表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
97/110

第6章-19

場面が飛ぶ。

光の一族の里の門。

腕の中にカイを抱えたジュウザが立っている。


だが―向けられたのは、敵意。


アマツ

「ジュウザ・・・」

「姉さんを・・・」

「どこにやったのですか・・・?」


*里の者たちへ、ヒカリとジュウザは伝言の使者を残しておくが、偶然見つかりその使者が殺されてしまっていた。


ジュウザ

「アマツ・・・?」

「待ってくれ・・・!」

「おれとヒカリは里を守るために・・・!」


アマツ

「なら・・・どうして突然いなくなったのですか・・・」


ジュウザ

「突然?」

「話を・・・!」

誰も、ジュウザとヒカリが里のために里を抜けることを知らなかった。

(アマツ宛の死者が殺されてしまい、その後闇の一族がジュウザこそがヒカリをさらった闇の一族と吹聴していた)


里の人々

「ヒカリ様をさらった裏切り者め!」

「ヒカリ様がいなくなってからだ!この里が闇の一族の攻撃を受け始めたのは!」

「闇の一族だったのはお前なんだろう!」

「光の後継者を奪って、今度は里を支配するつもりか!!」

「殺してやる!!」


石と罵声が飛んだ。


ジュウザ

「待て!話を聞いてくれ!!」


結局里中から追われる。


ジュウザ

(何が・・・どうなってる・・・?)

(おれが闇の一族だと・・・?)

「くそっ!!」


逃げ回り続けたその夜、ジュウザは腕の中の幼いカイを見る。


ジュウザ

(カイ……)

ジュウザはその時、”カイのために作った剣”から光が溢れていることに気づく。


ジュウザ

(この光は・・・)

「・・・!」

何かを悟ったように、ジュウザはその剣から溢れ出た光を見つめながら、

おもむろに洞窟の中の石に祈った。


その石は、蕾のような形に姿を変え、まばゆい光を放った。


ジュウザ

(ヒカリが言っていた・・・これが・・・”想いを物に込める魔法・・・”)

ジュウザは寂しそうに里を見渡した。


ジュウザ

(いつか、お前に...)

(届くだろうか...)

背を向け、雪の中へ歩いていく。


そこで――

記憶が、途切れた。

ーーー

現実。鍛冶場。


カンナ

「カイ!どうした!」

「急にぶっ倒れて・・・」

「!?」

「泣いてる・・・のか?」


カイはカンナが自分に向けて話しかけていることにようやく気づいた。


カイ

「カンナ・・・さん?」

「あれ・・・おれ・・・」

自分の頬を流れる涙に気づいた。


カイ

「……」

「白銀の刃……」

その剣の名が、自然と零れる。


カンナ

「ん?」


カイ

「この剣の・・・名前だ」

「父さんが・・・打ってくれた・・・」


カンナ

「父さん?」

「おい、カイ本当にお前大丈夫か?」

心配するカンナをよそ目にするカイ。


カイ

「……ありがとう」

「父さん……母さん」

涙が、一筋、頬を伝った。


カイ

「……でも」

顔を上げる。


カイ

「父さんは……」

視線が、遠くを見る。


カイ

「生きてるのか……?」

拳を握る。


カイ

「……今、どこにいるんだ……」

火が、静かに揺れる。

続きが気になった方は、ぜひブックマークや下の【☆☆☆☆☆】での評価で応援していただけると励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ