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第6章-15

カイが最深部にたどり着く。


ヒュウ

「何にもないよな・・・」


アスナ

「そうね・・・」

「特に何の変哲もない空間だけど・・・」


カイは、何かの存在を感じ取る。


カイ

(これ・・・)

カイが自然に足を最深部の壁に運ぶ。


エリス

「カイ?」


カイがしゃがみ込む。


アスナ

「どうしたの?」

カイが見つめる先を覗き込むアスナ。


カイ

「ここに・・・何か・・・」

「!」

カイの目の前が光り出す。


カイ

「これは・・・!」

目の前には、光を帯びた小さな蕾のような石が現れる。


ヒュウはキセルを咥えて話す。


ヒュウ

(カイに、呼応した・・・?)


エリス

「何でしょうね・・・」

「綺麗ではありますが・・・」


カイ

「分からない・・・」

「けど・・・なんか不思議な”何か”を感じる・・・」

ぐっと軽くカイがその石を握った。


カイ

「この光る石が・・・」

「”咲かない花”なのかな・・・?」


アスナ

「ただの蕾みたいな石よね・・・?」


ヒュウ

「材質っていうにしてもいやに小せえな・・・」


エリス

「水切りにも使いにくそうな石ですわ・・・」

ーーー

洞窟から出た4人。


ヒュウ

「それで・・・これからどうするかだな」

ヒュウはキセルを吹きながら静かに話した。


アスナ

「そうね・・・」

「仮にこの石が材質だとして・・・これだけで剣1本は作れないし・・・」


エリス

「幸い、鍛冶屋さんはいくつかお見かけしましたけど・・・」


カイ

「そうなんだよなー」


ひとまず里に向かう4人。

そこに、30代くらいの女性が話しかけてきた。


女性

「あんたたち!」


カイ

「?」


女性

「私はカンナ!」

「あんたたちだね、この里にきていろいろジュウザさんについて調べてるってのは!」

カンナは、活発な様子で答えた。


カイ

「ジュウザさん・・・?」


アスナ

「あー、あの”光の巫女様”を連れ去った闇の一族のスパイっていう・・・」


カンナ

「そう、”そういうことになってる”」


ヒュウ

(そういうことになってる?)

ヒュウは違和感を感じたが、ひとまずキセルの煙を吐いた。


カンナ

「あたしはこの里で刀鍛冶をやってるんだけど、実はジュウザさんの弟子だったんだ」


アスナ

「え、そうなの?」


カンナ

「師匠は・・・里を欺いたスパイなんて言われてるけど・・・」

「あの人はとてもそんな人には思えない・・・」

「私は・・・今でも師匠を信じてるよ」


カンナは神妙な面持ちで4人を見た。


カンナ

「あたしも師匠について気になることがあるんだ」

「どうせあんたたち、ソトモトって言われて宿なんかないだろう?」

「今夜はうちに泊まって行ったらどうだ?」

「聞いた話じゃ、折れた剣を直したいんだろう?」


アスナ

「非常にありがたい話ですが・・・」

「カイ、どうする?」


カイ

「うん、剣も直してもらいたいんだ!」

「頼むよ!カンナさん!」


カンナはカイを見る。

どこか、懐かしい雰囲気をカイから感じ取った。


カンナ

「答えが早くていいね!」

「それじゃついてきな!」


カンナに連れられ、4人は里の中心から外れた、

カンナの家に向かうのだった。

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