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スキル【ダンジョンショップ】で一獲千金! 〜地獄の沙汰も金次第で元の世界への帰還を目指す〜  作者: 瞬間移動


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第29話 《武器屋》オープン!


ちっ…こいつ俺よりレベルが高いのか?

全くステータスが見えて来ねぇ。


唯一見えたのが現在MPが292ってことだけか。

情報としてはしけてやがる。


そう思えばいきなりでかい声あげたり人の得物はなんだと聞いてきたり全く脈絡がない。

なんなんだ?一体。


コウはがしがしと頭を掻いたかと思うと今度はあーとかうーとか言い始めた。

今度はなんなんだよ?


「スヴェンさん!武器替えませんか?」

「…は?」



―――


こんないいユニークスキル持ってるのに勿体なさすぎるだろ!

俺は当初の予定とは違うが《武器屋》を開店させることに決めた!


『コウ様、《武器屋》は消費MPが200と少なくはありますが品揃えや品質を上げないと大した武器がありません。また3以上上げる場合は魔石も必要となります。』


そうなんだよね。

これが厄介だった。


ナビさん、Cランクの冒険者が満足できる弓や矢が売りに出るためにはどれくらいレベルを上げればいい?


『はい。《武器屋》を開店させ、品揃えは3、品質は4まで上げれば問題無いかと思います。もし矢を多めに用意しようとするのでしたら在庫数のレベルを2まであげてください。もしそれ以上レベルを上げるようでしたら先に店舗の広さのレベルを上げてください。』


ふむふむ…。

あれ、俺お金足りるかな…?


『先に金払わせりゃ良かったのによー。』

『開店にMP200、品揃えレベル3まででMP500と魔石5、品質レベル4まででMP1000と魔石10、在庫数レベル2に上げてMP100、店舗の広さレベル2に上げてMP1000の合計消費2800と魔石15になります。』


はい無理でしたー!!

お金が足りません!!

あと金貨18枚も足りないでやんの!!


「くっ…金さえあれば…。」

「金?ああ、そう言えば忘れていたがカイルからお前宛に金を預かってるぞ。」


なんですとー!?

そんなタイムリーな事があっていいのか!

カイルさん、今度会う時まで預かってくれていればいいのになんて律儀なんだ。

まあ何故こんなに前科の多い人に任せたんだって不安はあるけども。

ちょろまかしてないよね?


「前回の追加報酬分と迷いの森での雑魚討伐時の金、合わせて金貨42枚と銀貨7枚だそうだ。ほら、これが証拠な。」


スヴェンさんは金貨の入った革袋を俺に手渡すと上着から何かを取り出して俺に見せた。


「こ、これスマホ!?」

「すま、ほ…?なんだそれ?ギルドカードだよ。」


いやいやこれどう見てもスマホでしょ!?

この世界のギルドカードってスマホなの?


「ここの履歴にカイルからこの金額を預かったって書いてあるだろ?ギルドカードは偽造や不正が出来ないんだ。俺に信頼がなくてもこれで信じるだろう?」


そんなシステムがあるとは知らなかった…。


確かにカイルさんが俺宛に42万7千リルを渡すようにスヴェンさんに依頼してる。


「受け取ったら俺のギルドカードのここに指を置いて魔力を流してくれ。それで受領完了になるしカイルにも伝わるからな。」


ほぇー、便利。

ポチッとな。


んふふ、これで《武器屋》がオープンしちゃうぞ!

よし、金貨26枚を消費してMP2600を購入!

それでさっきの通りにレベルを上げて、魔石も水の魔石を15個投入!


ボカン!!


奥の方でものすごい音がした。

《雑貨屋》の隣、あ、階段の隣かな?


たららたったー!

あ、こっちも音したよ!

レベルアップしたのな。


「なんだ今の音は?」

「まーまー!良いところですよ!行きましょ、スヴェンさん!」


ふふふ、んでもってたんまり買ってもらおう。



―――


「おいおい、なんだこれ?」


コウに案内されたのはどう見ても武器屋だった。

剣、斧、槍、弓、杖、鞭…多種多様な品揃えで、中々質も良さそうな。

この鋼で出来ているであろう片刃の剣なんか実に好みだ。


森の中で転移させられたと思ったら食堂やらバーカウンターやらあるとは思ったがまさか武器まで売っているとは。


「それでですね!スヴェンさんにオススメなのはこれです!」


コウがちゃっちゃらーとかなんとか言いながら取り出したのは青紫色の弓だった。

町の武器屋やギルドでも見たことねえ代物だな。


「あ?弓?俺は使ったことねぇぞ。」

「え!そうなんですか…うわ、勿体なっ…!」


なんだその態度は。

俺が弓使ったこと無いのがそんなに悪いのかよ?


「とりあえずちょっと持ってみましょうか、はい。どうぞー。」


なにがとりあえずなのかよくわからん。

持てばいいのか?


「どうです?どう?」


何か期待するようにこっちを見られても困るんだが…。


「まー、悪く無いんじゃねぇか?これ素材は何で出来てるんだ?」

「えーと………、あートレントだそうですよ。フィアートレント!」


あのクソ厄介な害悪大木の魔物か。

どおりで良くしなるわけだ。


「スヴェンさんは絶対この弓が似合うとおもうんだけどなー!」

「なんでだよ。だから俺は弓なんか使ったこと…。」


無いんだが…。

何故かこいつの言うとおりこの弓は俺に合う気がする。

使ったこともない武器に散財するなんざ勿体ねえ。

それならさっきの鋼の剣を買いたいんだが。


「……しかし弓なんざ矢が無けりゃあ意味無いからな。矢は嵩張るし消耗率も激しいから俺には合わねーよ。」


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