複数視点 -この先の可能性-
セイン視点
いきなりレッドデビルサーペントが怯んだ、片目を失っている
後ろを見たら師匠がハロンに何か言っているのを見た、おそらく師匠がやってくれたんだろう
私は絶好の機会だと思い2人に
「一気に攻めるぞ!ネモフィさん!キバナさん!」
「わかりました」
「はい!」
そして私達は総攻撃を始めた
私が聖属性で攻撃をし、キバナさんは両腕を獣化させネモフィさんは精霊の力を行使して捕縛をする・・・いやあれは上位精霊?
ネモフィさんの成長を見て負けられないと思い私は剣を握る力を強くし攻撃を続けた
ダメージが入るが、決定だが生まれないのは厳しい!
私も力を溜めないといけないかもしれない、だが隙を作るにはキバナさんとネモフィさんだけでは危ない
『私がどうにかしないといけない!』と考えていると私の後ろの方から
「セインくん!加勢するよ!」
「え?」
私は驚いた、ハロンがなぜ前線に上がってきたのか
「ハロンダメだ!まだ私達は動けるし、それに君は後方支援だ!前線に上がっては!」
「大丈夫だよ!今まで足手纏いだったけど今なら・・・」
「ハロンが足手纏いな訳が・・・」
「まぁ見てて」
そう言うとハロンは補助をかけた・・・『自分自身』に
私はハロンが何をやっているのか分からなかった、基本の補助は味方にかける物だと思っている。私はそこまで勉強は得意ではないけど基本は大体理解しているつもりだ
ハロンは何を狙っているのか分からなかった、そして彼女が取った行動は
「こっちだよ〜えい!」(ヒューン)
「ギ?」(ごつん!)
「ッ!ギィシャー!」
囮のような動きをしていた・・・私は青ざめた、レッドデビルサーペントはハロンに攻撃を仕掛ける行動をとりカバーに入ろうとしたが
「よっ!」
「ッ!ギィシャー!」
「ほい!とう!まだまだ!」
私は驚いた、サーペントの攻撃を避けている?
『どうして?』が頭から離れない
『基本に囚われているからだセイン』
「っ!・・・師匠?」
確かこれは"念話"だったはず、私の頭に師匠の声が聞こえる
『師匠!ハロンが!』
『大丈夫だ、ハロンは自分自身でやりたい事をやっている』
『え?』
『アイツは自分がいつも後方にいる事が罪悪感を抱いていた、どうしてもみんなの役に立ちたいと言ってな』
『・・・私はいつもハロンに支えられています、支援は勿論いろんな部分を今まで』
『それでもハロンは自分を許せなかったんだ、まぁいきなり囮やるとは思わなかったから後で説教だな』
やはり師匠は何ものにも縛られず己の信念を生きている、かっこいいなぁ
『そんな大した男じゃねえよ』
『いいえ!私の師匠は最高です!」
『煽てても何も出ないぞ?でもありがとな』
『こちらこそです・・・それにしてもハロンはよく避けれているなぁ』
『それはハロンの持っていた物だろうな・・・いつも後ろで見ていたから観察眼がいいんだろう』
ハロンはどんどん強くなっている、負けてられない!
私も常識に囚われず、私は私のやり方で強くなる
ハルティナ視点
わたくしはハロンちゃんの動きを見て自身も強くなれるはずと思った
自然の力とはまた違う私の雷、私の髪の色と同じ紫の雷
わたくしの象徴とも言える雷はフェンリルには効かなかった
どうしたら先生みたいな圧倒的な強さを出に入れる事ができるのかわからない・・・先生は『長く生きている』と言っていたがそう見えない
でも私はそれが本当のように見えてしまう
先生の力はわたくしと比べて天と地の差であるがそれは研鑽を重ねてきたように見えたから
ならば今できる事は何なのか?・・・どうすればあの人のようになれる?・・・分からない、どうしたら
「そんなに悩まないでください」
「・・・メイさん」
頭を悩ませていると、メイさんが話しかけてきた
先生の隣にいる彼女は感情をあまり表に出さない人、わたくしとはあまり釣り合わない性格だと思う。ただ嫌いなわけではないけど、先生とはまた違う不思議な人だ
「私も焦っていた時がありました」
「そうなのですか?」
まだ数日しか面識はないが『完璧にこなす人』だと思っていた、そんな人が焦っていた事があるのが意外でした
「えぇ、私も弱かった時はあります。何もできない自分自身に嫌気を刺していました、ネモフィやキバナのように私にも血の繋がりのない姉がいました」
「姉がいたのですか?」
「・・・いや、そうですね・・・どちらかと言うと妹?でも私の事を引っ張ってくれたりしてくれたので・・・まぁ私には同い年の姉の様な妹の様な人がいます」
メイさんは双子だった様だ、どちらかは分からないけどそんな人がいたんだと思います
「少し話はそれましたが、ダイト様に会うまでは私とその子は何もできない存在で『寒い世界で震えながら』抱き合って生きていきました・・・」
わたくしはネモフィちゃんやキバナちゃんそしてメイさんの話を聞いていると自身はのびのびと生きていたと思う
何不自由もなく、親にも冒険者になりたいと言ったら「命を大切にするのが条件」と言って
わたくしは申し訳なく思いながらメイさんの話を聞いた
「ダイト様は誰にも負ける事はないです、私もあの人の隣に立ちたい」
「メイさんはもう隣にいるのでは?」
「まだまだ遠いいです、だからこそまだ見ないものを見てそれを糧にして強くなるのです」
やはり不思議な人だなと思いました・・・そして誰よりも全力で挑んでいく闘志を見た気がします
ならばわたくしも見習わなければいけないと思う・・・わたくしは考えた
雷をどう操るか
「私が1つアドバイスをしましょう」
「・・・お願いします」
「一言だけ・・・雷は『変幻自在』です」
変幻自在、つまり何にでもなれる・・・・・よし!
「はぁぁぁ!」
私は左腕に雷を惑わせた、これまでの戦いでわたくしは武器だけに雷を纏わせていた
ただこのやり方は自分自身に大きな痛手を喰らうはずと思い、やりはしなかった
だけでハロンちゃんを見てそれができると思った
左腕に纏わせて雷を体中に通し、自分自身を雷にする
「"紫電の羽衣"」
「お見事です」
メイさんは微笑みながら拍手してくれた
「ありがとうございます、では少々行ってきます」
「はい、お気をつけて」
そして私は戦闘に参加した
「喰らいなさい!」
「ギィ!?」
(バリィリリリン!)
「ギシャァァ!」
手でただ触れただけで雷が回る、レッドデビルサーペントは大きく動き避ける様にわたくしから離れた
戦闘に参加した皆さんは驚き、先生は笑っていた
「すごい、ハルティナさん!」
「ハルティナさんもまた、違う戦法を」
ハロンちゃんとセインさんが先に声をかけてくれた
「ハロンちゃんを見てわたくしもうかうかしてられないと思って」
「流石ハルティナさん!」
「まだまだ成長しますよわたくしは!」
ネモフィちゃんとキバナちゃんも近くに来て
「ハルティナさん!お見事です」
「ハルティナさんすごい!」
嬉しくてたまらないです、先生を見たら
(ナデナデ)
「はぅん!」
「よくやった、上出来だ」
先生に撫でてもらうと、何故か変な声が出てしまう・・・あれ?皆さんから嫉妬の目が
とやりとりをしているとレッドデビルサーペントが体制を立て直していた
皆さんが戦闘体制に入り先生は後方に飛んで見学に入った
さぁまだまだわたくしは強くなりますよ!
ナデナデは正義




