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崩壊世界の再生人類  作者: Beta
目覚め

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14/17

第14話 <発掘組合>

 翌日。リンとハンスは再度、発掘組合に行く。

 今度は組合長がいた。


 ハンスを見る。


「生きてたか」

「死にかけた」

「いつものことだ」


 組合長が笑う。


「その隣は?」

「変な姉ちゃん」

「お前もだ」

「うるせえ、知ってるての」


「で、今日は何の用だ」

「おっさん、この辺りで一番物知りだろ」

「遺物とか遺跡とか魔物のこと」

「この姉ちゃんがらみでね、いろいろと少し聞きたいんだよ」


「こんな仕事をしているからな、多少の情報は集まってくる」

「昔、俺の体のことも相談させてもらったこと、あったよな」

「でもお前の体のことは分からん」

「なんだ、またおかしなことが起きたのか?」

「それとも…、この女性は……お前に似つかわしくないが…」


「まさか、身を固めるのか?」


「違うわっ」

「言ったろ、今日は俺の用じゃねえ」


 組合長の視線がリンへ向く。


「じゃあ、今日の案件はお嬢さんか」


「さて君は? ハンスの知り合いか?」

「彼とはこの前知り合った」

「探しているものがある」


「いきなり探し物か」

「ワシに分かるものかな」


「組合長、頼むよ」

「俺の命の恩人なんだ」

「命の恩人もなにも、お前は死なないだろ」


 じろりとハンスを見る組合長。


「まあいい、ハンスの紹介ということで、分かることは答えよう」

「何を知りたい」


 リンは答える。

「鍵」「戻る」


 沈黙。


 組合長の動きが止まる。


「……おとぎ話か」


 そう言いながら、

 奥へ消える。


 しばらくして。

 一冊の本を抱えて戻ってきた。


 古い。

 ページのほとんどが失われている。


「遺跡から出たもんだ」

「何かの古い記録かもしれんが、何を書いているか読めないが」

「中の挿絵からすると魔物との戦い方を記載したもののようだ」

「もちろん、今の我々にできることじゃない」


 リンが表紙を見る。

「魔人に対する対処要領」


 組合長。

 ハンス。

 二人とも固まった。


 組合長が目を見開いていう。

「お前読めるのか!?」


 リンはそっとページをめくり、読み続ける。


「銃」

「できれば散弾銃」

「頭部損壊を確認する」

「体液接触を避ける」

「魔人化した人物の回復は不可


 そこで止まる。


「これ以上は状態が悪く読めない」

 静かになった。


 組合長だけが口を開く。


「……王都へ行け」

 短く言う。


「そこに学術院がある」

「古代文字を研究している連中がいる」

「室長を紹介してやろう」


 紙を出す。


「そいつに会え」

「この先のことは、その方が早い」


 リンとハンスは組合を出る。もう昼だった。

 そして、建物の壁際。


 ミリアがいる。

 壁にもたれて。

 当然のように待っていた。


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