クロ
戦闘シーンあります。
「あら、私のことそんなに簡単に抑え込めると思ってます? 」
ルークは剣、カイルは弓矢を構えると
メリッサは見下したような笑みを浮かべた。
「そういえば質問の答えは聞いてなかったな」
「そうでしたっけ? 」
「惚けるな。エレノアの魔力の爆発に関係があるんだろう? 」
「ご名答。
わざと洞窟に魔物を置きましたのよ。
トラウマを思い出させるためにね」
メリッサはふふと笑っているが
目は冷たく笑っていない。
「隊長……俺からもこいつに質問してもいいか? 」
カイルの言葉にルークは頷いた。
「何故5年以上かけるほどエレノアを執拗にねらう?
そして何故、悠長にシャラがエレノアを助けようとしているのを見ているんだ?」
「質問が多いですわね。」
メリッサは辟易したかのようにわざとらしくため息をつく。
「ではこれはお前の意思か? 」
「我らの王、クロ様のご意思ですわ」
「クロ様? 」
「これ以上お答えする義務はありませんわ! 」
メリッサは手から炎の玉を弾き出した。
ルークは雷を自身の剣に纏わせ、
火の玉を切り落とし、
メリッサの懐へまっすぐ突き進む。
メリッサは炎だけでなく水や木、雷の玉も繰り出すが
それでもルークは突き進んだ。
カイルはルークの意図を悟り、
後方に下がって弓に魔力を宿した。
カイルはまっすぐルークに向かって放った。
「仲間を打つつもりーーっ! 」
矢はルークの体をすり抜け、メリッサの体を貫いた。
メリッサの胸からは赤い血がボタボタと流れていた。
メリッサは自身の胸から矢を乱暴に引き抜くと
射抜くような殺意をルークとカイルに向けた。
「人間ごときがっ! この私を傷つけるなんて!! 」
胸からは止めなく血が流れているのにもかかわらず
喚き散らすメリッサにルークとカイルは唖然とした。
「……心の臓を貫かれても生きているのか?」
「魔人は高潔なる一族。人間などと違うっ!! 」
「だが、大ダメージは食らったか? 」
「そんなわけないだろうが! 小僧!! 」
怒りで本性を現したメリッサの顔は怪しい美女ではなく般若のような顔だった。
メリッサは怒りに任せて漆黒の闇の玉を作り出し禍々しく膨らんでいく
「シネェェ!! 」
メリッサが放った。
カイルとルークは即座に
エレノアとシャラを庇うようにして前に立ち
二人の土と雷の魔力を混ぜたシールドを張った。
シールドに突撃した玉は重い。
ルークたちのシールドは今にも破れそうだ。
「カイル! もっと力を放て!! 」
「やってる! 」
二人は声を上げたが、
シールドはギシギシと音を立てて今にも壊れそうだ。
「そのまま消えろ! 」
メリッサの声とともにシールドにぶつかる玉の威力が上がった。
バリッと音を立てる。
壊れる!!
反射的に悟り衝撃に備えた。
……が、来なかった。
「何をやっている。」
冷ややかな声とともに現れたのは
漆黒の髪を肩まで伸ばした赤い瞳の青年。
人とは思えないほどの美貌の中に秘めた冷ややかな瞳にゾッと背筋に寒気が走る。
「クロ様!! 」
我に返ったメリッサが震えた。
「私は彼女を傷つけずに闇に染まるのを見届けて連れてこいと言ったはずだ。
だが、このままだと彼女は多少なりとも傷ついた。
どういうつもりだ? 」
「申し訳ありません。」
メリッサは唇を噛んだ。
「もう一度いう。
彼女は我らの同胞だ。」
「ですが、あの銀の髪は……! 」
「私の妻と同じ髪だ。悪くいうつもりか?」
クロが凄みを利かせメリッサはひっと悲鳴を軽くあげ怯んだ。
「……いいえ。出過ぎた真似をいたしまして申し訳御座いません。」
「わかればよい。」
クロはそれだけ言うと
ルークたちの方を向きなおる。
「第二王子か。」
「そうだが、何者だ? 」
ルークはクロが放つひれ伏せさせるようなオーラに負けじと強気で返した。
「魔族の王と言っておこう。」
「エレノアに手を出すな!!」
クロが一歩近寄ったのでルークが声を上げると
クロは失笑した。
「傷つけない。
それに私は見届けるだけだ」
「どういうことだ?」
「もう直ぐで闇に染まろうとしている。
どうせ直ぐに手に入る
それに、彼女自身がこの世界を拒絶して欲しいからな」
「……エレノアは闇には落ちない。」
「どうかな?」
クロはニヤリと笑みを浮かべた。
どうなるかは全てエレノアに掛かっていた。
メリッサとの戦闘シーンは
残酷表現に入るのでしょうか?
残酷表現やR15の程度がよく分からないです。




