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夢幻のアルデモース  作者: KANAR1024
第一章-クレープス・エクリクシ-
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第十三話-侵攻開始-

空に暗雲が立ち込め始めた頃、王都に伝令が走る


「報告しますっ!王都エストゥール周辺に巨大な影の鏡が複数出現したとの情報が入りましたっ!」

情報伝達員により国を護る者たちに情報が伝わってゆく

「ついに来たな…」

「えぇ、師匠。」

二人の元に届けられた情報から、戦いが始まったという実感が湧く


「続けて報告します、巨大な鏡は、北門、西門、東門、南門に続く道上に出現しました。

なので、ここからは戦力を分散させて、鏡を破壊するという作戦となります。

リヒトさんは北門、レオンさんは南門に向かってください」


「「了解」」


「なぁ、リヒト、死ぬなよ。」

リヒトは少し黙り…

「勿論ですよ!師匠!」


二人は別れ、王都に散る


戦乱が始まる


◼︎北門

「gyirrrrrrrriiiiiiiiiiii」

「くそっ」

影鏡から出てくる大量のクレープスたちと、傭兵たちは必死に戦っていた

「多すぎるだろ…!」

傭兵たちをクレープスが襲う、そして傭兵の一人がクレープスに首を…


風を切る音が聞こえ、クレープスの首が落とされる


「すまない!遅くなった!」

「リーダー!だいぶ危なかったですよっ!」


傭兵団のリーダー、リオレ・イスタールが戦場を駆ける

一体、また一体とクレープスを切り落としていく

が、

『ギィン!!』


「ッ!」


(なんだこいつ、硬ぇ!)

「キャハハハハハハハハハハハハハハ」


イスタールの攻撃を弾いた女のクレープスが甲高い笑いを上げながら身体を変質させる


「なるほど…お前が意識持ちか!」

身体を刃へと変質させたクレープスが近くの傭兵へと攻撃を加えようとする

(クソっ俺はお構いなしかよ!!)


イスタールが救助に向かう、が、間に合わない…!


「すいません!遅くなりました!」

青年の声が聞こえ、

戦場を駆け抜けて来たリヒトが攻撃を弾く

「あぁ、ありがとう!」

傭兵が感謝を送る


「皆!もう少し下がっててくれ!」

イスタールが傭兵たちに命令をし、リヒトに話しかける


「えっと、君が、リヒト君だね、」

「はい。」

「あそこにいる身体が刃のようになってるやつが意識持ちだ。

一緒に片付けるぞ!」

「はいっ!」


クレープスの女がこちらを向き、不気味に話し始める

「なぁに?ねぇなぁに?私のことっ?」

クレープスが名乗る

「私?ねぇ私?私はブレードっ!みんな!切り刻んであげるからねっ!」

クレープス…ブレードが笑い声を上げながらこちらに向かってくる

「行くぞ!」

「はい!」

二人の共闘が始まる


-------------------------

◼︎東門

「ゥラァッ!!」

剛力のクレープスが騎士達を襲う

「足りねェッ!足りねェぞォォォォォォォォォォ!!!」

戦場は混沌を極めていた


ここには、団長(戦闘狂)もいなければ、学生時代、技巧・応力学の頂点であった天才(レオン)や、今や一種の巨大勢力となる傭兵団をまとめるリーダー(イスタール)もいない。

だが、そこにはひたすら研鑽を積み、団長の背中を追ってきた、ある男がいた。


「あちゃ〜…結構やばいねこれ。」

その男は、団長の補佐をし、実力は騎士団の中で二番目である

「まぁでも…頑張るしかないでしょ!」


その男こそが エスコルタ騎士団副団長、アティス・エアリシスである。


-------------------------

◼︎西門

「ふむ…」


ライル・エンシールが敵を観察する

ハイレピア学院の現学長のライルは、決して戦えないわけではない

むしろ、青年時代は、暴れ者として名を馳せるほどであった


「あぁ…あぁ…めんどくさい…どうしてこんなことやらなきゃいけないんだ…」

気怠さを感じさせるクレープスが呟く

そして急激に身体を捻り、地面に拳を叩き込むと、地が震えを起こす


「なるほど…な」

ライルはかつて、武闘派であった

勝つことを好み、人の上に立つことを好む

人の上に立つことについては、人当たりがよく、有能であるため誰からの不満もない

が、勝つことを好むことに関してだけ言えば、ライルはかなり嫌われる部類であるだろう

なぜならば…

彼は罠を仕掛け、人を陥れることを好むため、正々堂々とはとても言えないものであったからである。


-------------------------

◼︎南門

風が、吹いている

不気味で、不吉な風

その中で多数のクレープスと、三人の人間…いや、二人の人間と一人のクレープスが相対していた


「また会ったな、ミラー」

道の真ん中、レオンが立ち塞がる

「えぇ、また会いましたね、レオンさん。」

「俺もいるぞ」

隣にはフォートが立っている

「それで…今度こそ死にに来たんですか?」

「馬鹿言え。」


「今度こそ殺しに来たんだよ。」


「ふふっいいでしょう。」

「しっかりと殺してあげますよ。」

ミラーが不気味な笑みを浮かべる


時代の区切りとなる戦いが、今始まる。


ミラアァァァァァァァァ

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