第6章-13
ベイン
「どうやら・・・」
「本当におれを怒らせたいようだな・・・」
ボロボロのカイに声をかけるエリス。
エリス
「カイ・・・!」
「その・・・」
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
「本当にごめんなさい!」
お嬢様らしい、綺麗なフォームで頭を何回も下げた。
カイ
「お・・・おう・・・」
「エリスが無事で・・・よかったよ・・・」
アスナ
(ひとまずカイとエリスは無事そうだけど・・・)
ヒュウ
(どうしたもんかねこいつは・・・)
ベイン
「まあいい・・・!」
「どのみち、お前たちは・・・」
「おれには勝てん!」
(まずはこのボロボロのガキだ!
ベインはカイに黒いオーラをまとって殴りかかる。
カイ
「くっ・・・!」
しかし、次の瞬間ーベインの足が凍る。
ベイン
「何っ!?」
【氷術・拘凍!!】
ヒュウがキセルを咥えながら、氷刀・凍鶴を掲げていた。
ヒュウ
(闇魔法で消されなければ・・・)
(魔法自体は食らうみてえだな・・・!)
ベイン
「ふん・・・こんなもの・・・」
ベインは凍りついた足を溶かすため、足元に闇のオーラを放とうとする。
足元に目を向けたその時ー
アスナが炎を放ち、さらにエリスが風で後ろからその炎を後押しする。
アスナ
「はっ!」
エリス
「やっ!」
ベイン
「くっ!」
ドォオオン!!
大きくなった炎を食らうベイン。
煙が上がる。
アスナ
「・・・!」
煙が晴れていく。
煙の中から、両手に闇のオーラをまとい、前方に掲げガードしていた様子のベインが出てくる。
アスナ
(炎が当たる前にガードされた・・・)
ベイン
「ははは!」
「なめられたものだな!」
足に闇のオーラをまとった手を当て、足の氷を消すベイン。
ヒュウ
「ったくこんだけやってもダメかい」
キセルの煙を吐いた。
ヒュウ
「闇の一族ってのはだりぃね、まったく」
ベイン
「言っただろう、我々は・・・」
「最強だとな!」
「ははは!」
カイをちらっと見て、ベインは笑った。
ベイン
「おまけに・・・なんだこのチビは・・・」
「こんな足手纏い連れて・・・」
「おれに勝てるわけがなかろう!」
「はっーははは!」
カイはぎりっと歯ぎしりする。
カイ
「くそ・・・」
アスナ
(実際、カイが戦えないのは厳しいわね・・・)
エリス
「どうしたら・・・」
キッと目に力をこめたカイが立ち上がる。
カイ
「みんな・・・」
「安心しろ・・・」
アスナ
「!」
カイ
「剣が使えなくたって・・・」
「おれがこいつを倒す!」
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