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useless  作者: ンジャメナ
第一章 落ちこぼれの下克上
4/9

尾行と奇襲

自宅に帰宅した渡はソファに腰をかける。

時刻は18時30分を過ぎていた。買い物袋を机の上に置き、テレビをつける

買い物袋からコンビニ弁当を取り出し、それを電子レンジへ入れてスイッチを押した。ソファーにくつろぎ、リラックスしようとした時、自宅のインターホンがなった。

渡は急いで玄関前へ向かう、玄関のドアを開けると御手洗ヒロが立っていた。

ヒロはいきなり玄関に入り、いきなり渡に抱きついてくる。


「ヒロ!?い、い、いきなり何を!?」


「先輩、もう気がついていると思いますが、先輩の後を尾行していた奴がいます。」


「・・・」


いきなり抱きついたことで驚いた渡にヒロは耳元でそう呟く

正直渡は尾行されていたことには気がついていなかった。

渡の驚いた表情を見たヒロは呆れ気味になり


「気がついてなかったんですね?もし相手が家に乗り込んできたらどうするんですか?」


「その時は・・・その時さ」


と渡は誤魔化すが、ヒロはジト目で渡を見ている。

その視線がたまらず渡は目を逸らす、そして空気を戻すように渡は本題に話を戻す。


「このタイミングで俺に尾行してくる奴と言えば・・・」


「枠谷先輩の言ったとおりならば天川の関係かと思います」


「一応枠谷にはメールを送っておこうか」


渡は携帯電話を取り出し、枠谷にメールを送る。

枠谷はすぐにメールを返信してくる。メールの内容には

『尾行している人数は何人だ?俺も今すぐ行くから待っていろ!』

とだけ書いてあった。戦闘向きじゃない枠谷が来ても意味はないと思うが・・・


「ヒロ、尾行していた人間は何人だった?性別はわかるか?」


「えっと・・・私が発見したのは一人、恐らくですが男でした」


それを聞いた俺は枠谷に送るメールに人数を記載する。

『ヒロの話では一人らしい、それと来るときは戦闘向きな能力者と一緒に来てくれ』

と枠谷にメールを返す。


その後、渡は耐火性のあるグローブを腕につける


「尾行している奴を捕まえる」


ヒロに小声で喋りかける。ヒロの顔が真剣な表情にかわり

渡に小声で意見を出す


「他の人を待たないのですか?仲間が集まってから行動したほうがいいと思いますが」


「どうせその時にはばれてしまうんだ、ならこっちから仕掛けたほうが早い」


渡は自宅のドアを開けようとする。


「それならここは私に任せてください。それと・・・自転車を貸してください」


ヒロは自信満々にそう言い、渡が自宅のドアを開けるのを止めた。

渡は嫌な予感がしたが、無言でヒロに自転車の鍵を渡した。




時刻は19時07分、外は既に真っ暗になっていた。

天川から依頼を受けて秋月渡を尾行していた男、蜂須(はちす) 聡太(そうた)は御手洗が家に入っていくのを見て以来、家の中から生活音が消えたのを疑問に思っていた。

玄関で話しているにしても20分以上耳を壁に当てて人の声どころか物音一つ聞こえないからだ


「まさか尾行がばれてるのか?」


などと呟いてしまう。天川からの依頼に失敗したばかりの蜂須にとってこの依頼は絶対に失敗できないのだ。天川真人は自分にとって使えない仲間は簡単に切り捨てる人間だ、それが恩師でも親友でも

そんな人格破綻者だが、従う者がいるのはS級という名が盾になるからだ。

蜂須もその一人で天川の名を盾にして悪さなどをしたことがある。

蜂須は切り捨てられる事で自分の今まで行った行動の仕返しを恐れていた。

そして天川に切り捨てられてしまう事も


「落ちつけ・・・落ちつくんだ・・・」


蜂須はフゥーっと息を吐いて顔をあげる。

顔をあげて空を見た蜂須の目には上空から街灯で照らされ、自転車に乗ったまま自分の所へ落ちてくる黒髪で小柄な女子生徒、御手洗ヒロの姿が映った。

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