予感は的中しやすい
俺たちは玉座に入り国王の前に行き跪いた、周りには兵士が道なりに並び俺の前にはライルともう1人が立っている
「師匠、あの人は魔法師団長です。女性ではありますが実力はハルティナさんと一緒くらいの実力かと思います」
魔法団隊の長にしてハルティナと同格くらい、確かにその素質は目で見て分かる。セインにアイコンタクトでありがとうをいい向き直った、そして階段の頂上に座っているのはこの国の国王・・ガグラ・フィス・クルーズだな。そして隣にいる宰相が話し始めた
まぁ話をまとめるとスタンピードとエルフの秘薬の事で良くやったと、そして夜明けの鐘を国王お抱えにする感謝するのだ・・らしい。俺の答えは
「失礼ながらその申し出・・お断りさせてもらいます」
「「「「っ!?」」」」
どうやら俺の答えが思っていたのと違うらしく驚いていた
「・・貴殿は?」
「申し遅れました、このパーティのリーダーを務めていますダイチと申します」
「・・失礼ながらセイン殿がリーダーではないのでは?」
やはりセインがリーダーだと思われている、にしても冒険者の間では情報が回っているのにここでは何故か回っていない、この流れだと2つのパターンがある
・1つ目は冒険者を見下している事
・2つ目は無能か
あまりにも情報が出回っていない点ではこの2つが濃いと思った
「発言をお許しください」
「どうされましたかな?セイン殿」
「私とハロンにハルティナさんはこの方の力に惚れ込み師事をお願い申しています。そしてパーティリーダーを決める時にも我々からお願いをし、リーダーになってもらっているのが流れであります」
「・・なるほど」
「そして先のスタンピードやエルフの秘薬の件もこの方がいなければ成し得なかったのも事実です」
セインが真実を話し宰相は少し信用ならない顔を出している、国王は黙ったまま・・いやどこを見ている?
「ダイチ殿・・出会ったな?」
「はい」
「何故この提案を断るのだ?」
宰相の発言に俺は
「冒険者は自由を好む者であり縛られる事を嫌悪に感じる者だと思っております、私もこの考えは正しいと思います。新しい何かを見て得てそして学ぶのが生きる者の成長です、私はそれを見ていきたい。もしこの提案を受ければ数多あるものを見逃してしまう、それが私にとって苦だと思いお断りしました」
本当のことを言ったがまだまだある、面倒事や呼び出しもある筈だし無茶振りも来るだろう
「もう良い」
「っ!?国王陛下!」
ようやく国王が話し始めた
「余のために働かぬなら必要ない・・が、その態度が気に食わないのぉ」
心の中でため息をついた、権力者は傲慢な奴が多すぎる。ふとライルを見るとやるせない顔をしていた・・"神の目"を使ってみたがどうやら国の頭が色々やらかしっぱなしで今度の犠牲が俺になって申し訳ない様だ
優しい奴だな・・
「普段なら即死刑にしてやるのだが・・そこにいる女を渡せば許してやろう」
ライルの頭の中を見ていてからかそれとも信じられない事を言ったからか分からなかったが国王の言った言葉が遅れて聞こえた
渡せと言い指を刺したのは・・・メイだった
「国王陛下!何を・・」
「あの女を気に入ったからだ、何か文句はあるのか?」
「陛下!あまりにも横暴です!」
「ライルの言う通りです!どうかお考え直しを!」
宰相やライルに魔法師団長も焦りながら国王を説得する、どうやら真面目な部類の様だ
「貴様ら!余に逆らうのか!!」
「「「っ!」」」
「貴様らは余の言う通りにすれば良いのだ!・・・そこの女も余のそばにいた方が良いだろう?」
「・・・」
「シラを切るか・・だがそこも良い!思い通りにいかない女を屈服させるのが良いのだ」
他の3人は止めようにも止められない混乱状態でセイン達もあわあわしていた
「さぁ!余の元に・・」
「おい」
俺は膝をつくのをやめた
それを全員が見て・・全員が俺を見失った
「ガ!」
「贅肉の塊野郎がどれだけ不快にさせれば気が済むんだ?」
俺はこの愚王の首を掴み上げた、誰もが顔を青ざめる様な行動だがそんな事はどうだって良い・・
「1度しか言わないからよく聞けよ?・・・俺の女に手を出すな。もしまたそのブス面でメイを狙ってみろよ・・この世に生まれた事を後悔させてから・・コロス!」
(メリメリ)
「グゥ!ガァハ!ガァア!」
握力をほんの少し強くして首の骨を鳴らす、隣にい宰相は怯えながらも
「ダイチ殿!な、何を!?」
「アホな事を言う奴には教育が必要だろ?」
「ダイチ殿!国王陛下から離れてください・・でなければあなたを敵とみなす!」
「右に同じく」
ライルと魔法師団長・・いや名前は
「ライルとセラムが俺の相手になるのか?」
「っ!何故私の名前を!?」
「・・見たから」
「言葉足らずだろう?もう少し説明してやれよダイチ?」
国王が座る椅子の後ろからリュウトが出てきた・・いや何処から出てきてるんだよ
「そりゃ"近距離転移"で」
「いやそれを使うんじゃない!案外この世界じゃそれ難しいらしいんだから。あと思考を読まない」
まぁ俺も人のことを言えないのが・・まぁ良いや
それにリュウトも相当キレてる様だし、俺もだけど。俺はクズ王の首を離す
「ガハァ・・グゥ、ゴホ!ゴホ!ゴホ!・・貴様ぁ!」
「なぁ」 「テメェ」
その瞬間1人以外の誰もが顔を青ざめる・・いや、白面になっていた
「こ、こんな事が許されると思っているのか!」
「何故お前に許されなきゃいけないんだ?」
「立場を理解していないのか?」
((ブオオォォォン!))
そして俺とリュウトは姿を変えた・・俺はフェンリル戦の時になった姿をしリュウトもまた最強形態になっていた
「な・・な・・・」
「息が・・」
「これが・・あの方々の」
後ろを見ると・・周りにいた騎士は失神していたが俺の仲間は誰も失神はしなかった。寧ろ何か憧れの視線をすごく感じる
メイを見てみると・・何かめっちゃ赤くなってる?
後で聞いてみる事にして改めてクズ王に向いた
「テメェが次に俺の女や家族達に手を出すならば・・この国を滅ぼす」
「「・・・」」
「「「「「えっ!?」」」」」
「「「「なっ!」」」」
俺の言葉に誰もが驚くが俺は本気でやる・・クズな野郎は何をやらかすか分からない、経験があるから
クズ王は焦りながら
「こんな事してタダで済むと思うなよ!貴様もその仲間もどうなるかわかっておるのか分からずやどもが!?女1人渡せば済む話をしているのに貴様らは(ガシっ!)ガフゥ」
「お前はまだわかってない様だな?・・その大切な女をお前に渡したくねえからこうして立っているんだろう?」
「俺らの家族を渡すほど俺とダイチは許す筈がないからなぁ。そして何より俺らと事を構えるのはやめた方がいい、それをやって滅んだところもある」
リュウトの言葉を聞きクズ王は更に絶望の顔をした
「お前たちはどうするんだ?」
「「「「「っ!?」」」」」
「勿論お前ら3人も」
「「「えっ!?」」」
「このまま俺たちに付くかこのクズ王に付くかだ」
俺は5人に話、リュウトは残りの3人に話を持ち出した
どちらに付くかを
(さぁ、いろんな決断をさせて来たが・・今回はどうするんだ?・・・まぁもし俺と敵対する様なことがあってもお前らは絶対殺す事はない)
『リュウトも』
『わかってるよ』
リュウトはクスッと笑い俺も笑った
どんな事があろうとも大切なものを守るならば手段を選ばない!
ダイチやリュウトは守る時でも最強にして無敵なのだ・・では次はメイ視点なので
この子は今どう思っているのか・・楽しみだね
後、ライルは赤髪でセインより顔つきは男らしい。セラムは青髪でカッコいい系の顔だ




