第21話 《衣料店》オープン
いやー、今日は戦いばっかりで疲れたけど大金が手に入ったから新しくお店を開いちゃおうかな!
本当は明日でも良かったんだけどそうも言ってられない状況なんだよね!
うん、着替えが欲しいんだよ!!
俺昨日着の身着のまま異世界転移したからTシャツ&デニムパンツなんだよ!!
下着も変えてないし!
今日の戦いで爆風とか瓦礫であちこち服がボロボロ!
靴下もドロドロ!
こんな状況で風呂入って寝るとか勘弁してほしい!
ということでね。
ナビさん、《衣料店》は消費MPいくつかな?
『はい。《衣料店》の開店は400MPになります。先日話していた《宿屋》のオプションであるランドリーの設置はいかが致しますか?』
そうだ!ランドリーも欲しい!
そっちの消費MPも教えて。
『はい。ランドリーの設置は消費MP100になります。』
乾燥機付き?
『はい。《宿屋》の品質レベルが4ですので布団も乾燥できるものになります。また靴専用乾燥機も設置されます。』
ありがたい!!
靴もドロドロで洗いたかったんだよ!
そしたら金貨5枚を【地獄の沙汰も金次第】のスキルでMPに変換!
〈MP2→MP502〉
【ダンジョンショップ】で《衣料店》を開店&《宿屋》のオプションでランドリーを設置!
〈MP502→MP2〉
たららたったー!
お!レベルアップか!
確かオーナールームの快適さが上がる予定だったよな!
こっちも楽しみだぜー!
ゴトン!!
ふぁ!?
急にデカい音がして《雑貨屋》の隣に階段が降りてきた。
《衣料店》は2階になるのかな?
大きい音で気付いたのか食堂からフランソワさんとフィアさんが顔を覗かせた。
「コウ!今度は何が出来たの?」
「ふふ、私たちも見せてもらっていいかしら?」
ちょうどいい!女性の方が服が必要だろうし色々と見てもらおう!
―――
一応カイルさんとジェイクさんにも声をかけたんだけど片方は寝落ちで片方は酒を飲みたいんだと。
今日はセルフサービスなんで好きにしてください。
俺は2人の女性を2階の《衣料店》へとエスコートすることにする。
まだレベルを上げていない《衣料店》だからコンビニくらいの広さだけど、男性用女性用の衣類が綺麗に並べられていた。
「あー!服だー!」
「まあ下着も売っているのですね!」
あ、女性が下着を選ぶところにいるのはまずいよな。
「すいません、ちょっと待ってもらえます?」
俺は2人に断ってから、
ナビさん、店員さんっていうか女性のお客さんの相手をしてくれるスタッフって用意できる?
『はい。人ではありませんが、会話、商品説明可能な自動人形を用意できます。』
助かるー!
昨日も女性陣にお風呂の話する時とか困ったんだよ!
あとトイレの使い方とかね、うん。
『【ダンジョンショップ】のオプションからスキル《人員配置》を取得してください。レベルに応じてスタッフ自動人形の数が増え、複雑な応対も可能となります。消費MPは200です。』
高いけどこれは必須だな。
今後色んなお客さんに来てもらうのに俺だけじゃ応対できないもん。
あとはせっかくだから《衣料店》の品揃えと品質の両方を上げてみたいんだけど3くらいまであげたらどうなるかな?
『そうですね。そのレベルでしたら町人から冒険者まで各種幅広い方々向けの品を高品質なレベルでご用意できるかと思います。ですが店舗の広さが足りなくなりますのでそちらも考慮いただきたいと思います。』
えーと、そしたら品揃え、品質、店の広さのレベルを全部3まで上げるか。
ここまでやると消費MPはいくらかな?
『はい。消費MPは3300になります。』
あれ!?思ったより高い!?
『コウ様、店の広さのレベルを1つ上げると1000ですが2つ上げると2500になります。』
あー、ここが高いのか!
そう言えば《雑貨屋》も《宿屋》も店の広さのレベルを1つ上げるのに1000MP要求されたから出来なかったんだよな。
そしたら今回は1だけ上げよう。
金貨18枚でMPを買って、《人員配置》、《衣料店》の品揃えと品質を3まで、店の広さのレベルを1上げる!
ピカッ!と辺りが光って眩しさに目を瞑っている間に、なんとびっくり!
お店の内装がガラリと変わっていた。
さっきまでの品揃えに比べると彩り豊かでデザインもシンプルから気合の入ったデートに着ていけそうなものまで多種多様だった。
店の規模もぐんと広くなってコンビニ✕4くらいか?
何平米とか言われてもわからん。
あと下の階の《雑貨屋》の方が狭いんだけどどうなってんのかね?
「ちょっとちょっと!?なにこれすっごーい!!」
「あらあら…凄すぎて…。あら、このスカート素敵ですね。」
いや本当にどういう仕組なのか俺にもよくわからないですけど、凄いですよねぇ?
まあそれはさておいて俺も自分の着替えを見繕いますかねー!
パンツと靴下は多めに用意しよう。
「いらっしゃいませ、オーナー。こちらは綿で出来た比較的ゆったりとした作りのものになります。」
おお!マジでスタッフがいる!
もっとマネキンっぽいかと思ったけどそんな作り物っぽくはないな。
身体が関節球体人形だけど顔周りは人間っぽい。
ちなみに黒髪ロングのメイドさん人形だ。
可愛い!!
「俺は大丈夫だから女性陣についてあげてくれる?俺じゃセクハラになっちゃうから。」
「承りました。」
「え?え?機械人間!?はじめて見たよ!」
フィアさんが興奮気味にメイドさん人形を見る。
俺もここまで人間みたいなロボットとかは見たことないなー。
「いらっしゃいませ、お客様。あ、」
フランソワさんがメイドさん人形の髪の一房を指で梳く。
するりと長い黒髪が流れた。
「あらあら、綺麗な髪ね。本物の女の子みたいだわ。」
「あ、ありがとうございます。」
「あのね、私下着が欲しいのだけど一緒に見てもらえるかしら?」
「畏まりました、お嬢様。」
なんかお耽美な関係になってないか??
彼氏さんよ、寝落ちしてる暇ないぞ。
「あたしは羽織るものでもみてよーっと。」
フィアさんはこういう時全く動じないのさすがだな。




