第22話 神触拳
これからどんどん新しい技だしていくつもりです!
「『干脚』(かんきゃく)、『神触拳 黒拳』!」
「ガァッ!!」
『干脚』とは文字通り脚で空気に干渉、もとい触れることによって空気を脚の裏からジェット放射の要領で放出し爆発的な機動力を発揮する技である。
そのまま今までも使っていた『黒拳』を一体のアーヴァンクの腹に叩き込む。
「足をもらったぁッ!」
吹き飛んだ一体のアーヴァンクの近くにいた2匹を地面に触れ操り穴を開けて足を落とした。
手を付いた状態のまま逆立ちの形になりカポエイラの舞の様に足で何も無い空気を蹴る。
「『神触拳 鎌威太刀』(かまいたち)!!」
すると蹴りをした延長線上にいたアーヴァンク2匹の胸が鋭利な物で切られたかの様に切れた。
蓮二が空気に足で触れ、空気の刃を放ったのだ。
「私だってやりますよ!!『スーパーシャルボンバー』!!」
「ガギァァ!」
シャルも負けじと先程水の槍を爆散させた空気の爆弾で一匹を倒す。
「残るはあのボスっぽい奴だけだな」
「はいレンジ!でもあれがボスならもしかすると」
とシャルが何かを言いかける前にアーヴァンク(ボス)が口を大きく開け水を発射してきた。
慌ててシャルを抱えてよける蓮二。
「なっ!?アーヴァンクって能力微弱じゃ無かったのか!?」
「やっぱり!あれはタダのアーヴァンクではないです!その上位種アーヴァックです!」
「上位種!?進化系ってことで進めていいか?」
蓮二の頭の中に黄色いネズミが、進化するのを考えた。
「はい!アーヴァックは姿をこそアーヴァンクに似ていて見分けがつかないのですが、単独でも能力が使え極めて凶暴です!」
「ガァッ!」
アーヴァックはまた水を発射するが今度のは高圧水流の様に地面を切り裂きながら飛んできた。
「レンジよけて!」
声を上げるシャルを横目に蓮二は腰を低くした。
「まかせろシャル!!『神触拳 起奥義』!!!」
飛んでくる高圧水流を蓮二は横に受け流す様に回転しながら手を触れるとその流れにそうかのように水が曲がった。
それはさながら…うねる龍。
「『先龍』(せんりゅう)!!!」
蓮二から放たれたアーヴァックの技にさらに空気中の水分を含ませてより強力になった高圧水流を返し、アーヴァックは呆気なく真っ二つになった。
「ふぅぅ、実践でもこれ使えるな、大丈夫かシャル?」
事を終えた蓮二はシャルに声をかけるとシャルは顔を下に向け震えながら何か言っていた。
「…かっ」
「か?」
「カッコよすぎますぅぅレンジィィィ!!!私だけの王子様ぁぁぁ!!!」
突然顔を上げるといきなり蓮二に抱きつこうとしてくる。
「ばっ止めろッ!!抱きついてくなァァ!」
「いいえレンジ!ここで!ここで!ヤりましょう!!大丈夫です、誰も見てませんヨッ!」
「ナニする気なんですかあなたはッッ!?」
こうして蓮二は初依頼を無事果たすのだった。




