レイモンド領 1
久々の更新です。
三章から大分経ってしまいました。
3月は用事とかない日以外はできるだけ更新します!
予告した話を練り直して少し違う話にしました。
*前の話で予告した内容は消去しました。
「ご機嫌麗しゅう、王子殿下がた。」
【ガーベラ】の四人はセレネ王国との国境にあたるレイモンド領を収めるレイモンド伯爵の屋敷は黒と白を基調とした邸宅にきていた。
厳かな赤い絨毯がひかれ、
端には目を見張るような美形の使用人やメイドが控えている。
出迎えた伯爵は白髪混じりだが、
赤みを帯びた髪がきっちりと整えられており、
清潔感のある印象を受けた。
「急な予定の滞在を受け入れてくれてありがとう。
しばらくの間よろしく頼む。」
ルークは4人を代表して礼を述べた。
「いえいえ、我が領土で起きた問題にご協力いただくのですから。
この程度のことしか出来なくて申し訳ございません。」
「十分ありがたい。
それで、【神隠し】について詳細を教えていただきたいのだが」
今回ルークたちがこの地を訪れた理由は【神隠し】にあった。
レイモンド領の民が老若男女問わずある日突然姿を消すという事件。
本来は上級の魔物を相手にする【ガーベラ】の管轄ではないのだが、これまでに調査へ行った騎士たちが行方不明になってしまったのだ。
これは裏があると踏んだ団長が戦闘能力が高い【ガーベラ】をこの任務にまわしたのだ。
「勿論でございます。
ですが、長旅で疲れておいででしょう。
一度荷をおろしてゆっくりなさってはいかがですか?」
「いや、それは後でもいい」
ルークがきっぱりと意思を伝えると
伯爵は困ったように眉を下げた。
「実はもうすぐで我が家特製のアップルパイが出来るのです。
是非とも一度食べていただきたい一品でございます。
話はその時にしたいと思っていたのですが…」
その言葉にシャラがピクリと反応した。
レイモンド領のりんごは香り高く味もいい。
王都でも人気が高く、王都の市では通常のリンゴの倍の価格で売られているのだ。
「わかった。
では、案内をしてくれ。」
ルークが伯爵の提案を受け入れると、
伯爵は後ろに控えていた年配の執事に合図を送った。
「では、ご案内いたしましょう。
お客様のお荷物を」
執事がそばに控えていたメイドに呼びかけると
メイドはお預かり致します。とだけ言ってルークたちの荷物を持った。
そこでルークはふと違和感を覚えた。
しかし、執事が案内を始めたので違和感は心のうちにとどめておくだけにした。




