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旧・夢幻のアルデモース  作者: KANAR1024
第二章-狂気は夢に沈みゆく虚星なり-
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第三十三話-錆びついた鎖-

投稿頻度落ちてます

「皆さん…本当にありがとうございました!!!」

墓守が感謝の言葉を贈る


「いえいえ、依頼されたことは必ず遂行する。が傭兵団のルールですから。」

墓守から報酬を受け取り、傭兵達はグルーゼリヒスを去る




———「あっ、あのっ!」


王都への帰り道、ナリアがリヒトに声を掛ける

「リヒトさん、いや———リヒト先輩!あの時、私を守ってくださって、本当に、ありがとうございます!」


リヒトは少し黙った後、

「僕は…君の新人研修の担当者だからね、守るのは当然だよ。」


「——————」

ナリアの動きが少し固まる


「これから…少しの間かもしれないけど、宜しく。」

「———っはい!」





リヒトは気づいていない———

リヒトの行動が、ナリアの心の氷を溶かしてしまったことを




——————


「皆さん、お疲れ様でした。」

傭兵達が、傭兵団本部に帰ってくる


「それでは、報酬の分配を行います。」

傭兵達一人一人に報酬が渡されてゆく


「…なんか少なくねぇか?」

一人の男が、声を上げる


「今回は、負担が大きかった方ほど、報酬が多くなっていますので、リヒト様や、ナリア様の報酬の割合が特に多くなっております。」


「成程な…」



—報酬を受け取った傭兵達が部屋を出て行き、応接室の中にはセリーナ、リヒト、ナリアが残される

「はぁ…疲れたわね…」

仕事モードを終えたセリーナがため息を吐く


「リヒト君、今回の依頼、受けてくれて助かったわ。」

「いえ、グルーゼリヒスに眠る人々を、守りたかっただけですよ。」


「それと、ナリアちゃんの新人研修、良くやってくれたわ。これからもしばらくの間、宜しく頼むわね。」

「了解しました。」


話し終えたリヒトとナリアが、応接室を出る

すると———


「あれ?新人君だ〜!」

「あぁ、リヒト君、久しぶりだな。調子はどうだ?」


「あれ?イスタールさんとローレルさんじゃないですか、用事は終わったんですか?」


イスタールとローレルは、リヒトがグルーゼリヒスに行く数日前から、用事で傭兵団本部にいなかった


「終わった…って言っていいのかな?」

「まぁ、()()()()()()自体は見つからなかったが、手掛かりは見つかったからな、成功とは言えるだろう。」


じっと、イスタールがリヒトを見る


「…」

イスタールが少し思案する


「…リヒト君、少し来てくれるかな。見せたいものがあるんだ。あぁ…君にも来てもらおう。」

どうやらイスタールはリヒトとナリアを何処かに招待するらしい


「こっちだ。」

傭兵団本部の隠し扉の下…地下には大きな金庫があった


「開けるぞ、」


金庫に鍵が差し込まれ、ギギギギとゆっくり厳重な扉が開く


「これ、は…」

中には、一つの謎の物体があった

()()は錆びた鎖に縛られ、六つの鍵穴があるようだ

そのうちの二つには、既に鍵が刺さっている


「実は、()()がこの傭兵団を立ち上げた理由なんだよ。」


イスタールが()()を手に取る


「これは、俺の一族に代々引き継がれてきた、カラシスタ(生を臨む者)と呼ばれている()()だ。

それと、六つの鍵を集め、これを解放することも一族の使命として、引き継がれている。

だが、数百年の間、一族は鍵を探し続けていたが、鍵は二本しか見つからなかった。

そして、今は俺の番だ。」


話し終えたイスタールが元の場所にそれ(カラシスタ)を戻す


「そこで、だ。

君達にも、鍵を探す手伝いをしてもらいたい。もちろん、報酬は払う。」


「勿論、手伝います。ですが、何故僕たちなんですか?」


「それは…()()()()()からだよ。」

そう言ってイスタールがローレルの方を見る


「私の技巧だね!私の技巧は、その人の危険度を測ることができるの〜!」


「それで、君たちが傭兵団の中だと、一番信用できるってことだ。」


「なるほど…」



「それで———鍵の手掛かりっていうのは、どんなものだったんですか?」


「リヒト君は、武術国家アルディエストを知っているか?」


「えぇ勿論、エクスロ湿原の先にある武術が発展している国…ですよね?」


「あぁ、実はそこの武闘大会の優勝賞品の副賞が、鍵らしい。」


「えっとつまり…僕達で武闘大会に出て優勝しろ…ということですか?」


「あぁ、だが、俺は傭兵団のリーダーとして、顔が割れている。

大会に出てしまえば、何かと警戒されてしまうだろう。

だから、俺は出ることが出来ない。」


「そう…ですか…」


「あっ!私は行けるよ〜!」

ローレルが手を挙げて返事をする


「それじゃあ君たち、頼んだ———」

「———あっあの!」


今まで押し黙っていたナリアが声を上げる

「本当に…私なんかが参加しても、いいんでしょうか…?」

それは、率直な疑問

だが、


「大丈夫さ、君には、信用と、()()がある。」

「才能…ですか?」


「うん!これは技巧じゃないけど…君と入団試験をした時に、感じたんだよ!この子は強くなる…ってね!」

ナリアの疑問にローレルが答える


「———それじゃあ君たち、宜しく頼むぞ。」



そうして、リヒト達は武術国家アルディエストへと向かう事となった


——————








イスタールが、金庫の鍵を閉め、部屋を出て行く


———パキッ  パキパキッ


誰も居なくなった部屋の中に、異音が響く


鍵が六本揃う時、一体何が起こるのだろうか———




おぉっ、また謎のアイテムが出てきたぞ〜

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