくそてめぇぇ!逃げんじゃねぇ!」


後ろから聞こえる怒声をスルーしそのまま俺に気付いていないぐっとの横に走る。


「ぐっとぉぉぉ横だァァァァ!」


斧野郎の叫びに気付き矢の標準を俺に向けてきたがもう遅い、


「ラムキャドォォォォ!!」


システムにより加速された鎌がぐっとにむけ振るわれる、


「(おかしい・・・斬ったはずの感じがしない・・・)」


鎌は確かにぐっとの体を通り過ぎたはずなのに斬ったという感じが全くしない。


ヒュンッ----ほほの横を矢が通り過ぎる、


「あまいねぇ、それは残像だよ」


油断していた所に矢が次々と襲いかかってくる、冷静に前をみるとぐっとは元いた位置から10m程後方にいた、飛来してくる矢をなんとか鎌で弾きながらぐっとに接近していく、


「「チク!詠唱終わったぞ!下がれ!」」


鈴の声が聞こえる、その忠告通りぐっとから距離を置く、


「ファイヤーストォーーム!!」


鈴の発生が終わった瞬間ぐっととピエロと狐たちに突っ込んでいた斧全員を含む足元に巨大な魔法陣が現れた。


「燃え散れ!」


一番魔法陣の中心にいた斧は逃げずに鈴に接近していく、魔法陣の端にいたぐっとは魔法陣から離れ逃れようとする、それに対し狐が全速力で接近していく。ピエロのほうを見るとぐっとと同じく魔法陣の中から逃れようとする。


「逃がすかよッ」


全速力でピエロの背後に走り魔法陣のほうへ蹴り飛ばす。


「がはぁっ」


狐も同じくぐっとを蹴りこみ魔法陣の中に蹴り飛ばした。


その瞬間魔法陣が蒼白く光り炎の渦を作りだした、頭の中に【おーでぃえんすリタイア】【ワイルダーリタイア】【鈴リタイア】と鳴り響く蜿蜒と燃え続けている炎の渦が石の床に焦げ目をつけ消えた途端頭上から矢の雨が振ってくる。


「ちく、まずいぐっとまだ生きてるよっ」


「わかってるっ場所はどこ」


狐の体に矢が突き刺さる、同時に頭に【狐リタイア】と鳴り響く。


「甘いね、さっき私と思って狐が蹴ったのはファントムアローっていうスキルだ」


なにかごちゃごちゃ言っているぐっとに向け鎌を構え走る、すぐにこちらを向き矢を撃ってくる。


「フレイミングアローっポイズンアローっシャットキャスティングっ」


燃える矢や毒が纏わりついた矢や普通の矢等がどんどん迫ってくる、それらをすべて鎌で弾き受け流す。


「やれやれ・・弾切れだよ・・・」


弓を地面に投げ捨てぐっとがこちらをまっすぐと見据える、鎌を首の高さに合わせそのまま首を切り落とした。


「俺らの勝ちだ!!」


頭の中に【ぐっとリタイア】【あなたのチームの勝利です】と流れ風景が闘技場から控室に変わっていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ