第四十四話-第二試合-
第一試合が終わり、リヒトの出番が暫くなくなる頃、
「こっち…だっけな。」
レオン達が居る観覧席へと向かっていた
「———あ!新人君だ〜!こっちこっち!」
ローレルが遠くから手招きしている
「良くやったな、リヒト。」
座るなりレオンから褒められ、嬉しい
「かっこよかったです……リヒト先輩!」
ナリアにも、褒められる
まだ一試合目なので少し大袈裟な気もするが、嬉しいものは嬉しかった
「ところで、第二試合まで、後どれくらいですか?」
「もう、始まるぞ。」
『それでは!準備が整いましたので、第二試合に参りたいと思います!
第二試合! [辻斬]ガイルド・エルトス VS [粘性]スリル・スライル…………試合……開始です!!』
開始の合図と共にスライルが動き出す
だが、ガイルドは目を瞑り、動かない
しかも、素手である
「ハッ!俺の勝ちだよ馬鹿野郎!」
スライルから大量の粘性の液体が噴出される
呑み込まれてしまえば、瞬時に窒息し、意識を失うだろう
「じゃあな。」
スライルが勝ちを宣言する
「愚か、だな。」
ガイルドがそう、言った
粘性の液体が切断される
「あ?」
ガイルドは何も、持っていない
(何だ?今こいつは何を——————否、)
「攻め続ければいずれ倒れるだろ。」
スライルが粘性の液体を体に纏い、再び襲いかかる
その時、ガイルドが素手を構えた気がした
「だから、愚かだと言ったのだ。」
ガイルドの右腕が、粘性の装甲ごと切り落とされ、血が吹き出す
そうして第二試合は、呆気なく終わった
——————
「あのガイルドという男が…僕の次の相手ですか……」
試合が終わり、リヒトが次なる敵の分析を開始する
「あいつ……強いな。」
ガイルドは一見何も持っていない様に見えた。そして、それがもし技巧などで隠しているとしても、剣術の腕は粘性の装甲を斬ったからには、かなり高いとも思える
「随分と手強そうですね………そういえば、次はレオンさんの番じゃないですか?」
「あぁ、そうだ。観覧席から応援していてくれ。」
そう言ってレオンが席を立ち、控え室へと向かおうとする
「師匠。心配はしてませんけど、勝ってくださいね!」
「———あぁ、当たり前だろ。」
——————
『第二試合は少し短い試合になってしまいましたが、気を取り直して!第三試合といきましょう!
第三試合は、[猛虎]レオン・ヘルツ VS 炎嬰のパイロ!
炎嬰のパイロ選手は、前回に引き続きの出場となります!
果たして初参加の[猛虎]レオン・ヘルツ選手はどう立ち向かうのでしょうか!』
一瞬の、静けさ
『それでは、第三試合…開始です——————!』
激熱の試合が始まる




