リュウト視点 -さぁ決断をしろ-
リュウト視点!レッツゴー!
アイツらの言葉を聞いて嬉しくなった・・ダイチは本当にいい奴らと出会えて良かったと思う
そして残りは3人・・向こう側に付いていた宰相や魔法師団長や騎士団長のライルだ
3人は顔を見合わせるが少ししてライルが話し始めた
「私は・・陛下に騎士団長の任を賜われ私は命を捧げました。ですがここ何年か陛下の横暴を無視してきたのも事実です」
「っ!?ライル!!貴さま(ガシっ!)ふぐぅ!」
「黙れと言う事を理解できないのか?今はライルの言葉を聞いているんだよ」
またダイチが口を塞いだが誰も言えない、失神していた奴らも徐々に起きてきたのに・・だが俺は1人でも王を守ろうとしてくる奴がいても良かったのにと思ったが現実はそう上手くいかない
「話を続けてくれライル」
「はい・・見て見ぬふりした私もまた同罪だと思います、スタンピードの時に陛下の命令でここを守る命を受けました。でも私は冒険者と共に戦いたかったです!」
「どうしてだ?こっちの守りも大切だぞ?」
俺はわざとらしく話した
「大切です・・でも私は何も貢献しなかった。もしあの場にいたなら死なずに済んだ人もいた」
ダイチから聞いていた、スタンピードに遅れて行った事で亡くなった冒険者もいた。俺がもっとちゃんとしていればとも言っていたので特製ハリセンで叩いてやったもんだ
俺はそんな考えをしながら言葉を発した
「じゃあ今後お前は何をしたい?」
「っ!?」
「・・ふふ」
ダイチが小さく笑いながらライルを見る
「私は1人の男として今後も国を守ります・・だけどそれでは変わらない、ならば私は1からやり直そうと思います」
「「やり直す?」」
「私は騎士団長を辞退します!そして冒険者になり1から始めようと思います」
「ほほう」
「なるほどね・・いいんじゃないか?」
俺とダイチは笑いライルも笑いながら騎士団長の象徴たる紋章を胸から外し地面に置いた
その直後に魔法師団長・・確かセラムだったな、そして話し始めた
「私は・・ライルに付いて行きます」
「っ!?セラム?」
「どうしてだ?」
「そっそれは・・・」
「「・・あれ?」」
もしかして・・俺とダイチが顔を見合わせてまた向き直るとセインとハロンにハルティナの顔が少し困った様子だった
『セイン!?』
『うわっ!リュウトさん!?びっくりしました』
『悪りぃ悪りぃ、なぁこの2人ってもしかして?』
『・・・お察しの通りです』
『マジィ!?』
俺は"念話"でセインに聞いてダイチにも話した・・どうやらセラムは・・ライルが好きなのだ
「「まじかよ」」
「えっと・・セラムは何故私と?」
「そ!それは・・あっあなたが心配だからだ!優男!」
「えっ!?」
「あなたはいつも部下の心配事があったら突っ込んでいく様な人だぞ!ならば私がいなければいけないのは常識だ!」
「そ・・そんなことは」
「「俺達は何を見せられているのか?」」
俺たちはハモッてしまった
「「すっすいません!」」
「いや謝んなくていいから・・まずは落ち着いて話しをしていけ。ライルはともかくお前はこれからどうしていくかとかな」
「・・はい」
「まぁ俺から見てもお前の実力なら食っていけるのは目に見えているからそこら辺は心配ないがな」
ダイチが最後に言った言葉にセラムはぺこっとお辞儀をしていた、その顔は少し赤くなっていたからおそらく褒め慣れていない様だ
「取り敢えずはお前たちで決めていけ・・さぁ宰相は?」
「・・・」
2人のことは2人に任せて最後の1人に向き答えを聞いた
「わしは、答えが出ませぬ。陛下の横暴はもう誰も止められない・・わしがなんと言おうと」
「じゃあお前は諦めるのか?」
「・・・」
黙ってしまった・・まぁ年齢は70を超えたくらいだ、見た目は若々しいがダイチが"神の目"で共有してくれた。もう長くない老骨と思っているんだろうな
「1つ聞かせてもらえますかな」
「んん?」
「なんだ?」
「国王陛下をどうするおつもりで?」
汗を垂らし顔を青ざめてもなおクズ国王を気にしているとはなぁ
「ダイチはどうしたい?」
「どうするもこうするも・・」
「できれば!!」
「「?」」
「わしの命でどうにかなりませぬか!?」
「「っ!?宰相殿」」
「「「宰相さん!?」」」
ライルとセラムだけでなくセインとハロンとハルティナも声を上げた
「どうか・・どうかぁ」
「「ん〜」」
「あ!あの!」
「「んっ!?」」
「宰相様ではなく私の命を持っていってください!」
声を上げたのは失神から目を覚ましビビっていた騎士だった
「宰相様を失えばこの国は終わるも同然です・・あらゆる面で対応しこの国を支えてくれました、この方を失うわけにはいきません!ですので私の・・」
「待ってくれ!であれば俺を」
「いえ私を!」
そうして全員が名乗り出てきて俺たちは少し困っていた
その為俺は1拍手した・・普通よりも遥かに大きな音で
(バッ!!チーーーン!!)
「「「「っ!」」」」
「落ち着け・・ダイチ、言っていいか?」
「あぁいいよ」
「じゃあまず、俺達はお前ら全員を殺すつもりはない」
「「「「えっ!?」」」」
「勿論このグズもな・・ダイチはこの国を滅ぼすと言ったが人間を殺すとは言っていないぞ?」
「「「「「た・・確かに・・・」」」」」
「「そう言えば」」
それを聞き誰もが口を開けた・・だが
「安堵はするなよ?俺たちにかかればこの国どころか世界すら滅ぼせる」
それを聞いた途端また絶望した
「まぁ今回は命を奪わない・・それは確実だ、宰相さんもそこまで気を詰めなくていい。俺はアンタがどうしたいかを聞いている」
「・・・わしは」
「焦らず決めろ」
「え?」
「アンタの人生はアンタのものだ」
俺は最後にそう言った後に
「じゃあ帰るか?」
ダイチがそれを笑いながら言い俺も
「そうだな」
と言って3人の話は終わった




