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デスゲームで死んだらパラレルロボ世界だったんですが?  作者: 蒼井茜


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だいたいこういうのはしょっぱい終わりになる

 せっかくなので残り二戦は遊ぶことにした。

 と言ってもポイント目当てで俺を狙ってくる奴らが徒党を組んで襲ってくるのは想定内。


「はははっ、地面を耕したいなら爆弾じゃなくて鍬持ってこい!」


 雨あられと飛んでくるミサイルや弾丸、スピード特化のスタイルに切り替えたブラックボックスの前じゃ遅い遅い。

 そう思っていた所で敵が蒸発した。

 まさに蒸発、隊列とも言えない並びでひたすら俺に銃口を向けてた奴らが消滅した。


「おっと、イレギュラーのお出ましか」


 飛竜……じゃないな、この火力は飛竜程度じゃ出せない。

 あいつらのブレスは確かに凶悪だが、ここまでの範囲を焼き払うならそれ相応のエフェクトが残るだろう。

 となると……厄介なパターン引いたな?


「目標は宇宙か……しくったな、この装備じゃ大気圏抜けられねえや」


 スピード特化のブラックボックスはあくまでも地上用、大気圏突破用装備じゃないので宇宙の敵は狙えない。

 極限まで武装も削っていることで地上の移動速度を上げる事を目的にしているから。


「まぁいいか、当たらなきゃいいだけだし」


 多分このタイプだと機械と融合するタイプのインベーダー、例のクリオネ型に近いかな。

 あいつら捕食した機体をそのまま外骨格にして武装もそのまま使ってくる。

 衛星砲あたりと融合したパターンだ。

 なので俺がやる事と言えば隠れて漁夫の利狙いの連中を切り捨てる事なんだが……まぁ俺を狙ってくるよな。

 そういうせこい手段撮ろうとする奴は身を隠しているから、はっきり目視できるのは俺くらいだろう。

 あいつら馬鹿だからレーダーに映る相手よりも目視で狙える相手を直に攻撃してきやがる。

 つまるところ囮に弱いわけで、そういう時はデコイばらまいて狙撃するのが手っ取り早いが……わざわざ自分の居場所教えるようなまぬけもいないだろう。

 このまま隠れ続けて俺がやられるのを待つ算段、でもそうは問屋が卸さない。


「見た目は派手、当たれば蒸発、ただし範囲は限られているっと」


 ならば動き続ければ当たらない。

 あいつらの精度じゃ偏差射撃なんてやってこない。

 馬鹿正直に照準を当てて、範囲内に入ったら撃ってくるんだ。

 だったら走り続けるか、起動を変えるかすれば十分対処できる。


「はい首一丁」


 隠れてたアホの機体、コックピットを貫いてから機体を投げ捨てると空からビーム。

 確認もできたし十分だ。

 続けざまに隠れてた連中を切り続けていたらその試合は終了した。

 いや、マジで居場所知られても狙撃可能装備ならインベーダー撃ってポイント稼いだほうが良かっただろうに。

 その上で自分を囮にして空からの射撃に巻き込む形で逃げたり、ポイント変えて追ってきた俺を撃ち落とせばいいのによぉ……この辺の判断はまだ甘いな。

 まぁ学生レベルだし仕方のないことではあるが。


 ラストの試合はそりゃもうしょっぱい物だった。

 なんせ先の戦闘で固まってたら危ない、ばらけたら俺がとんでくると思われたせいで中途半端な展開してたところを地中から出てきた巨大な芋虫に蹂躙されてるのを眺めるだけに終わった。

 ワーム型、そう呼ばれる巨体はちょっと暴れるだけで周囲一帯、具体的に言えば街ひとつ消えてもおかしくないだけの破壊をもたらす。

 だけじゃなく、あいつは微細な振動から敵の居場所を察知する。

 ギアレベルの動きじゃなく、コックピット内のパイロットの身じろぎすら許さない高感度センサー持ちだ。

 なので適当な水場に身を潜めて、ワームが出てきても無視。

 しばらくしてラス一となった敵機を無視してからワームをサクッと処理。

 あいつらは頑丈な皮膚をしているが、あくまでもコンクリに比べたら硬いくらいでしかないので対処法さえ知っていれば余裕でどうにかなる。

 例えば飛びながら地面を撃って、出てきたところを集中砲火とか。

 今回は水中でビーム兵器展開して水蒸気爆発起こして、飛び散った魚に反応して出てきたところで首を落とした。


 そのまま邪魔者もいないまま最後のギアを切り捨てて終わり。

 ……運営さぁ、もうちょいバランス見直した方がいいぞ。

 ワームにせよクリオネにせよ初見殺しだから。

 まぁその程度どうにかできるレベルを求めているのはわかるけど、それにしたってポイントがしょっぱい。

 一戦で全滅させるのと変わらない程度のポイントじゃ狙いに行くか微妙に悩む程度しかないぞ。

 まぁワームに関しては何発か食らってたけど、デカいからな。

 爪の欠片程度にしか感じないような弾丸ぶち込まれてもあいつらにとっては軽傷もいい所。

 口の中にミサイルぶち込むくらいしないといけないが、正面に立ってそれができる奴が何人いるかってところだ。


 そう思いながら残った予選を見ていると例の中央校の先輩方もワームを相手にしていた。

 さすが特務隊、敵ギアを囮にしてビームサーベルに限界までエネルギー突っ込んで両断していた。

 やるなぁ。

 あいつとの接近戦は俺も面倒くさいと思うけど、確実に対処するにはそれが手っ取り早いんだ。

 蛇よりもよく動くからな、首落としたところで。

 首何処だよって話だけど、大体口から数mの所切れば死ぬ。

 なお死んだ後ものたうち回るので面倒この上ないのだが、その際にあがる土ぼこりがいい塩梅で俺を隠してくれた。


 いやぁ、なんだかんだ最初の包囲して集中砲火が一番面倒くさかったな。

 ラストだしツクヨミ改持ってきたけど、正直ブラックボックスで十分だったと思うわ。

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