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第7章-2

ギーガーがギロリと帝国王を光った目で見た。


ギーガー

「・・・」

「早く要件を言え」

「こっちは遊びを中断されてイラついてんだ」

先ほどの、バクライとの戦いを回想する。


ゴーレムのような7大団長のシルエットが口を挟む。


ゴーレム

「貴様・・・」

「おいギーガー、待たせた上にその口の聞き方は何だ!」


その発言を無視し、ドカッとテーブルに足をかけるギーガー。


ギーガー

「もう1回言う、早くしろ」


ゴーレム

「貴様・・・!!」

怒りのオーラを放つゴーレムを制して、老人のような7大団長のシルエットが話し出す。


老人

「ヒーッヒヒヒ」

「血気盛んなのはいいがのぉ・・・」

「そんな様子だと早死にするぞ?」

「長生きしたくばー」


帝国王

「煽るな」


帝国王は慣れた様子で制し、話し出す。


帝国王

「手短に話そう」

「最近、侵略中の各国が連携の動きを見せている」

「特に、サムライ国が中心だ」


鎌を持った7大団長のシルエット

「サムライ国・・・」

「確か超獣軍:サクヤとアスランが城を抑えていた・・・」

「討たれたのか?」


帝国王

「ああ・・・」

「ギーガーの”遊び相手”になるサムライもいるようだ」


ギーガー

「・・・」


帝国王

「”最終計画”に向け・・・」

「反撃の芽は早めに摘むに限る・・・!」

「今日より・・・”サムライ国”を重要攻略対象とする!!」

ーーー


7大団長の会議の後・・・


ギーガーは、”7大団長の集会中”、ずっと一人の獲物を目に据えていた。


話しかけたのは、細身でしおれた白髪の、漆黒のマントと鼻から下は包帯で覆われた青年。

虚ろな朱い目と、全身からあふれ出るドス黒いオーラの2色のコントラストがいやにギーガーの目を引いた。


挿絵(By みてみん)


会議後、その青年はただゆっくりと立ち上がり、帝国城の出口へ歩き出す。

帝国城の通路で、闇の王子に後ろからギーガーが話しかける。


ギーガー

「よう、闇の王子様」


闇の王子

「・・・」

ギーガーの声に気づいているのかいないのか、反応がない


ギーガー

「だんまりかよ」

小さくギーガーが笑う。


ギーガー

「お前、他の団長とはちげえな」

「他の奴らとは違って、”何もねえ”」


闇の王子

「・・・」


ギーガー

「ちょっと遊ばねえか?」


闇の王子

「・・・」


ギーガー

「おいおい」

「無視かよ!」

ギーガーは、軽く大刀・竜巌骨を振るった。


闇の王子が視界から消える。


ギーガー

(消えた・・・)


次の瞬間、竜巌骨の剣先が重くなる。


ギーガー

「!?」

その剣先に闇の王子が乗っていた。


闇の王子は、眉も瞳も動かさない。


ギーガー

「へっ」

「いいねえ」


戦闘民族の血がうずく。

辺りの空気が、ギーガーのうずきに呼応して熱くなる。


闇の王子

「・・・」


ギーガー

「また遊ぼうぜ」


ギーガーを一度も見ず、闇の王子はただ歩き出す。


ギーガーは王城の壁や天井をざっと見た。


ギーガー

「さすがにここで”暴れる”のはダメだよな・・・!」


ギーガーは”獲物”に出会った悦びに自然と笑みが溢れた。


ギーガー

「へへっ・・・!」

愉悦と猛りを帯びた黄色い目に、歩いて行く闇の王子の後ろ姿が写っていた。

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