第6章-16
カンナの家で、少し休憩した後、
カイたちはこれまでの経緯をカンナに話した。
カンナ
「なるほどね・・・」
「なんだか、すごいものとあんたたちは戦ってるみたいだね・・・」
カイ
「ああ・・・」
「けどよ、おれたちは勝たなきゃいけねーんだ・・・!!」
決意を込めた瞳。
その瞳を、カンナはそっと見つめた。
カンナ
「分かった」
「あんたの剣、あたしが直すよ」
カイ
「え、いいのか?」
アスナ
「ソトモノの、お邪魔なんですよね・・・私たちは?」
「そんな協力していただくなんて・・・」
カンナ
「いいんだよ」
「あんたは、強いいい目をしてる」
「師匠に言われたんだ、刀鍛冶は剣を使うものの目を見ろってね」
「あんたはきっと強くなるよ」
「あたしにまかしときな!」
カイ
「ありがとう・・・!」
「カンナおばさん!!」
カンナ
「・・・」
「やっぱりやだ」
カイ
「え?」
アスナはカイに耳打ちする。
「お姉さんって、言いなさい」
カイ
「え、だってもうおばさんだよこの人」
その場の空気が、ミシッと音を立てたのがアスナには分かった。
アスナ
「いいから!」
カイは不思議そうに言う。
カイ
「お願いします。お姉さん・・・?」
カンナ
「ったくしょうがないね!」
アスナ
「は・・・はは・・・」
エリス
「?」
ヒュウ
(アスナ・・・さすがだな・・・)
カンナ
「……けど」
眉をひそめる。
カンナ
「“咲かない花”なんて材質、聞いたことないぞ?」
カイ
「え、そうなのか?」
アスナ
「そんな・・・!」
アスナは首をかしげた。
カンナ
「そもそも・・・剣の魂に言われたって・・・」
「よくそんなの信じてこんな里まで来たな!」
「ハハハ!」
ヒュウ
「なんだよ、騙されたのかよおれたちは」
アスナ
(やっぱり・・・怪しいと思ったわ・・・)
カイ
「おかしいな……」
「確かにこの材質って聞いてたんだけど...」
ーーー
鍛冶場。火が揺れる。
カイ以外は各自情報収集に出かけた。
鍛冶場ではカンナとカイが静かに話していた。
カンナ
「しかし、その咲かない花ってのは何なんだろうね?」
カイ
「そうなんだよね」
「剣の魂がこれを探せって言ってたんだけど・・・」
「なんだか不思議な石だよな」
カイは咲かない花を握り、目を瞑ってみた。
その時。
――パキッ
微かな音。
花が、ひび割れる。
光が、漏れる。
カイ
「……?」
次の瞬間。視界が、白に染まる。
カイ
「うわっ!」
「な・・・なんだ?」
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