第2話 ナビゲーター
背後から声がした。
合成音声のような機械的な声だ。
恐る恐る振り返るとそこに居たのは宙に浮かぶ光る球体だった。
「うひぃ!!」
『落ち着いてください。私は貴方に危害を加える存在ではありません。』
光る球体はチカチカと発光したかと思うとすーっと音もなく俺の目の前に移動した。
あ、なんかほのかに温かい。
生き物なのかな?
『私は貴方をナビゲートするために神から遣わされたものです。』
「あ、それはそれはご丁寧にどうも。」
良かったー。
神様に見捨てられてなかったようだ。
それに言葉もわかるし、【異世界言語】は必要無い世界なのかな?
「私は【異世界言語】を取得しております。コウ様の耳には理解可能な言語として届くと思われますが、該当する言葉が存在しない場合翻訳が適切化されないこともあります。ご了承くださいませ。」
「おお、了解。神様に遣わされたってことは、ここに飛ばされたりスキルゲットしたのは神様の思し召しってこと?」
『はい。その認識で結構です。』
「そうなのか、それで俺はこれからどうすれば」
ビビィーーー!!
耳をつんざくけたたましい警報音が辺りに響く。
それをあげたのは目の前の光る球体だった。
光りもさっきまで白だったのに赤くなってるしこれヤバイ展開?
「な、なに突然!!」
『警告。魔物が貴方を狙っています。』
「ま、魔物!?」
ざわざわと木々が揺れ、鳥が騒ぎ始めた。
周囲に獣臭が立ち込めてくる。
何かがいて俺は囲まれてる…?
「どうすれば…!俺戦えないぞ!」
自慢では無いが学力も体力も平々凡々、出来なくも無いが出来るわけでもないそれが俺だ
『コウ様、スキルを発動してください。』
「お、どうするんだ?」
『復唱してください。《ゲートオープン》』
「わ、わかった!《ゲートオープン》!!」
そして、
次の瞬間にはもう俺は、
「今度はどこだよ!!」
どこかの部屋にいた。




