第二十八話-騎士団の勤め-
騎士団の勤めは、二つある
一つ、国を防衛すること
二つ、悪人をつかまえ、調査をすること
そしてこれは、後者に関する出来事———
「———大人しくしろ。」
「邪魔しやがって…!あのクソ女…!」
誘拐犯を捕まえ、尋問室に連行する
「何で、あんな事をした?」
「あぁ?金のためだよ。」
ハスタ、というらしい男が答える
「そうか…で、何処に売るんだ?」
「いやぁ?それだけは言えねぇな。」
「そうか…ところで、ノルマをこなせなかったら殺されると言っていたな?
商売相手は、組織なのか?」
「だから、言えねぇって———」
———ポキッ
尋問官が、男の指を折る
「っってぇ何しやがる!!!」
「おいお前、あまり舐めた口をきくなよ?犯罪者が。」
男を睨みつける
「ってめぇ…!」
「さっさと吐け、一本ずつ折るぞ。」
「いくら俺を痛めつけようが、言わねぇよ…!」
「そうか、それなら。」
尋問官が男の指を全て折る
「っつ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「どうだ?吐く気分になったか?」
「っ、ならねぇよ…!」
「そうか…案外口は硬いんだな。まあいい、今日の尋問はこれで終わりだ。牢屋に連行させてもらう。」
そう言って尋問官は男を牢屋に運ぶ
牢屋の鍵を閉めた後、フォートと出会う
「どうだ?あいつは、何か吐いたか?」
「いいえ、あの男も何も吐きませんでした。」
「そうか…そろそろ、組織の痕跡を掴めると思ったんだがな…」
今月、既に三回の誘拐事件が発生している。そして、全て子供を狙いとしたものである。
「明日、もう一度尋問を頼む。」
「了解です…殺さないように気をつけますね。」
◻︎その日の夜
「はぁ、何で俺がこんな目に遭わなきゃいけねぇんだ…」
牢屋の中で誘拐犯の男が嘆く
ふと、異変を感じる
男がいる牢屋の周りに、複数の牢屋がある、それは、まるで小さな監獄のようである
他の牢屋にも、何人か捕まっている者がいるようであることがわかった。
気配があったからである
だが、その気配が突然消えた
いや、消えたのではない、一切動かなくなったのである
「いたっ」
首筋に小さな痛みを感じた
「う…ぁ?」
血が、流れる
口から、鼻から、目から、たーくさん、流れ出る
いたい、こわい、あ、しぬ
——————
◼︎翌朝
「何があった…!」
「牢屋に捕まえた者どもが、全員死亡した模様です!」
「何だと…?」
牢屋の中を見ると、男が血を流し尽くして死んでいた
「毒…か?」
「えぇ、おそらく。ですが、何処から入り込んだのかは、まだ…」
「そうか…とにかく、調査を続けろ。」
そうして調査を続けたものの、それ以上の何かは見つかることはなく
不可思議で不気味な事件として処理された
これはさむ必要あったか?




