第五話-懐疑の会議-
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クレープス・エクリクシ…五年前に世界を恐怖に陥れて、甚大な被害を与えた事件であり、リヒトの心に刺さったままの楔…
「あぁ…それは…少し前のあたしだったら来てなかったかもしれねぇな…」
「うん…あれは私にとっても…辛いことだし、思い出したくもなかったよ…」
「あぁ…でもあたしたちは、ちゃんと今を直視しなきゃいけねぇ。あいつのためにも、な。」
「……」
リンダがレオンをじっと見つめる…
「あぁ?何だよ、リンダ」
「いや…レオンちゃんも変わったなって。」
「そうか?」
「うん、あの頃とは全然…」
「ふぅん…」
そして一行は大きな扉の前に着いた。
「じゃあ…入るよ。」
「ああ」
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扉を開けて中に入ると、
そこには10数名の人々が座っていた。
どうやら、研究職や、教師以外にも、騎士団から来ている者がいるらしい。
三人は、空いている席へと座り、会議が始まるのを待った。
「…おい、リヒト、大丈夫か?顔色が悪いぞ。」
「大丈夫ですよ、師匠。少し昔のことを思い出してしまっていただけです。」
「そう…か、辛かったら言えよ。」
「…はい」
そうして待っていると…豪華な服を着た男が会議室へと入ってきた
「ふむ…全員そろっているようですね、それでは…会議を始めましょう。
リンダ、彼らに資料を」
「はい、学長。」
どうやら、先ほど入ってきた男はこの学院の学長のようだ。
着席している人々へ資料が届けられ、リンダから会議の説明が行われる
「今回は…クレープス・エクリクシと、現状について、会議を行いたいと思っております。」
「具体的に言いますと…クレープス・エクリクシは、近頃、再び起こる可能性がある…ということです。」
会議室内がざわめく…その中、一人の男…騎士団の甲冑を着た男が手を挙げる
「俺は、エスコルタ騎士団の団長、フォート・アグリンドだ、教師殿…その話に根拠はあるのか?」
「えぇ…私たちは、クレープス・エクリクシについて調べていたところ、エクリクシが発生する数ヶ月前から、本来人が寄りつかない場所にクレープスが複数発生している…という記録を多数見つけることができました。また、エクリクシ時には、その記録された地点からクレープスが大量出現した…という記録もあります。」
「そして最近…それと同じ不可解なクレープスの出現が各地で報告されています。」
「そしてもう一つ…ご存知の通り、クレープスというのは普通、人が変異する者であって、そもそも人がいなければ発生しません。」
「そこから私たちが導き出した結論…それは、」
「クレープス・エクリクシは何者かが人為的に引き起こしたものである…ということです。」
会議室に動揺が走る
「私たちは戦わなければいけません…強大な何かと」
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「なる…ほど…」
団長が呟き、暫くの沈黙が訪れる
「それで?あたしらは何をすれば良いんだ?」
レオンの声が静寂を破る
「ここからは私が話しましょう…ご存知の方も多いとは思いますが、一応、私の名前はライル・エンシール、この学院の学長です。以後、お見知り置きを。」
学長が丁寧にお辞儀をする
「さて、それでは本題に戻りましょう。
皆様には、この国の各所にそれぞれ行ってもらい、調査をしてもらいたいのです。」
「もちろん、危険が及ぶ可能性もあるため、辞退してもらっても構いません。」
「辞退をする方は、今、挙手を。」
会議室の中に動きはない。
「誰も…辞退する者はいないようですね、皆様、本当に…ありがとうございます。」
「それでは、調査の配置を決めましょう。」
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「それじゃあ、あたしたちはエスクロ湿原の調査だな」
「わかりました…それでは、レオン様とリヒト様はエスクロ湿原へ、エスコルタ騎士団の皆様は、東のイリューシステラ国境周辺を手分けして調査、そして我々教師は南側を担当ということでよろしいでしょうか。」
「あぁ、我々騎士団に異論はない。」
他にも異論がある者はいないようだ。
「それでは…私たちの国を救うために…全力を尽くしましょう」
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-座標取得、失敗…
暗き、荒廃した土地の中、一人の人間が佇んでいる
「嗚呼…嗚呼、我が子らよ!狂い、蹂躙し、世界を破壊し尽くしなさい!」
狂気の声が空を震わせる
「そして!最後は…私が………あはっ!あはははははっ!あはははははははっ!!!」
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狂気が押し寄せ、激動の時代が始まる
狂気っ…それは悪夢…!




