始まる前に
セインに連れられ来た場所は冒険者ギルドの訓練場であった
セインからはギルマスに貸し切ってもらったとの事で着いた時にはギルマスそして隣に4人が結界を張っていた
「ギルマス、すまないな急遽用意してもらって」
「いえ、問題ありません。それに私も見たかったのでね、貴方と貴方の友人の戦いを」
ありがたい限りだな、だが贔屓は周りに示しが付かなくなってしまう
「ギルマス、ありがたい限りだし俺が言えた事ではないが贔屓には気をつけてくれよ」
「大丈夫ですよ、私もできる事やできない事はありますがこのくらいなら・・それに貴方は言わば英雄ですよ?尚のこと大丈夫です」
その言葉に笑って返した
「それよりその4人は・・結界を張ってくれる奴らか?」
「えぇ・・多分ですが、あなた方が暴れると訓練場どころかギルドすらも崩壊してしまうと思ったので」
「だったら外でいいのに・・」
「それだと周辺が壊滅する恐れがあると思ったので」
苦笑いして答えるギルマスに俺とリュウトは「「ハハハ」」と笑うしかなかった、メイも声には出さなかったが苦笑いであった
その話をしている時に丁度結界が終わった様だ・・が
「ダイチ・・ありがたい限りだが」
「あぁそうだな・・」
俺が指に魔力を溜めて(パチン!)・・とやった途端
(パリン!!)
「「「「え?」」」」
結界が壊れた・・俺がやったのは魔力を指パッチンの音に魔力を纏わせただけだ
「これはまた・・」
「あの・・師匠、結界を張ってくれた方が白目になってますよ」
「先生・・」
「張ってもらったのは感謝したいけど、今ので壊れるなら俺とリュウトがぶつかった瞬間もうここ一帯は終わるぞ?」
そう言うとリュウトとメイ以外は顔を青くした
「しゃあなしだな・・リュウト!隔離」
「あいよぉ〜」
俺とリュウトは手を挙げて発動させた
「「"隔離結界"」」
そして一瞬で結界を張り直した、それもただの結界ではない物を
「こ、この結界は!?」
「我々が張ったものよりも遥かに・・」
「感じる・・これはただの結界ではない!」
「・・あのお2人と我々4人では天と地の差」
"隔離結界"生物を閉じ込める為に作られた結界だがMPを使えば使うほど頑丈になる使用にアレンジした結界だ。4人の言葉に俺は
「これは俺のアレンジした結界だがアンタらにもこのくらいは出来る筈だぜ?」
「「「「っ!」」」」
「まぁダイチのアレンジは真似するのは難しいが・・アンタらにあったやり方を見つけて極めればいいと俺は思うぜ?」
「「「「っ!!」」」」
俺らがアドバイスをすると正座をしながら神に祈る様な体制をして「ありがとうございます」と言われた
流石に恥ずかしいからやめてほしい、メイは「相も変わらずさすがお二人ですね」と笑っていた
「さぁて!お前たちは観客席の方にいてくれ」
「危ないからな」
そう言ったがギルマスやパムに結界を張っていた4人以外はその場に留まった
「・・?メイはともかくお前たちは本当に危ないぞ?」
「ご主人様とリュウト様の戦いを間近で見てみたいんです!」
「お姉ちゃんと同じく!」
「私も師匠とリュウトさんがどんな戦術や技術を使うのか・・絶対に見逃したくないです」
「わたくしは雷しか使えないけれどもこれを見逃すのは絶対に損になると思います」
「お兄さんやリュウト兄さんの戦い・・楽しみ!」
俺が言うとネモフィとキバナは手をあげてセインとハルティナは目を輝かせていた・・・ハロンはリュウトを兄さん呼びし始めていた
「やっぱダイチは見る目があるよ」
「そうか?」
「あぁ、今までダイチが気に入った奴らを見てきたがその全員がアイツらと同じ目をしている」
俺はいろんな所に行ったからこそ目の前にいるこいつらの様な運命を感じる奴や才能や心の強さなどなどを持っている奴らを・・俺はそいつらの成長や開花を見るのが趣味なのだ
俺とリュウトにメイはいわゆる超越者。人間・獣人・エルフ・魔族・その他の種族にもその枠にある領域がある、その領域をぶち破る言わばリミッターを外す事で超越者の第一歩だ・・まぁメイは超越者だが俺とリュウトはその超越者の部類に多分入らない
今現在のメイよりも俺とリュウトの実力は天と地の差があるからだ
「でもまぁ、アイツらならメイにとはいかないけどあのフェンリルを余裕で倒せるくらいにはなるはずだ」
「そっか・・なら今の俺らの世界を見せてやるか?」
「だな・・よし!お前ら!!」
「「「「「はい!」」」」」
「俺とリュウトの世界を見せてやる!お前たちは今でもこの世界では強者ではあるがそれでも今に満足していない、だろ?」
「「はい!」」
「そうです」
「「勿論!」」
「フフ・・お前たちの高めたい気持ちに敬意を払う、俺たちの戦いを見て何かを掴んでみな!」
そう言い終わり俺は5人の身を守るために
"閻魔オーラ・守護"
"隔離結界"よりも遥かに強固の守りのオーラを5人に付与させた、ハロンがすぐに付与だと気付きメモを取っていた
「可愛がりすぎじゃないか?」
「その方が安全だからな」
「・・・(ジー)」
「「ん?」」
どうしてかメイがこちらを凝視していた
「どうしたんだメイ?」
「・・・どうして私にはかけてくれないんですか?」
「えっ?だって今のお前なら問題ないだろう?」
「っ!」(ぷい!)
メイがムスッとし、顔を逸らした
「ダイチ?仲間はずれされてると思ったんだと思うぞ・・」
「そうかぁ?・・それにしても"神の目"で覗こうとしてもレジストされる、おかしいなぁ?」
(ハァ・・ダイチは気付いてないのかよメイの気持ち)
「んっ?どうしたリュウト?」
「いやなんでもないよ、ほらさっさとメイにやってやれよ」
「・・わかったよ、それにしても"神の目"をレジストするとは・・メイもまた強くなったなぁ」
そして俺はメイに付与をかけて頭を撫でてやったがリュウトはため息を吐いているがなんでだろう?ネモフィとキバナは顔を赤くしていてセインは「?」としていてハルティナとハロンは羨ましい顔をしていた
結界外でギルマスやパムも笑って見ていた
俺は強制的にこの雰囲気を取りやめて俺とリュウトは中央に向かい合った
「それにしても久方ぶりにリュウトとやり合うな、楽しみだ」
「ハハ!俺も楽しくなってきた!・・でもダイチ、実力を見せるのはいいが本気ではやらないよな?」
「そりゃそうだろう?普通に本気でやったらギルドどころか世界が崩壊するだろう?」
「そうだな、まぁ1割2割くらいでも充分だな」
ただ俺は5人に何か掴めるものがあるからやるわけではない、純粋にリュウトとやり合うのが好きだからだ
そう考え終わった瞬間俺とリュウトは闘気と殺気を解放した
5人は尻餅をつき結界外の2人は顔を少し青くしていた、メイは顔を変えなかったが冷や汗をかいていた
俺とリュウトはただただ宿敵との戦いに集中していた
「さぁリュウト!」
「あぁ!ダイチ!」
「「死合いの始まりだぜぇぇ!」」
こうして最強と無敵の戦いが始まった
遂に最強と無敵の衝突が始まりましたね〜
ようやくこの2人のぶつかり合いが書ける・・想像の中でこれを書きたいとずっと思っていたので次の話が楽しみになって来ました
絶対見てくださいねぇ




