第18話 誰かの声
【大爆発】のダメージを受けないと言ってもめちゃくちゃ熱かったしすげぇ怖かった。
ここまでやったんだからもうアルラウネは倒せただろう!
爆心地だったのでアルラウネの残骸と辺りの崩れた岩に軽い生き埋めにあった。
生の実感に雄叫びを上げながら地上に這い出てみると、何故か放心状態のカイルさんがいた。
「生きて、いたのか…。」
「あ、はい。無事です!」
「良かった…。」
ああ、なんかカイルさんめっちゃ虚脱してるし。
ご心配おかけしました。
マジで。
『まだです!』『後ろだ!!』
「え!」
残骸だと思われた山から黒焦げになったアルラウネが起き上がった。
蔓のほとんどを炎で消失しながらいまだ蠢いていたのだ。
うぐ、だが、うごだか苦しげに言ってるから確実にダメージは与えられた筈なんだが決定打にはならなかったようだ。
「貴様ぁ…!!そろそろ…死んでおけ!!!」
カイルさんがイケメンらしからぬ凶暴で獰猛な顔をして長剣を構えながら走り出した。
ヤバい!カイルさんはまだ体調万全じゃないはずだし、あの攻撃を受けてもアルラウネはまだ動いている。
金貨はもう無い。
お金はあと銀貨6枚だ。
「カイルさん!!」
「うおおおおお!!!!」
カイルさんがアルラウネの頭上から長剣を振り下ろす。
それに対してアルラウネも生き残った蔓でカイルさんに抵抗しようとしている。
まずい!
あれじゃあ相討ちになる!
何かないか、何か!!
❈❈❈
お、ンセi2ん、sき
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『「音声認識!銀貨5枚を消費して、スキル【ハイブースト】を剣士カイルへ!!」』
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スキル【ハイブースト】
2秒間(違う5秒だ)、カイルの攻撃力を50%(足りない300%だ)上昇させる??
ENTER
5秒間、カイルの攻撃力を300%上昇させる
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アルラウネは蔓ごとカイルさんの長剣に一刀両断された。
アルラウネの巨体が2つに分かたれ、そのまま地響きを立てながら転がったのも束の間のこと。
瞬きする間に赤い光となって空に消えた。
そして金貨の雨が降ってきた。
「これアルラウネの持っていたお金…って痛っ!?」
『コウ様、【絶対回避】の効果時間の終了です。』
はぁー、さすがにこれだけ強かった魔物だしたんまり金持ってるなー。
金の雨に降られて痛がるなんて人生の中で中々体験しないだろう。
「コウ君!さっき俺に強化系の魔法をかけただろう!【大爆発】も使っていたし魔力は大丈夫なのか!?」
「え?あれ?…はい、俺カイルさんに【ハイブースト】かけて…?」
んん?
なんか変だな。
俺なんであの時とっさにそんな判断が出来たんだ?
誰か俺以外の声がした気がするけど。
あの声、誰だ??




