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全てを超えた存在 〜彼は何を見るのか〜  作者: チカフジアース
1つ目の世界 イトレーク

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ハロン視点 -新しい-


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ねぇセイン君!」

「どうしたのハロン?」

「私は支援魔法が得意だけど、攻撃が出来そうに無いから私は足手纏いになりそう」

「そんな事はない!、ハロンの支援魔法は私にとっても嬉しいんだよ?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


冒険者になって少し経った頃の事を思い出した、私の支援魔法は役に立っているのだろうかと思っている


補助以外にも回復と守護の力は手に入れたがあまり強いとは言えない


フェンリルとの戦いでも気を失ってしまった、ステータスもレベルが高くなっても精神的な物には働かない


私の補助の中にも"精神力向上"でも発動しなければ無意味だし発動しても本人の実力がなければ意味をなさない


セインくんやハルティナさんもあの時はギリギリ耐えたと言っていた、私は2人よりも弱い


歩きながら考えていたら声がした


「居たぞ!、レッドデビルサーペント」


もう目的地に着いていた、エルフ領に入ってから神秘的な場所はいっぱいあったけどここは別格だった


心が落ち着き鳥の声が自然と聞こえる様な場所、そして太陽の光が湖の水を反射し更に美しく見えた


だけどそこにいてはいけない物がいた・・・『レッドデビルサーペント』


体長は人が15人くらいだと思うが人1人分くらい太さがある、名前の通り赤黒い色をした表皮、黄色い眼光はどんな獲物を見逃さない様な目、牙は一体どれだけの獲物を苦しめたか分からないほどに鋭かった


みんな緊張が表れている、私もその中の1人


集中して私は全員に"守護"と"補助 (身体強化)"を使いみんなを強化した


そしてセインくんとキバナちゃんが突撃し、後ろからネモフィちゃんがフォローに入る


ハルティナさんは雷魔法を準備する・・・私は一番後ろで支援が切れない様にしていた


「このままでいいのかな・・・」


口に出てしまう、ハルティナさんは魔法に集中していたから気づいていない


声に出たけどよかった、聞かれてなくて・・・あの人も遠くにいるから大丈夫なはず


「何がよかったんだ?」

「ひゃあ!」


『お兄さん!!どうしてここに?』と言葉を出さない様にして心で叫んだ


「そりゃ、気にはしていたからな」

「っ!?」


『そうだった!お兄さんは頭の中を読めるんだった!』と考えて私はガクリと体を落としていた、お兄さんは笑いながら


「お前に少し俺流のアドバイスをしようと思ってな」

「・・でもお兄さんはこの討伐には・・・」

「確かに今回は俺が討伐をしない、だがアドバイスや支援なら問題ないだろ?」


優しい笑顔を向けてきた


顔が赤くなってしまう・・・いけないいけない、何考えているの〜・・・でも撫で撫でしてほしいなぁ


私は煩悩に埋められていた


「撫でるのはいいが、まずはアイツの討伐だぜ」

「あっ!」


そして私は戦っている方を見ると、みんな苦戦していた


回復をしようとするが、射程が足りない・・・


魔法の中で回復は射程が一番短い、人によっても変わるけれど私は人2人分近づかないといけない


今の位置だとハルティナさんは射程内だけど、他の3人は射程外・・・セインくんの"聖能力向上"には自然回復があるがそれも微々たる物、キバナちゃんとネモフィちゃんは勿論持ってない


「なら近づかないといけないな」

「・・・心を読むのはいいですが恥ずかしいですよ、お兄さん」


乙女の考えを読まれるのは恥ずかしい物です・・・ただ今はそんな事言っている場合じゃないから切り替えよう


「それより、アドバイスをください!」

「・・・いいけど、自分でそれを見つけなくていいのか?」


確かにこう言う場合は自分で突破口を見つける物だけど、今の私では・・・


「考えてみろ、今何を悩んでいる?」


今悩んでいる事・・・私の弱さ


「何で弱い?」


私がいつも後方役、決定的なダメージも与えることができない・・・だから弱いんです


「それはお前の弱さではない、もっと考えてみな?お前にできる事を」


私が今できる事・・・それは!


「 私も戦闘に加わって回復と攻撃をして、みんなを助けたい!」

「えっ?!」

「ならやってみようぜ」


大きく声に出したからハルティナさんが驚き、お兄さんはやってみようと言ってくれた


「待ってください先生、ハロンちゃんは全ての能力が支援系統ですよ?」


確かに私もそう思ったが、お兄さんは秘策があるのかもしれないと思った


「何で支援系が前に出ちゃいけないんだ?」

「「えっ?」」

「支援をする、つまり前に出ようが後ろにいようが支援はできるわけだしな」


私とハルティナさんは目が点になっていたと思う、お兄さんが普通の考えを持ち合わせていないからだ


「じゃあお兄さん、私が前に出たとしてどうしたら私が言った事ができますか?」

「いいかハロン・・・ハルティナも覚えておけよ?」

「「はい」」

「まずお前たちに質問だが、お前たちの武器はどれだ?」


いきなりの質問に戸惑ったが、ハルティナさんと私は自分の持っている杖を出した


「それだけか?」

「えっと、一応予備の短剣はありますが合わせてこのくらいです先生」

「私も同じです」

「・・・そうか」


お兄さんは「そうか」と言った時地面に転がっている石を取り


「覚えておけ、『戦闘が始まったら自分の近くにある物全てが武器となる』」

「「全てが武器?」」

「そうだ、例えばこの石も武器だ。これを相手にめがけて投げれば・・・よっ!」

(ヒューン・・・グチ!)

『キシャー!』


お兄さんが投げた石はレッドデビルサーペントの片目に直撃した・・・ここからかなり離れているのにも関わらず


セインくん達は何が起きたか分からなかった様だが攻めに入っていた


「どんな物でも使い方次第で戦況は変わってくる、例えばお前の補助を自分にかけた事あるか?」

「っ!」


そう言えばない・・・自分自身で試した事がなかった


「使ってみ?」

「はい!"補助 (身体強化)"・・・すごい!軽くなった!」


体が軽くなりいつもより速く走れる、これだったら


「勿論魔物も攻撃してくるから、そこはおいおい避ける方法を学んでいこうな」

「はい!」

「それじゃあ改めて、今さっきの自分より強くなった力を試して来い・・サポートはしてやるから思う存分やってきな我が妹よ!」

「っ!はい!!」


我が妹と言われてとても嬉しかった、この戦いが終わったら絶対頭を撫でてもらう!


私は前線に出た、慣れないけどやってみる!



この調子だと第一部エピソードが100以上いくかも!?・・・まぁそれはそれでいいかな笑


そしてもし読み返しをしている方がいればの話ですが、もしいたら修正を小刻みで入れていると思います。自分も読み返しやこの時なんて言ったけ?とかがあり過去を振り返る時がありますのでその時に追加したストーリーがあったりしますのでぜひ見てください

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