↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
崩壊世界の再生人類  作者: Beta
大陸編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
54/57

第52話 <逃走>

翌朝。

リン達は砦を後にした。

王都へは寄らない。

目的地はシユウ帝国。

黒い剣の男ゼノン。

その足跡を追う。


馬車は街道を北へ。

シユウ帝国との国境方面へ向かう。

そして――。

ミリアは相変わらず黒い剣を抱いていた。


ハンスが呆れる。

「まだ持ってんのか」


「先生のだもん」

即答だった。


「返す相手がいるのはいいな」

ミリアは答えなかった。

ただ剣を強く抱きしめる。


◇ ◇


同じ頃。

王都セオル。

ハン王国国王リチームは上機嫌だった。


フサール市領主からの報告。

四年前の剣士を追う一団。

黒い鳥。

白い狼。

そして再生人。


さらに。

砦隊長からの報告。

『対象を確保予定』

それだけで十分だった。


「これは大手柄だ」


王は満足そうに笑った。

「麒麟様もお喜びになるだろう」


即座に命令が下る。

「回収部隊を出せ」


騎兵二十名。

輸送用馬車二台。

王にとっては護送任務。

それ以上でも以下でもなかった。


◇ ◇


夕方。

騎兵隊は砦へ到着した。

隊長室。

扉を開く。

沈黙。

兵士達が固まった。


そこには。

縛られた隊長。


「遅いぞ!」

「早くほどけ!」

「私は砦の隊長だ!」


◇ ◇


リン達はさらに北へ。

移動を急ぐ。

ヨウドが空を見る。

「追跡部隊発進済みである」


ハンス。

「何で分かる」

ヨウド。

「経験である」

ハンス。

「参考にならねぇ」


だが数時間後。

クロウの瞳が光った。

「後方二十名」

「接近を確認」


ヨウド。

「ほら見ろである」


ハンス。

「たまたまだ」


リンは首を振る。

「戦う必要はない」

「王都には近付かない」


しばらく走ると街道が分かれている。


ミリアが地図を見る。

「シユウ帝国へはこのまま真っすぐよ」

「左手に取ると海の方に行っちゃうわ」


リンが言う。

「左に行きましょう」

「追手は私たちがシユウ帝国を目指していると思っている」

「フサール市の領主、それに王都近くの砦の隊長」

「この国は私達を捕えたい」

「もうきっとあちこちに手配は回っているわ」

「いつまでも走り続けられないし、いったんどこかに隠れてこの国からの脱出方法を考えましょう」


ハンスは手綱を操作する。

左に折れる。


しばらく走る。

陽が沈み辺りは真っ暗だ。


「追手は引き離したかな」

ハンスが言う。

馬車の速度を落とした。

やがて放棄された古い村跡が出てきた。


崩れた塔。

朽ちた石壁。


「今日はここで一旦休むか」

ハンスは街道から離れ、村の中心だったと思われる広場に馬車を進めた。


広場横の石壁の側に馬車を停める。

馬を外し側の木につなぐ。


傍らに井戸がある。

水を汲む。

飲めそうだ。

ハンスは水を汲んで馬にやる。


「お疲れ」

「頑張ったな」


リン、ハンス、ミリアは夜営の準備をする。

クロウは辺りを見回すように石壁の上にとまった。

フロムは馬車の横にうずくまった。

ヨウドもその辺りにしゃがみ込んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。